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交換率
※パチスロ極Z2018年11月号に掲載されたものを転載しています
【交換率】こうかん-りつ
一般的な認識
借りたコインを景品に交換する際に必要な枚数を示した数値。例えば、千円で50枚のコインを借りられて50枚のコインで千円分の景品と交換できる場合は等価交換となる。

主な使用例
「このホール交換率悪いけど毎日全台設定6なんだよなぁ」
自分のスタイルに適した交換率とは
パチスロで勝つための唯一の方法は、言うまでもなく期待値を追うことである。期待値がプラスの台を打ち続ければそのうち勝てるし、期待値がマイナスの台を打ち続ければそのうち負けるし、期待値さえ追っていれば他の知識は何もいらないと言っても過言ではないほど、それはパチスロで勝つための重要な指針となる。
そして、その期待値には設定、ゲーム数、時間、交換率など、様々な要素が大きな影響を及ぼす。なかでも、交換率は軽視されがちな傾向にあり、コインを景品に交換する時に初めて詳しい数値を知ることも少なくない。しかし、設定1でも機械割がギリギリ100%を超える系の機種がやたら流行っている今、むしろ僕は交換率こそが最も重視すべき要素なのではないかと思う。そこで今回は、それぞれのスタイルに合った交換率について真面目に考察してみたのでお付き合い下さい。
●50枚貸し50枚交換
いわゆる等価。コインを借りた時点での期待値は完全にプラマイゼロであるため、最もフラットな状態でパチスロと向き合うことができる。高設定狙い、リセット狙い、ゾーン狙い、天井狙いといったすべての立ち回りを得意とするオールラウンダーは、交換率が原因で負けるというリスクを排除するために等価で打ったほうがいい。また、前述した設定1でも機械割がギリギリ100%を超える系の機種を打つ場合も、当然ながら等価で打つべきだろう。なぜかあまり触れられないが、設定1でも機械割がギリギリ100%を超えるのはあくまで等価の場合。非等価の場合はそれらの機種が設定1だと機械割がギリギリ100%を下回る系の機種に成り下がる可能性があることを、必ず頭に入れておきたい。
●47枚貸し47枚交換
いわゆるスーパー等価。コインを借りた時点での期待値は完全にプラマイゼロではあるものの、通常の等価と比べてギャンブル性が高い。千円で47枚しか借りられないということは、当然ながら等価と比べて千円で回せるゲーム数が少なくなる。そのため、投資スピードが速くなり、凱旋などのコイン持ちが悪い機種なら午前中だけで7万円くらい負けることも可能。最終的にコインを流せないという事態に陥ったら、等価との差額分だけ丸々損をしてしまうというリスクがある。しかし、逆に投資を抑えたうえで数千枚クラスのコインを流せた場合はまさにスーパー。例えば5千枚のコインを流した場合は等価なら10万円だが、スーパー等価なら10万6千円となる。常に低投資での大爆発をイメージしながらパチスロを打っている僕としては、スーパー等価が最強の交換率だと思っている。
●50枚貸し56枚交換
都内の交換率はほとんどがコレ。コインを借りた時点での期待値は若干のマイナスとなるため、それより多くのコインを流さなければ絶対に負ける。しかし、交換率が悪いことが必ずしも不利になるとは限らない。ホール側は等価よりも非等価のほうが設定を入れやすいため、高設定を掴む能力に長けている人にとってはむしろ非等価であることが良い方向に転ぶ可能性があるからである。無論、等価のボッタ店と非等価の優良店では、後者のほうが圧倒的に期待値が高い。ハイエナする場合や設定1でも機械割が100%を超える系の機種を打つ場合は除いて、パチスロが上手い人は設定状況の良い非等価で打つべきだろう。もちろん、僕には向いていない。
●47枚貸し53枚交換
都内で2番目に主流な交換率がこれ。コインを借りた時点での期待値は若干のマイナスとなるものの、通常の非等価と比べてギャンブル性が高い。都内で打つことが多い僕は前述の通り低投資での大爆発をイメージしながらパチスロを打つことが多いため、通常の非等価よりもこの交換率を好む傾向にある。しかし、そういう時に限ってなかなかコインを流せない。大抵は 「こんなことになるなら最初から50枚貸しのホールで打っときゃ良かったよ…」と後悔することになる。
──このように、立ち回りのスタイルによって求めるべき交換率は大きく変化する。立ち回りに自信がないなら等価が無難。立ち回りに自信があるなら非等価も視野に。普段から交換率を意識して立ち回れば、少なからず収支は向上するだろう。
なお、この原稿を書きながら1つ気付いたことがある。それは、僕が普段よく行く近所のホールは非等価のボッタ店である可能性が高いということ。そう考えれば、先月の収支が逆万枚を突破したのも言わば納得である。
都内を等価に戻してくんないかなぁ(松真ユウ)。
