嬢のチャッカー
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担当編集・メガネ(以下・メ)「8月になりました。相変わらずの猛暑日が続き、溶けそうな日々が続いておりますね。県によっては40度を超える日々も少なくないみたいですが、40度は"猛暑"の範疇を超えているそうで、新しい用語の検討も行なわれているようです。そんな異常気象が心配される昨今ですが、今週もこのコラムでは変わらず、粗方先生が読者の皆様のご相談に答えていきます。それでは先生、今週もよろしくお願いいたします」



■PN『にゃん太郎』さんからのご相談

粗方先生おはようございます。最近よく行くキャバクラの女の子が必要以上に手を繋いできたり胸を押し付けてきたりします。

キャバクラ名人の粗方先生が見るにこの恋が成就する期待度はどれぐらいだと思いますか? 番長3でいうとオラオラ演出くらいはあるのでしょうか?


■粗方先生のお答え

キャバ嬢の行動と期待度の相関については、パチンコの保留玉変化の演出に例えると非常に理解しやすい。

青保留…膝や太ももに手を置く、手を握る等の弱ボディタッチ・同伴

緑保留…胸を押し付ける等の強ボディタッチ・アフター(※ただしアフターは青保留に分類されるケースも多い)

赤保留…休日デートのお誘い

金保留…休日デートからのリミットブレイク(=終電超過)

という感じだな。

なお、保留の色によって期待度が激変するのは間違いないが、仮に金保留でも成就確定ではないので注意しろ。

また、青保留や緑保留しか確認できていないのに成就に至るケースだってもちろんある。

つまり、キャバ嬢のアクション=保留玉変化はあくまでも取っ掛かりの1つにすぎず、そこかなら何が派生して期待度が足し算or引き算されていくか…が極めて重要だと理解しろ。

例えば赤保留から発展しても、デート中の内容次第では期待度が青保留並みに、またはそれ以下になる可能性も往々にしてある…ということだな。

だから小僧、とりあえずお前も取っ掛かりの期待度だけを妄信するのではなく、複合パターンをしっかりと見極めて、嬢のチャッカーにお前の玉を打ち出すか否かを判断しろ。



■メダルスライム

風俗嬢を好きになりました。誰かの指名で予約が埋まる度に嫉妬してしまいます(T_T)

休みが合うときは月イチくらいで遊びに(Hはしない)行ったりもしていますが、いつか風俗嬢を辞めて自分と付き合ってくれる事を待つ方が良いのか、あきらめて普通の女性を好きになる努力をした方が良いのかアドバイスをお願いします。


■粗方先生のお答え

これはあくまでも俺の考えだが、風俗嬢を好きになってしまった以上は、相手の仕事に一定の理解を示さねばならないと思う。そして、その一定の理解という範疇には、もちろん接客が1番に入ってくる。

お前が嫉妬してしまう気持ちは十分に分かる。よほど変わった性癖の持ち主でもない限りは、自分の好きな女が他の男とアレコレしていることを想像するだけで、気分は良いものではない。

だが、それがお前が好きになった女の仕事であり、その仕事をしている彼女を好きになったのだから、お前がもし彼女のことを心から愛していると思うのであれば、まずはそのことを全力で受け入れる努力をすべきだと思う。

例えば、コンビニの店員がレジ打ちをするのと同義。

例えば、美容師が髪を切ることと同義。

例えば、パチスロライターがパチスロを打つのと同義。

そういった視点で彼女の仕事を見ることが出来るようにならない限りは、お前にとって辛い恋愛になる可能性は高いと思うぞ。

彼女は生きるためにその道を選んだ。そしてその道を歩んできたからこそ、いまの彼女が在り、そしていまの彼女をお前は好きになった。だったら、辞めるまで待つ…というのは、ちょっと違うんじゃないかと俺なんかは思ってしまうんだよな。

いまお前がすべきことは、いまの仕事を受け入れられるかどうかということと正面から向き合うことで、彼女に対する気持ちがどれだけのものか…ということを真剣に考えることだと思う。

実際に付き合ったら、受け入れがたいことなんてこれからいくらでも出てくるぞ。育ってきた環境が違うだけで、人間の価値観なんてものは大いに変わってくるし、ましてや男と女というのは全く別種の生き物だからな。その違いと直面するたびに、それを受け入れられるかどうか…で、付き合いというものは変わってくる。

そして、全てを受け入れ合える者同士が最終的には夫婦となり、生涯を共に歩んでいくことになると俺は思っている。もちろんそこには我慢がある。でも、その我慢が苦にならない相手というのが、この世のどこかにはきっと存在しているんだよな。

だから小僧、これからお前がすべきなのは、その数多くある選択のなかの1つだと考えることだ。

もちろん、いきなり結婚なんて大それた将来までは考えなくてもいい。ただ、お前が彼女を好きで、少しでも長く付き合っていきたい…と考えているのであれば、その仕事を辞めるまで待つ…というように選択を先送りするのではなく、いまの内からちゃんと考えるべきだと、俺は思う。


■スジ夫

粗方先生こんにちは。パチスロライターって色んなタイプの人がいますが、動画や雑誌を見ていると、結局みんなパチスロが上手なんだなと思わされます。ただ、上手な人同士でどれぐらいの差があるのかまでは見当がつかないです。

例えば嵐さんのようにバラエティ色の強いライターさんでも、本気を出せば悪☆味さんや梅屋さんやKEN蔵さんよりも凄い立ち回りができたりするものなんですか?


■粗方先生のお答え

単刀直入に言おう。

少なくとも嵐は出来ないぞ。

なぜならアイツは、いつも本気でパチスロを打っているからな。でも、それでもくだんの立ち回り巧者たちのような情報収集やギリギリの見切りなど、他人と差が付く核となる部分はしっかりと出来ていないのだよ。だからこその、この差なのだ。

そして、その差を生むのは意志力だ。

パチスロが上手いヤツは、狙い台を打ち切る“一貫性”と、もしソレがダメだった時に臨機応変に対応する“多様性”、その相反するものを意志力で見事にコントロールする。

逆にパチスロがそれほど上手くないヤツは、その意志力が弱いからこそコントロールが下手で、時間経過と共に後手に後手に…と回ることが多くなる。この差は、一見すると小さいようで、実は天地のように大きな差だ。

上手いとされるヤツは大体コレが出来ていて、逆に上手くないとされているヤツらは、この能力が致命的に欠けている。この欠如は、相当な努力をしない限り埋められないものだ。

だから小僧、とりあえず差は大きいものだと理解して、これからは色々と読んだり観たりしろ。そして、間違っても立ち回りを学びたいのなら、嵐の記事や動画は参考にするな。



「…そんな人でもやってこられたりしてるんだから、パチスロライターってホント不思議な仕事だよね」

「まあ、勝ち方以外にも伝えられることがある仕事ですからね」

「じゃあ、ちなみに嵐さんは何を伝えられるパチスロライターさんなん?」

「ええ〜っと…………………アラシステム?」

「実になることはなんも伝えられてないやん(苦笑)」



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アツいぜ
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