素人の競艇仲間に嫉妬してしまう
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●お悩み[13]

『素人の競艇仲間に嫉妬してしまう』

競艇歴10年の僕よりも的中率の高い素人の競艇仲間がいます。彼は、レースが堅いか荒れるかを高確率で読み当てて柔軟に舟券を買いますが、理由を聞くと「何となく読める」としか言いません。彼自身はボートレースの知識はほとんどないと言っているのですが、とても信じられません。鋭い直感だけで勝ち続けられるギャンブラーっているのでしょうか?
(30代・男性)



●坂上氏の回答



難しいなあ。何となく読める…ですか。ボートレースの知識がないからこそ、客観的に見て、冷静な判断ができるというのはあるかも。

僕もそうでしたが、ギャンブルを覚えて10年目くらいの時期は知識が深まったことで考えすぎて、けっこう当たらないものなんです。特にボートレースは「買い方探し」みたいな迷路に入り込む時期があって、でもいつかは自分のスタイルが見つかる。それまでは、その友達の買い目を教えてもらったり、買い方を真似したりするのも一つの手ではないでしょうか。

ギャンブルには流れがあります。特にカジノの場合、誰に流れが来ているかが後ろで見ている人にはよく分かるので、その人がベットするところに周りからどんどん乗っかってくることがある。でもそうすると途端に流れが変わるなんてことも。

だから、その友達の予想に乗っかって、彼に来てる流れを変えるのはどうでしょうか。身銭を切って、友達を奈落に突き落としてみたら気分が晴れるかも(笑)。もちろん、彼の予想が当たれば配当を手にできるので、それはそれで問題ありませんよね。

ただ、ボートレース好きの人間は予想こそが醍醐味。「あーでもない、こーでもない」と考えて、その通りに当たった時のうれしさは別格です。あんなに頭が働く瞬間はないというくらい、予想をしているときは脳が活性化しますよね。だからこそ、他人の予想に乗って当たっても心から喜べるのかどうかは疑問です。それを確かめるために、一度くらいは友達の買い目を真似してもいいんじゃないでしょうか。

ちなみに、その友達が堅いか荒れるかを「何となく読める」というのは、わざと選手やレースに感情移入しないようにしてるタイプだからかも。僕は感情移入した方が楽しいと思うタイプですが、データだけを頼りにして賭けるタイプのギャンブラーがいるのも事実です。

もちろん、お金を賭けている以上、本人にしか分からない「不確かな確信」みたいなものがあるはず。うまく説明できないから「何となく読める」と言ってるだけで、その人なりの判断基準はあるはずですよ。

普通の人は「堅い」と思っても迷いが出てきて、穴も買いたくなる。逆に「荒れる」と思っても、やっぱり本命が気になる。だから、その友達から見習うべきは「堅いか荒れるか」を見抜くところではなく、自分の読みを信じてブレずに買えるところかもしれませんね。
アツいぜ
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