なりたい職業を両親に言えません
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●お悩み[2]

『なりたい職業を両親に言えません』

両親が大のギャンブル嫌いなので今まで私は隠れてパチンコや麻雀をしてきました。今後は、そうしたギャンブルの経験を活かしてパチンコライターやプロ雀士を目指したいのですが、それを正直に打ち明けたら反対されるに決まっています。そんな両親とうまくやっていくためにはどうしたらいいのか、こんな私に良きアドバイスをよろしくお願いいたします。
(20代・女性)



●坂上氏の回答



結果的に一番いいのは、その仕事で食っていけるようになること。でも、親子喧嘩を覚悟の上で先に自分の目標を打ち明けるべきかどうかは難しい問題ですね。"血"って、切っても切れないものだから。

僕は「必ずしも最初からいい人だと思われる必要はない」と考えるタイプです。テレビの仕事なら視聴者、雑誌の仕事なら読者が一番大事であり、目の前のプロデューサーや編集者に好かれようと仕事をするわけではありません。

だからこそ、時間をかけて信頼関係を築いた結果、最初は僕の悪口を言っていた人が褒めてくれるようになったとしたら、その言葉の方がより信憑性が高いと思いませんか。

何が言いたいのかというと、時間をかけることできちんと分かり合える…その最たるものが家族だということなんです。本来、人は身内と過ごす時間が一番多いのですから、本気でやりたいのなら、反対されようが嫌われようが、やりたいようにやればいいんですよ。"血"は何よりも濃いのだから、心配することはありません。

ただ、気がかりなのは少し安易な匂いが見え隠れするところ。パチンコライターといっても、単なる職業ライターではなく、競争の激しいタレント的な立ち位置で勝負しようと考えているなら、「こいつおもしろいなあ」と思ってもらえる努力をしなければ生き残れません。

そうした下地はこれから作るのだとしても、両親に目を向けているうちは、やはりダメなんじゃないでしょうか。働くということは、外に出ること。仕事で関わる人たちに目を向けることが第一です。それで仕事がもらえるようになったら、おのずと両親がこの方を見る目も変わるでしょう。

もし、その時になっても両親の気持ちがかわらないのなら、それこそ理解してもらうことは諦めるしかありません。ただ、今はそれ以前の問題で、この方の目を向ける方向と順番が違っているように感じます。
アツいぜ
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