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目押し
※パチスロ極Z2018年9月号に掲載されたものを転載しています
【目押し】め-おし
一般的な認識
リール上の特定の絵柄を特定の場所に狙って止めること。限定した場所に狙うことをビタ押しとも言う。

主な使用例
「君、目押しだけは上手だね」
パチスロを打たずに目押しを極める方法
近年、スロッターの目押し力は著しく低下している。それは、昔と比べて目押しの重要度が低くなったからに他ならず、必要最低限の目押し力さえあれば金銭的に大きく損をすることがなくなったからである。
この業界に身を置いていると、よくこんな言葉を耳にする。
「昔は目押しで飯が食えた」
パチスロで勝つことが何よりも苦手な僕にとって、この言葉は衝撃だった。今や朝から高設定を掴まなければ、安定して勝つことができない時代。どれだけ頭を使おうが、どれだけ足を使おうが、その努力が報われる可能性は決して高くない。だからこそ僕は思う。「目押しで勝てる時代にパチスロを打っていたかった」と。
もちろん、その時代にパチスロを打っていたからと言って、実際に勝てていたのかどうかは分からない。僕は目押しが得意なほうではないし、プレッシャーには滅法弱いし、むしろ今より負けていた可能性もある。しかし、1つだけ分かることは、その時代を生きていれば今より確実に目押しが上手かった可能性が高いということ。努力が結果に直結するという事実が、嫌でも僕に目押しの練習をさせていたことはおそらく間違いないだろうから。
今から約2ヶ月前、そんな古き良き時代を連想させるスーパー技術介入マシンが導入された。「パチスロディスクアップ」である。ご存知の通り、ディスクアップの出玉率は目押しの精度によって大きく変動する。設定1の場合、市場予想値が98・9%であるのに対し、フル攻略時の出玉率は驚異の103・0%。完璧に打てば100%を大きく上回るのだから、ディスクアップは目押しで勝てる機種と言って良いだろう。事実、現在もディスクアップは圧倒的な稼働率を維持しており、しっかり打ち手に甘く動いているとのこと。目押しで勝てる時代を生き抜いてきた上級者スロッターがその経験を活かして今現在も勝ち続けていることが、ホールデータに数字として現れているのである。ディスクアップの登場は、言うなればこの生温い時代に対する1つの警鐘。目押しこそがパチスロの醍醐味であることを忘れかけている我々に、その重要性を静かに訴えかけているのだろう。
今後、パチスロのスタンダードがどのように変化していくのかは誰にも分からない。このまま目押し力不要の時代が続いていく可能性もあるだろう。ディスクアップのような機種が流行し、再び目押しで勝てる時代が到来する可能性もあるだろう。様々な可能性を秘めているこの業界で生き抜いていくために我々ができることは、時代がどう移り変わろうとあらゆる状況に対応できる力を身に付けておくことだけ。もちろん、勝つためだけではない。パチスロを最大限楽しむという意味でも、目押し力は必要不可欠。努力次第で目押しが少しでも上手くなるのであれば、イチ打ち手として努力をしないという選択肢はないのである。
では、どうすれば目押しが上手くなるのか。当然、実際にパチスロを打ってひたすら絵柄を見る練習をするのが最も効果的であることは言うまでもない。しかし、世の中には自由にパチスロを打てない環境の人もいるだろうから、そういう人は仕事の合間や寝る前など、ちょっとした空き時間に目押しの練習をすることをオススメする。
パチスロを打たずに効率良く目押しの練習をする方法は、僕の知る限りただ1つだけ——それは、乳首当てゲームである。乳首当てゲームとは、文字通り服の上から乳首の位置を当てるゲームのこと。ただし、パチスロの絵柄は常に一定のリズムで動いているため、ただ普通に乳首当てゲームを楽しむだけでは目押しの練習にはならない。順を追って説明していこう。
まず、乳首当てゲームをやらせてくれる寛大な女性を用意する。男性ではなく女性でなければならない理由は、「絶対に乳首の位置を当てたい」という強い意思が目押し力の向上に繋がるからである。次に、用意した女の子に一定のリズムでジャンプさせる。「ピョン、ピョン、ピョン♪」と口に出しながらジャンプしてもらえば、リズムが乱れづらくなり練習効率は格段にアップするだろう。これで準備はOK。あとは乳首の位置を脳内でイメージしつつ、タイミングを計ってビタッと乳首を押す。この瞬間、女の子が甲高い声を出せば目押し成功、ノーリアクションなら目押し失敗。最低でも10回に8回くらいの割合で女の子を喜ばせることができるようになれば、少なくともディスクアップで負けることはなくなるだろう。
パチスロとは、言い換えれば乳首を当て続けるゲーム。かつて、野球の神様と呼ばれた川上哲治は「ボールが止まって見える」と言った。だから僕は、いつか必ずこう言うだろう。「絵柄が乳首に見える」と。読者の皆様のなかには、目押しなんてどうでもいいと思っている人もいるかもしれない。しかし、乳首なんてどうでもいいと思っている人はおそらく1人もいない。「さっきからずっと何言ってんだお前」という真っ当な意見は一旦無視するとして、今後も目押しと乳首当てゲームを存分に楽しんで頂ければアナタのパチスロライフは一層充実すること請け合いである。
過去最高に(前半は)真面目だ…(松真ユウ)。