裏切りのレモン
リノの面白さはボーナス高確率状態に集約されている。通常時の3択に打ち勝ち、トマト揃いで高確率状態への切符を手に入れた後は、手に汗握る戦いが待っている。
高確率状態から転落する前に約1/8で成立するボーナスを勝ち取る。そのボーナス成立察知は液晶や告知音などではなく、全て出目によるモノである。
この面白さが尋常ではない。
レバーを叩いた瞬間の演出は皆無。リールを止めた時に出目で初めてピンチかチャンスかが判明する。
パチスロ本来の面白さである「リーチ目」を堪能できるのだ。また、5号機ならではのボーナス抽選システムである「同時当選」。ボーナス期待度が高い小役もかなり多い。
(C)YAMASA
リノの代表的なリーチ目といえば順押しのダブルテンパイ目。最後に右リールを押すので、BIGかREGかの運命分岐点でもある。
高確率状態中に順押しが推奨されているのは、ボーナス成立後に変則押しをすると1枚役が入賞しやすくなってボーナスを揃えづらくなるため。これがコインロスになってしまうので、順押しBAR狙いが一番適切と言われているのだ。
しかし、である。
変則押し時も出目の法則性を覚えておけば、ボーナス成立を迅速に察知可能。特に、覚えておきたいのが…
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通常リプレイでもボーナスのチャンスがあること(同時当選期待度は約11%)。転落状態になると通常リプレイが揃いやすくなるので、基本的には揃ってほしくない…と思いがち。
しかし、転落する可能性がある出目を知っておけば、ボーナス終了後やトマト揃い後はその出目が止まるまで全てチャンスとなる。
その転落目というのが…
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順押しなら右下がり、逆押しなら左下がりにテンパイ。中押しなら中段にレモンが停止。これで何も揃わないと、転落した可能性がある。
※注:純粋なハズレでも出るので、転落確定の出目ではない。
ここからレモンが揃えばボーナスの可能性大、もしくはレモンが小Vに揃えば転落を回避できたことになるのだが…ハズれてしまうと「転落したかもしれない…」という恐怖がつきまとう。
この転落の可能性がある出目から、通常リプレイが揃いだすと大ピンチ。特に2連続や3連続で揃ったのであれば万事休す。最も見たくない光景である。
思い返せば、システムが判明する前は、順押し時のレモン右下がりテンパイが出ていれば「高確率状態」のチャンス…と言われていた。
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これは間違っているワケではない。この出目は高確率状態中、もしくは転落状態中の特殊1枚役成立時に順押しで消化している場合のみ出現し得る(後者は1枚の払い出しアリ)。
そのため、右下がりレモンテンパイハズレで払い出しがなければ高確率状態で「あった」ことが確定する。ただし転落した可能性もあるので、この出目は出来る限り見たくないところだ。
今までチャンスと思っていたものが、システムが完全に判明した今…逆にピンチとなる出目になる。故に私はこの中リール中段レモンを「裏切りのレモン」と呼んでいる。
…話を同時当選とリーチ目に戻そう。
ボーナス同時当選期待度が高い小役で代表的なのは『下段リンゴ揃い』と『レモン揃い』。これらの小役が揃った後は、期待をこめて左リールにBARを狙おう。ビタ止まればボーナス期待度激高である。
また、リーチ目リプレイと呼ばれるモノが存在し、揃えばボーナス確定となる歓喜の瞬間である。
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中段リンゴ揃い、もしくはトマト&リンゴのダブルテンパイから交差するように揃う。この形がリーチ目リプレイだ。
なお、BARは左リールだとトマトの代用絵柄、中&右リールだとリンゴの代用絵柄にもなる。後述する変則押し小役狙いでも重要なので覚えておきたい。
続いて、高確率中の中押しについて。REGを成立時に揃えられるメリットを考慮して、ここでは中リールBAR狙いで説明する。
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停止形は基本的に上記の4パターン。中段リプレイ停止が基本形となり、中段レモンは転落の可能性がある嫌な出目である(そこからレモンが揃うサプライズもあるのだが…)。
その他の2つはボーナス期待度が極めて高い。
特に中段BAR停止の場合、その時点で中段リンゴ揃いのリーチ目リプレイ、もしくは期待度約92%の下段レモン揃いのどちらか…嬉しくて悶える瞬間である。
中段赤7停止時は、そのままボーナス絵柄を狙うと揃うことも多い。なお、右リールを先に狙えば、テンパイしたボーナスが確定するので右下がり赤7テンパイは歓喜のBIG2確目。下段リンゴなら期待度約76%。ハズれる可能性があるのは特殊1枚役成立時のみ(中→右リールの順で押して上段トマトテンパイ)。
次は逆押しでBAR狙いをした場合。この場合、基本の停止形は下段トマト停止となるが、それ以外の形なら要注目。
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上段レモン停止は転落の可能性があるためピンチ。ただしBAR狙いの場合、ここからREGが揃うこともあるので諦めてはいけない。また、下段リンゴ揃い(=期待度約76%)や、L字型でレモンが揃うこともある(=ボーナス確定)。
レモンが上段ではなく、中段ならレモン揃いのチャンス。特殊1枚役じゃなければ同時当選期待度約65%である。下段ならレモン揃い確定につき、期待度約92%と鬼アツだ。
そして上段リプレイ。基本的に通常リプレイが揃うので、次ゲームは順押しBAR狙いによるボーナス判別…という流れになる。しかし、出現ゲームでも祈りをこめて中リールにもBARを狙ってみてほしい。
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中段BARテンパイなら中段リンゴ揃いに該当するリーチ目リプレイで確定。7の左上がりテンパイならBIG確定という悶絶必至のリーチ目である。これはマジでシビれます。
なお、これらの変則押しをBARではなく青7で行うと、リンゴをフォローできる代わりに、REGを成立ゲームで揃えられない。怪しい出目が出た場合は順押しでBAR狙いに切り替えよう。
そして、変則押しで最も覚えてほしいのは、下記にある基本形からのリーチ目が出るパターン。これが醍醐味と言っても過言ではない。
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中押しの場合は、リプレイが小山型に停止。下段でトマトがリプレイに挟まれる1枚役です。出たらBIG当選に期待!!
逆押しの場合は、トマトとリンゴが交差するリーチ目リプレイ…もしくは、上段にリンゴが揃う1枚役(下段にリプレイ・リプレイ・トマト)。
何が面白いかって、普段はただのハズレ目や通常リプレイとなる停止形から、ボーナス確定となる瞬間が面白いんですよ。
中リール中段レモンに恐怖しつつボタンを押し、基本パターンで止まって次ゲームに期待か…と思ったら、待ち焦がれたボーナス成立。これがたまらんのです。
この先、こういうタイプの台はなかなか出てこないと思うので、現在も設置しているホールさんは大事にしてほしい。たぶん自分みたいに好きな人は繰り返して打つと思うので。
なお、自分の連チャン記録に関してですが…
26連と27連があります。26連の方は閉店終了となってしまいました。BIG17回目の梅花月までいってたんですが…ネオプラネットまでいきたかった。ちなみに、どちらも一撃3000枚超え。リアルボーナスなので出玉増加速度はホントに速いです。
リノには出目でボーナスを察知するパチスロ本来の楽しさが凝縮されてます。だから喰わず嫌いせずに打ってみてほしい。
ただ、裏切りのレモンは本当に怖いです。特にやっとの思いで引けたトマト揃いの直後に、コイツが出ると…顔を手で覆いたくなる。
その恐怖に打ち勝つ瞬間がまた、たまらないんだけどね。