ホール探しの極意とは
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※2016年12月25日公開分です。


今回は1つの質問にじっくり回答していくぞ。年末年始、そしてこれから先の立ち回りの参考にしてもらえればと思う。



【やまさんの質問】
イベント告知がないので、いざ休みの日に良い店に行こうと思ってもどこに行っていいか分からず、結局近場のダメホールに行ってしまいます。

私は社会人でそんなに頻繁に打てるわけではなく、ホール状況などは調べらないです。良いホールを見つける方法はないでしょうか?


【回答】
これは本当にみんなが困っていると思うし、実際に良く聞く話だ。しかしこの問いへの単純な答えはないし、そもそも良い店を探す方法に明確な指針などないのかもしれない。

パチンコであれば幾らか使ってみれば見えてくる部分もあるとは思うのだが、それは投資が伴うものであって、外見上からホールの良し悪しを判断するのはかなりの熟練者でなければ難しい。そして一般のプレイヤーにそこまでのスキルを求るのは酷だろう。


それでは何もかも手探りで、金を捨てながら見つけていかなかればならないのか…というとそうではなく、絶対的な指標ではないながらも、やはりいくつか注視すべきポイントはあるものだ。

もちろんその指標もこれまでのホール運営の中で俺が想いを込めてきたという経験値に過ぎないため、全てのホールで通用すると言うつもりはない。しかし、少なくとも自店ではドンピシャで通用する視点ではある。ということで、これからいくつか例を挙げていくが、これを最終的にどう受け止めてジャッジするかはみなさんにお任せしたい。


まずは店舗周りからチェックしてみよう。パチンコ店というのは、来店のきっかけを促すために色々な販促活動(実際にモノを打っているわけではないのでプロモーション活動と思ってもらいたい)を行なっている。その中で一番メジャーなところが新台入替ポスターだろう。

どの店舗にもある「○月×時10時新装開店」といった具合のものだが、こういうポスターを見ると、ほとんどの人は入替のメイン機種にしか注目しないだろう。しかし実は他の部分にもホールからのメッセージが詰まっているのだ。


例えば、そのポスターで新装開店が告知されているのだが、新台ではない定番機種の名前が書かれていることがある。いま時分だと、

本日新装開店
10時オープン
バジリスクIII 7台導入!

…というようなものを散見するが、そのポスターの片隅に「沖ドキ-30 25台設置中!」なんてものをわざわざ忍ばせていれば、それはホールからのメッセージである可能性が高い。

それ以外では、わざわざ1台だけ沖ドキを増台していってドデカいポスターで主張したり、そしてそれを毎週毎週繰り返したり、さらには店外に大きくポスターを張り出したり。それらに加えて、店内が沖縄グッズなどで装飾されていたりすれば鉄板ではなかろうか。ほぼほぼ間違いなく、沖ドキが甘く使われているはずだ。

また、店内に入ってみてその機種がどの位置に配置されているかも大切だ。すぐに見通しが立つような場所であれば、そこにお客様が付いていないと圧倒的に見栄えが良くないので、やはりそのコーナーは強化対象となりやすい。従ってそこに出玉を偏らせてくる可能性は大いにあるだろう。


パチンコはマックス機の撤去が年内で完了する。打ち手としては「マックスがないからもう打たない」という選択ができるが、ホール側はそういうわけにはいかない。今後もお客様に打ってもらうための戦略を否が応でもひねり出さなければならないのだ。

とはいえホール側が一方的に機種を推しても相思相愛にはならないし、ただ単に出せば良いという戦略だと結果が伴わないということは前々回で触れた。つまり、ホール側は何を売っていけば後々の集客に繋がるかを見極め、かつ大事に育てていかなければならない。

それが上手くハマれば機械寿命の延命を図ることができるし、結果として経費削減という果実に結実すれば、それが再びお客様へ還元する資源として良いサイクルが生まれる可能性を秘める。


ではどの機種を看板台として育成するべきか? マックス機が撤去になって319タイプが主力となれば、現行で一番スペックが高いのは「真北斗無双」。ホールの使い方にもよるが、牙狼魔戒のファンは牙狼シリーズの319タイプにすんなり移行しなさそうなので、やはりスペックの高い北斗無双319を選択する可能性が高いように思う。

ところが現状の真北斗無双に目を向けてみると、「ルパン三世Lupin The End」「花の慶次X」「エヴァ目覚めの時」などのビックコンテンツの陰に隠れ、ホールのメインを張っているという状況は少ないかもしれない。一時的なものかもしれない新台の稼働貢献に押され、弱ってきた北斗無双に見切りをつけて辛く使ったり、それどころか撤去もしくは減台の方向に走るホールもある。

今だけを見れば新台のビッグコンテンツで押した方が良いかもしれないが、長い先の事まで考えると、北斗無双を枯らさないために出玉率を上げていった方が良いと思うし、そうやって頑張っているホールを探すと良いホールに巡りあえる可能性が高まるだろう。

何にせよ今がまさに方針を決定付ける分岐点である。もちろんパチンコ店によっては看板機をルパンや花の慶次X、エヴァにするなど戦略は様々だろうが、プレイヤーにとって今が狙い目なのは間違いないし、そしてそういった機種を見極めることが優良店選びの重要なヒントとなっていくはずだ。

ちなみに、パチスロにおいては顕著なのだが、「新台に依存しない」傾向がはっきり見えてきている。となるとやはり、「どこを出そうとしているか?」というメッセージを掴んでいくのが勝利に繋がるだろう。


今回は良い店の選び方という質問ではあったが、あえてストレートな回答ではなく、店の売りたいコーナーを狙うという方向性にしてみた。というのも、前提条件として、「メッセージが発せられていない店」を良い店だと私は感じられないからだ。やはり、お客様に自店を選んでもらいたいという高い熱量があり、そして自店に自信をもっている店舗は、その想いが何かしらのメッセージとして出てしまうものだ。

ちなみに、仮にメッセージがはっきり出ている店であっても、そこに設置されている機種の全てで勝率が高いわけではない。そこは注意すべきだし、勘違いしてもらいたくない。あくまでも看板コーナーで放出する出玉は、新規オープンでもない限り通常予算としてとらえるわけだから、月のノルマが甘くなるわけではないのだ。それは絶対である。

残念ではあるが回収メインとなる機種も出てきてしまうし、そこそこの人気があっても厳しい扱いになってしまうこともある。金額の出っ張りや引っ込みを激しくしていくことでやり繰りしていくことになるからだ。

そのため、どれほどの優良店であっても、下手な機種を打ってしまえば、自分が他の客のために種を蒔くことになってしまう。しかしそういった事情を踏まえて店を回っていけば良台にぶつかることも増えていくはずだし、効率も良いんじゃないかな。


さて、今回が年内で最後の更新。2016年もおつきあいいただきありがとうございました。質問は随時お待ちしておりますので、是非とも2017年もよろしくお願いいたします。


アツいぜ
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