松真の世界
~2講義目:絶対時間~

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※パチスロ極Z2017年8月号に掲載されたものを転載しています


【絶対時間】えんぺらー-たいむ

一般的な認識

友情・努力・勝利をテーマとした某週刊少年漫画雑誌で連載中の某狩猟系人気漫画に登場する某キャラクターの特殊能力。感情が高ぶって目が緋色に染まった時のみ発動することが可能となっており、発動中は全ての系統(強化系、変化系…etc)の能力を100%引き出すことができる。



主な使用例
    

「俺、今月絶対時間だわ。」

勝因を知ることが上級者への第1歩

明らかにダメそうなホールで明らかにダメそうな台を打って勝った時、あなたは何を思うだろうか。また、その現象が例えば1週間ほど続いた時、あなたは何を思うだろうか――。

大半の人は「ラッキー」とか「得した気分」とか、それがあたかも偶然であるかのような感情を抱くに違いない。しかし、生身の人間が低設定を打って1週間勝ち続けることは現実的に不可能であるため、その連勝は絶対時間(エンペラータイム)による恩恵であると考えたほうが自然なのである。

エンペラータイムとは、何を打っても必ず勝てる状態のことを指す。その内部システムについて解析を行なったのは僕とNASA(非公式)のみであるため、突入契機や転落契機などの詳細を知る者はこの世にほとんどいない。今回はそれらの機密情報をこの場を借りて公開していくので、エンペラータイムの存在を本気で信じられるという方のみこのまま読み進めて頂きたい。

まず、エンペラータイムにはショート・ミドル・ロングという3つの状態が存在する(超ロングについては割愛)。それらの状態はエンペラータイム中のヒキやエンペラータイムの継続率を管理しており、当然ショートよりもミドル、ミドルよりもロングの方が突入時の恩恵が大きくなる。では、エンペラータイムの突入契機は何なのか。簡単に言えば「良いこと」をするたびに突入抽選が行なわれ、その行為が世に与える影響によって突入率が変化する(ショート・ミドル中は上位状態への昇格抽選アリ)。以下がその例である。


タバコの吸い殻を拾う
 →0.2%でエンペラーショートへ

お年寄りに席を譲る
 →2.5%でエンペラーミドルへ

戦争をなくす
 →エンペラー(超)ロング確定


もちろん、これら以外にも突入契機は多数存在する。僕が今年の1月にエンペラーミドルに突入した時は、知り合いに鼻毛が出ていることを傷つけずに気づかせてあげたのがきっかけだった(ミドル突入率は75.0%)。なお、エンペラータイムに突入させることを目的として打算的に良いことをしても、抽選は行なわれないので要注意。あくまで、無意識に良いことをした時のみ抽選を受けられるということを決して忘れてはいけない。

一方、エンペラータイムの転落契機は突入契機の逆となる。「悪いこと」をするたびに転落抽選が行なわれ、その行為が世に与える影響によって転落率が変化する(上位状態ほど転落率が低い)。以下がその例である。


陰で人の悪口を言う
 →9.8~3.0%で転落

注文したご飯を残す
 →33.3~20.0%で転落

子猫を蹴る
 →状態不問で転落確定


なお、子猫を蹴るという行為はエンペラータイムが終わってしまうだけではなく人としても終わってしまうので、絶対にやめて頂きたい。

以上が、エンペラータイムの突入契機と転落契機の一例である。エンペラータイム中の恩恵やエンペラータイム示唆演出についてはまた別の機会に書かせて頂くとして、今回、僕が言いたいことは以下の2つ。パチスロで勝ちたいなら技術の前に心を磨くべきだということ、そして、パチスロで勝つためにはホールのクセや台の挙動よりも自分がエンペラータイム中であるか否かを見極めることのほうが重要だということ。それに気づけた方は、きっと明日から晴れて勝ち組を名乗れることだろう。



真面目に立ち回っている方々、ごめんなさい(松真ユウ)。

これが絶対時間の実態だ







+662,700円の大勝


4、5月の収支表を見て頂ければ分かる通り、通常時の僕は1ヶ月で基本的に30万ほど負ける。しかし、6月の収支表を見て頂きたい。エンペラータイムに突入すれば、こんなにパチスロが下手な僕でもこんなに勝てるのである。ちなみに、この時は人生で1度突入するかしないかと言われているエンペラー超ロングに突入した。超ロング中は1日の5千枚突破率が33.3%を超えるうえ、1ヶ月間転落抽選が行われない(実戦上)。