負けた後にこそ風俗に行ってしまう
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●お悩み[25]

『負けた後にこそ風俗に行ってしまう』

私は「勝ったら風俗に行こう」と最初から考えてパチンコに行くのですが、思い返すと、むしろ負けたときのほうが風俗に行っている気がします。これって"ギャンブラーあるある"なのでしょうか?
(30代・男性)



●坂上氏の回答



負けても風俗に行く、つい暴走してしまう。それは人として普通って言えば普通ですよね。

ギャンブルはアツくなったら負けだと言うじゃないですか。たとえば「今日は3万まで」と決めてパチンコに行っても、1万円使って当たらない、2万円でもダメとなったとき、本当に3万円で我慢できるのか。ついアツくなって過剰投資する人も珍しくありません。

でも、それって自然な感情だし、それを繰り返すうちにお金の使い方や引き際を覚えていくんです。


それよりも、相談者の話を聞いて僕が思ったのは、負けた後に風俗へ行ってるからギャンブルを続けることができてるんじゃないかな、ってこと。

本来は勝ったときの"あぶく銭"で風俗に行くのが理想ですよね。でも負けて悔しい気持ちを抱え、さらに出費を重ねて風俗に行っている。風俗で心の穴埋めをしながらも、「こなくそ」と思ってるから、ギャンブルを続けられるんだと思うんです。

たぶん、相談者は「勝負欲・金銭欲・性欲」がセットになってるんじゃないのかな(笑)。だからギャンブルで負けたとき、その穴埋めになるのが性欲。もしそうだとしたら、それが自分の癖(へき)なんだと思って受け入れればいいんです。


一生懸命働いて手にするお金は、労働の対価としてもらうのが当たり前でありつつ、やっぱりありがたいものですよね。それに対してギャンブルで稼いだお金は、恥ずべきものとは言わないけど、「働きたくないから大勝負をする」「こんなのでお金もらっていいの?」っていう感覚や高揚感がある。そこが僕は好きなんです。

ギャンブルは負ける可能性のほうが高いことを知りつつ、僕は「働きたくないから大勝負する」と言ってる。ということは、僕みたいなクズは痛い目に遭わないと働く気になれないんでしょうね。お金を含むいろんなものをギャンブルで失って、それでも生きていこうと思ったら働くしかない。


それこそ僕は長い間ずっと同じ葛藤をしてきました。負けた後は「一体なにやってるんだろう」って。でも、だったらギャンブルを捨てられるのかと言えば、もちろん捨てられない。「じゃあ、そんな今のお前にできることって何?」と自問自答してみれば、「働くことしかない」という単純なロジックなんです。

むしろ僕は相談者がうらやましい。ギャンブルで負けた後に風俗に行けるということはお金の計算ができてる。僕自身と比べたら全然クズじゃないです。しかも、元気なんでしょうね。勝負欲や金銭欲を性欲で穴埋めできるんだから。男は、本当に痛い目に遭ったら勃たないものですよ(笑)。
アツいぜ
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