友人の四帖半
担当編集メガネ(以下・メガネ)「一気に肌寒くなってきましたが、皆さま風邪など引いてないですか? 僕は服装を間違えて出かけてしまい体が冷え切って、最近はちょっと鼻風邪気味です。皆さんもこの時期の服装にはくれぐれもお気をつけください。ただ、今週もそんな肌寒さを吹き飛ばすようなアツいご回答を、粗方先生がきっとしてくださるハズです。心の底からあたたかくなれるような内容を、先生、今回も何卒よろしくお願いいたします」



■PN『マウントビレッジ』さんからのご相談

パチスロ必勝本DXの嵐さんの企画「Heart Boiled」で紹介されていた「パチスロ大二文字」という機種が気になって仕方ありません。

筺体は大〇火っぽいですが、絵柄の構成はどうなっているのか、QRコードを読み込んだらどうなるのか、鉢巻リールには二文字さん以外、何が書いてあるのか…など。

Heart Boiledでも「出目のこだわりがすごい、面白い」と書いてあったから実際に動くと思いますし、見た目が奇抜なので動いているところも見てみたいです。商品化は無理かもしれませんが、雑誌で機種ページを作ったりなど、今後この機種が日の目を見ることはないのですか?


■粗方先生のお答え

あの機種に興味を持つとは、お前もなかなかのツウだな。あの機種は、かまぼこメーカーから転身した"栗山企画"が開発しただけあって、既成概念に囚われていないというか、常識の枠から外れているというか、とにかく、他のメーカーの開発諸兄には絶対にマネが出来ない、冒険に満ち溢れた台だったぞ。

絵柄の構成、特にお前が挙げた"QRコード"や"リアルブランク絵柄"などには、機種解説を担当した嵐も度肝を抜かれていたな。そして小僧、いまの話の流れのなかに、お前の願望が叶えられるカギが含まれているのには、気付いているか?

小僧、大二文字の動いている姿を見たければ、とりあえず「パチスロ必勝本男」を買え。

そのDVDのコンテンツ内に、大二文字を紹介する動画があるから、それを視聴しろ。

そこには、初めて目にかかる機種と向き合うときのライターの動揺と懊悩。そして大二文字の全貌が、つぶさに記録されているからな。


…なんだか宣伝みたいになってしまったが、とりあえず他のコンテンツも、買って観て損はない内容になっているハズだ。見かけたらぜひ手に取って、男たちの激闘の歴史をその胸に刻んでやってくれ。



■PN『前立腺昌夫』さんからのご相談

お久しぶりです。9/1のコラムで、田舎の母がナンパをしていると相談した昌夫です。

先生のお答えに励まされ、あのあと勇気を出して出会い系アプリに登録したところ、1人の女性と出会うことが出来ました。そして実際に会い、そのままホテルに連れていかれ、仰向けに寝かされ、手コキでイかされ、その人とはそれっきり連絡が取れなくなりました。僕はどこで間違えてしまったのでしょうか。

なお、最近の母は年頃の女性がいそうな近所の家を訪ねて回っていたようで、僕の現住所と近い地域で働いている娘さんを見つけたみたいです。先日、父経由でその人の電話番号が送られてきました。

情けない話ですが、母がここまでして作った機会なので、なにがなんでも成就させたいと思っています。

先生…先生の熱いお言葉で、もう一度だけ僕に勇気をください。


■粗方先生のお答え

お前は何も間違ってはいない。たしかに方法としては、良くなかったもしれない。だが、お前は勇気を出して行動を起こしたじゃないか。その敢然たる行動を前にすれば、1つの出会いに失敗したことなど些末なことだ。

勇気を出してはじめの一歩を踏み出したことが、何より1番大切なことであり、お前の成長の証なのだ。

だから小僧、とりあえずこの段になったら、俺に勇気を奮い出させてもらう必要などない。

お前はもう、自分で勇気を奮い立たせられるのだ。人間は、1度出来たことは必ず次も出来るようになっている。だからお前はもう、何事においても覚悟さえ決めればはじめの一歩を踏み出せる人間になっている。

だから悩まず、いますぐ電話番号をプッシュして、会う約束を取り付けろ。そしてお前が、もしその女を気に入ったら、ストレートに感情をぶつけてハートブレイクショットを決めてやれ。

お前はすでにそれが出来る男だ。なぜなら、出会い系サイトに登録して女と会うほうが、よっぽど勇気の要る行動だからな。ましてやお前は、出会ったその日に手淫までキメてもらっている。そこまでデキたお前なのだから、普通に女と出会うことなんて御茶ノ水水道橋博士…もとい、お茶の子さいさいだろう。


だが、出会い系サイトの出会いから、1つだけ教訓を得なければならないものもある。それは、初めてだから仕方のないこととはいえ、お前があまりにも女任せに行動してしまったことだ。

お前の話が本当ならば、お前は受け身に徹したことで、悲しき別離へとイキついたことになる。もしかしたらそこで出会った女は、お前にリードして欲しかったのかもしれないな。だから小僧、今回の出会いでは、出来るだけ女をリードしてやれ。仮にリードが難しそうであれば、少なくともお前の想い、願いはハッキリと口にして相手に伝えろ。

男と女の関係の土台は、お互いが想いを持ち寄りながら、少しずつ少しずつ築いていくものだ。どちらか一方に偏れば、行きつく先は瓦解しかない。出会い系の件は、その結末があまりに顕著に早く訪れてしまった一例だろう。

だからその事例から教訓を得て、同じ失敗は2度するなよ。あと、間違ってもいきなり手コキは期待するなよ。

その2つを肝に銘じておけば、まあ大丈夫だろう。



■PN『四帖半』さんのご相談


イラスト:サクライマイコ


友人で、いつも多忙そうにしている文筆業の男がいます。

多忙、つまり、抱えている原稿の量が多いというのは売れっ子ということなので喜ばしいことだと思っていましたが、どうやらそんなレベルではないらしいのです。

原稿だけでなく映像関連の仕事も連日のようにこなし、合間には原稿を書き、のみならず間隙を縫うように女性がいる夜のお店で酒を呑み、眠る時はほぼ気絶するように眠る、という生活を送っており、そんな彼の身体が心配です。

また、会うたびに、「今週のコラムどうしよう」「週に1度のコラム原稿はキツすぎる」「担当に謝らないと」「もう無理だ死ぬ」「毎週毎週そんなに書くことねぇよ! ソープ!」などと泣いたり怒ったりしており、彼のメンタルも心配なことこのうえないのです。

私はといえば、「そんなにキツいなら、その週一のコラム、辞めさせてもらえば?」と至極真っ当なアドバイスを彼に送るのですが、そんな時彼は寂しそうに微笑むだけで、結局はコラムをウンウン言いながら書いて、また次の週のコラムの締め切り前に、手負いの獣のような表情で唸り声をあげている始末です。

彼をどうしてあげるのが良いのでしょうか?



■粗方先生のお答え

いつも親戚の嵐と親しくしてくれている四帖半だな。親族を代表して例を言っておこう。そして、ヤツの身を心配してくれているようだな。

たしかに俺から見ても、アイツの働き方は無茶以外の何物でもない。しかし、アイツにそのことを忠言してやっても

「前職のほうが肉体的にも精神的にもキツかったので」

と、大丈夫だの一点張りで聞く耳を持たないだろう。これには別の友人である梅屋という小僧も嘆いていたが、ヤツはああ見えてバカが付くほどのド頑固だからな。お前も苦労していることは、想像に難くない。

ちなみにその週一コラムに関しては、俺も同様の苦言を投げかけたことがある。そうしたら

「いや、こんな駄文でも楽しみに読んでくれている人がいるので…」

「ネタの枯渇に関しても、こんな俺にお悩みを相談してくれる読者さんがいらっしゃることで相当に軽減されたので…」

とのことだ。どうやらまだしばらくは続ける意志が強いみたいだな。

そこで、だ。今回は新たな折衷案を考えてみたのだが、こういうのはどうだろう? その週一コラムを月一更新にして、数日に分けて配信するのだ。もちろん、そうすれば今よりも分量が増えることになるし、ヤツの1回で書く量も比例して増えることになる。だが、毎週〆切に追われることはなくなるし、精神的にはずいぶんと楽になるだろう。

しかも、実はこの折衷案は、俺がゼロから言い出したものではなく、そのコラムを管轄する編集長から打診されたものなのだ。

編集長曰く「原稿を待つほうも大変なので…。ホラ、あの人って呆れるほどに遅筆でしょう?」とのことだ。俺はアイツの名誉を守るために「ヤツは真剣にコラムと向き合っているからこそ、仕方なく遅筆になるんだよ!」と思わず言い放ちそうになったが、言い訳がましくなるのでヤメておいた。言い訳は益荒男がするものではないからな。

というワケだから小僧、今回はその折衷案で妥協してやって、もう少しアイツを陰から見守ってやってくれ。

アイツはお前の忠告をありがたく、そして痛み入るように受け止めているのは間違いない。だがあの性格だからな。そう簡単に折れるワケにはいかないのだろう。だからこの辺で折り合いを付けてやれ。あと、アイツがそんなになってまで稼いだ銭を、漫画の実戦で貪るようにノリ食うのも、ほどほどにしてやれよ。



メガネ「え? このコラムってリニューアルして月イチ更新になるん?」

「そんな話を編集長のほうから頂きました。メガネさんとしては寂しいでしょうけど…」

メガネ「マジか〜! ラッキーすぎるわ。これで毎週金曜日に遅くまで編集部に残る必要がなくなるんやね♪」

「え、いや、ちょっ…」

メガネ「いつからかはまだ決まってへんのやろ? もう、出来るだけ早くリニューアルできるように、俺から編集長に改めて掛け合ってくるわ。ほな!」

「いや、ウソでもいいからちょっとくらいは寂しがれよっ!」



メガネ「というわけで、今回で週刊更新は終わりますが、企画自体はリニューアルして、今後は月一で粗方先生(嵐さん?)に登場していただく予定です。いずれ改めて告知しますので、今後とも嵐さん、ならびに粗方先生をよろしくお願いします!」

アツいぜ
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