父にパチンコをやめて欲しい
●お悩み[9]

『父にパチンコをやめて欲しい』

私はギャンブルをしませんが、父は2年前に仕事を定年退職してから、パチンコをするようになりました。パチンコ店は空気も騒音も体に悪そうなので、他の趣味を見つけて欲しいのですが、聞き入れてくれません。こんな父を説得するのは諦めた方がいいのでしょうか?
(30代・女性)



●坂上氏の回答



諦めたほうがいいと思います。パチンコ店は、この方が思うような悪い環境ではなく、お父さんにとってはきっと楽園なんですよ。この方は、お父さんの気持ちを理解するためにも、一度ひとりでパチンコ店に行ってみたらどうでしょう。

ただし、パチンコに触れても、その良さや面白さを理解できないかもしれません。その時は周りの人を見て、「なぜこんなに熱中するんだろう?」と考えてみて下さい。

パチンコを含むギャンブルは他人に迷惑をかけない範囲内で楽しむ分にはすごく健全なんですよ。パチンコでも競馬でもハズれたら悔しいし、当たれば喜びは爆発する。この感情の揺さぶりは心の健康につながるんです。


喜怒哀楽というものを考えた際、心の中が「哀」だけでは気持ちが沈み、人は生きていけない。「喜」や「楽」は良いものだけど、決して永遠には続かない。「怒」は自分の心を疲弊させる。しかし、ギャンブルには喜怒哀楽がすべて詰まっているんです。馬券がハズれてカーッとなったと思ったら、次のレースでは高配当を的中させて大笑いしたり。人は誰もが「辛いこと」と「楽しいこと」のバランスをとって生きてますよね。

この方のお父さんは定年退職して、それまでの仕事の代わりに何か大変なことに突き当たり、そしてバランスをとるために楽しいことを探したのでしょう。たとえば、働いていた時よりも家にいる時間が長くなり、居心地の悪さを感じたり、家族に気をつかったりするような「辛いこと」があるのかもしれません。それに対して、パチンコという「楽しいこと」を見つけ出したのではないでしょうか。

この方も「ストレスを受けるもの」と「自分にとっての楽園」でバランスを取っているはず。だとしたら、お父さんも同じで当たり前なんです。むしろ、健全なギャンブルにハマって良かったと思うべきでしょう。女性や株にハマるほうがヤバいですから。


今どきのパチンコ店は昔と違い、とても綺麗だし、パチンコ業界はすごく健全になりました。でも、それは良し悪しで、昔の鉄火場的な雰囲気を懐かしがる人は多いんです。それでも打ち続けるファンにとってはパチンコはなくてはならないもの。そして、パチンコ店は楽園のような環境なんです。毎日通って楽しそうに打っている人の顔を見たら、果たしてこの人はパチンコを否定できるでしょうか。

そしてもうひとつ言いたいのは、定年まで勤め上げたのだから、今後は好きなことをやらせてあげて欲しい、ということ。自分の価値観をもとに他人を否定したくなるのは分かります。それに、お父さんのことが心配なのも理解できます。でも、この方よりも何十年も長く生き、多くの経験を積んできたお父さんは上手なバランスのとり方を知っているんじゃないですか。
アツいぜ
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