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開店待ち
※パチスロ極Z2018年8月号に掲載されたものを転載しています
【開店待ち】かいてん-まち
一般的な認識
お店が開くのを待つこと。主に多人数が順序よく並んでいることが多い。

主な使用例
「あそこで開店待ちしてる人、お前のお父さんじゃない?」
開店待ちの間にもできることはある
朝からホールに並ぶことを嫌う人に「なんで並ばないの?」という質問をぶつけたら、大半の人が「めんどくさいから」と答えるに違いない。その「めんどくさいから」とは、言い換えれば「開店待ちの時間がヒマだから」ということであり、脱力系ライターである僕にもその気持ちはよく分かる。事実、僕が仕事以外の実戦で朝からホールに並ぶ確率は、通常時に黄7が8連する確率と同じくらい低い。
しかし、パチスロで安定して勝つためには、朝からホールに並んで高設定をツモらなければならないという噂もある。ならばめんどくささを軽減すればいい。ならば開店待ちの時間を有意義に使えばいいーーそんなわけで今回は、開店待ちの時間の潰し方について真剣に考察してみようと思う。
●頭皮マッサージをする
頭皮マッサージには目の疲れを取るという効果があるため、目が疲れがちなスロッターはなるべく頭皮をモミモミしたほうがいい。いつでもどこでも実践可能だし、やればやるほど目押し成功率がアップするし、むしろやらない理由がない。また、頭皮マッサージには顔のたるみを解消するという効果もあるため、女子スロッターは特に実践しておきたいヒマ潰しと言える。
●ミスチルを口ずさむ
これから始まる戦いに向けて士気を高めるためには、ミスチルの力を借りる以外ない。ミスチルは素晴らしい。ミスチルは我々に勇気を与えてくれる。周囲のライバル達の士気までも高めてしまう可能性があることが、口ずさむことの唯一のリスクだろう。
●舌で歯の数を数える
誰にも何も悟られず時間を潰せる唯一の方法。実戦上、若干ながら下の歯のほうが難易度が高い。
●リップケアをする
ホール内は空気が乾燥しているため、長時間パチスロを打つと唇がカサカサになる可能性大。唇がカサカサになると女性店員からの評価が下がるし、フリーズを引いて「よっしゃあぁぁ!」と叫んだ際に裂けて出血するリスクが上がるし、開店前に十分な潤いを与えておいたほうがいいだろう。
●宇宙の始まりについて考える
一説によると、宇宙は今からおよそ137億年前に誕生したと言われている。それまでは空間も時間もない無の状態。そんな状態から何がどうなって宇宙が誕生したんだろう。そもそも宇宙って何なんだろう…みたいなことを考え出すと、5分くらいで気が狂いそうになること請け合い。そうなってもしつこく宇宙のことを考え続ければ、いつもは長く感じる開店時間が一瞬に感じられるだろう。
●太ももを全力でつねる
ヒマであることの苦痛を太ももの痛みとすり替えることによって、開店待ちに対する苦手意識を克服することが可能。ただし、やりすぎると後遺症が残って移動すべき状況でも移動したくなくなってしまうため、強すぎず弱すぎず、絶妙なパワーでつねる必要があることを頭に入れておきたい。
●ポセイドンのことを想う
数あるゴッドシリーズの中で、唯一人気が出なかったポセイドン。その理由は「GODを引いても出ないから」とか「転生システムが嫌いだから」とか様々だが、ゴッドシリーズを愛してやまない僕はポセイドンにもポセイドンの良さがあると思っている。なかでも1番好きなのは、「ゴッドフューリー終了画面でポセイドンが酸素ボンベを咥えていれば設定6確定」という謎の設定示唆。そんなポセイドンの魅力を少しでいいから思い出してあげてほしいというのが、ヒマを潰す方法でもあり僕からの願いでもある。
●極Zを読む
機種情報も企画も充実していることでおなじみの極Zは、開店待ちが苦手なあなたの心強いパートナーとなる。打とうと思っている機種について勉強するもヨシ、松真の世界を読んで「パチスロほとんど関係ねぇじゃん」と苛立つもヨシ。雑誌が売れなきゃ我々は生きていけないから、コインを39枚床に落としたと思ってどうか今後も買い続けてやってください。
──このように、開店待ちの時間を潰す方法は多数存在する。数十分の待ち時間なんて、1日単位で見ればわずかな時間かもしれない。しかし、人生は限られている。死ぬ直前に「あの時朝イチから並ばなければもう少し有意義な人生を送れてい…グハッ」とならないためにも、これからは時間を大切にしながら生きていくことをオススメする。そして、我々パチスロライターを助けるためにも、このまま一生極Zを買い続けることをオススメする。
大人の歯の数は平均28.8本(松真ユウ)。
開店待ち時の松真の脳内
