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マニアック
俺が好きなリーチ目マシンってものは、気がついたら「マニアック」なパチスロという扱いを受けるようになってしまったらしい。
自覚はあった。アクロス機種のシマに行けば、いつの間にか客層が濃くなっているなと。5号機時代のアクロス機とはまた客層が違う印象も受ける。なんか、シマからポップな雰囲気が減ったと思う。
5号機の『ハナビ』やら『バーサス』があった頃ってもうちょっと若い子もアクロス機を打っていた印象があるのよね。まぁ、自分自身も今より若かったからそう感じただけなのかもしれないけど。
「ハナビって面白いらしいじゃん? ちょっと打ってみようかな」って感じの人たちが一定数いたような記憶があったんだけど、今のアクロス機にはそんな空気感をまとった人たちはほとんどいない。概ね、玄人の集まりだ。5号機ハナビを初々しく打っていた人らが玄人に育った可能性も否めないけども。
とはいえ、獣王以前の4号機時代のホールは、その手のマシンで溢れかえっていた。新台は、みなボーナスを搭載したノーマルタイプ。CT機なんかもあったけど、それだって純粋なボーナスを積んでいた。
多くの機械はリーチ目でボーナスを察知するリーチ目マシンである。そんな機種が主流というか、それしかなかった時代のパチスロは、果たしてマニアックなものだったのだろうか。
遊ぶという意味でホールを、さらにはパチスロをチョイスするという行為はいささかマニアックだとは思うけど、それは遊びという括りでみたときの話。パチスロがマイノリティな遊びであったことは一旦置いておこう。
まだ俺が10代だった頃、主流だった『大花火』なんかは随分ポップ側な機種だったように思う。大花火自体がポップというより、シマの雰囲気がポップだったといったほうがしっくりくる。なんというか楽しげだった。
もちろん、ホールの顔的な機種だし、なかには設定状況が悪くないホールもあったんだと思う。
そして、なによりゲーム性が分かりやすかった。リーチ目は難解なものもあったけど、今でも語り継がれる系のリーチ目が搭載されていたり、なんだったらBAR周りの出目法則さえ覚えておけば問題なく打てた。
BIG中は基本的に3連ドンを狙えば出玉がモリモリ増えていくし、リプレイハズシも3連ドンによるアシストあり。ビタハズシだって左リール中段にBARを狙えばOK。技術介入度は高めだったとしても、打ち方は実にシンプル。
ちょっとBARが見えれば挑戦してみようって気にもなるだろうし、成功時の恩恵だってデカい。精神的な達成感だってデカい。こういう単純な構図が受けていたんだろうなとも思う。もちろん、リール制御とか出玉性能が優秀という前提あっての話ね。
そう考えたら昨今のリーチ目マシンはちょっと面倒な一面がある。ボーナス中はちょこちょこ技術介入を求められるし、ときにはナビされた絵柄をあえてハズして枚数調整をしたほうが望ましい機種だってある。
細々とした要素が多いけど、それらを無視してしまうと出玉率が下がるから、その都度状況に応じた打ち方をしなきゃイケない。それらをこなしてようやく勝負の土台に立てる…そんな感じ。
そりゃマニアック扱いされるよね(笑)。でも、そのマニアックな仕様が面白いと感じてしまうのだから仕方ないんですよ。いつか、そのマニアックな機械の扱いが良くなって、メイン機種に返り咲く…そんな時代が来ることを願っております。
BT機もいろいろ出てきているし、来年あたりはリーチ目マシンの復権あったりしないだろうか。難しいとは思うけど、イチファンとして期待しております。