人生の選択
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担当編集メガネ(以下・メ)「週末にかけて少し涼しくなって過ごしやすいな…と思っていたら、台風が接近しているんですね。皆さんも今週末の外出は、お天気にくれぐれもお気を付けください。もし自宅で過ごされるのであれば、このコラムが暇つぶしの一助になれば幸いです。それでは粗方先生、今週もよろしくお願いいたします」



■PN『栄光の吊り橋』さん

嵐さんが好きでたまりません。抱いてもらえるように頼んでもらえませんか?

ちなみに男性です。


■粗方先生のお答え

嵐はああ見えて意外とオク手だから、男か女かということは一切関係なく、出会って5秒で合体…みたいなことにはならないと思うぞ。

なにせアイツは、風俗ですらも3時間以上で申し込んで、最初の2時間程度はみっちりと話し込んで、相手の人間性に好意を持てなかったら行為もしない…という変なこだわりを持った男だからな。

また、そんなこだわりが強いから、実はほとんど風俗遊びをせずに飲み屋にばかり行くようになったそうだ。女を抱くより、一緒に酒を飲んで話しているほうが遙かに気楽で楽しいようだ。


だから小僧、とりあえず抱かれることには期待するな。それでも良かったら、伝えるだけは伝えておこう。



■PN『汗汗流流』さん

私は朝ホールに入るまでの間でタオルがおいつかないぐらい汗がでます。酷暑の中使えるアイテムなどありますか?

ちなみによく行くホールは日なたで待たないといけないです。


■粗方先生のお答え

日なたで待たなければならないのであれば、「日傘」を使ってみることをオススメする。

日傘というと婦女子が使うイメージが強いかもしれないが、最近では男物もたくさん出ているようなので、ネットで検索して自分が気に入るものを見つけて欲しい。

最近の暑さはこれまでの常識を覆すものだから、これまで以上に徹底してしっかりとケアするべきだ。日を遮るのはもちろん、汗を小まめに拭いて、水分や塩分もしっかり補給していかないと、命に関わるからな。


だから小僧、とりあえず恥ずかしがらずに日傘を使ってみろ。



■PN『パッコリマン』さん

初めまして。いつも楽しく読ませてもらってます。

僕は去年結婚して、自分のお金がお小遣い制になりました。

お小遣いは月2万円で、この中から昼ごはん、会社の飲み、そして好きなパチスロを含めた趣味の費用をやりくりしないといけません。最初は頑張って勝ってなんとかやりくりできていたんですけど、最近になって「勝ったら半分を家に入れないといけない」というルールを問答無用で決められました。

嫁はパチンコ・パチスロにいい印象を持っていないので、一度相談したときは「今後子供の養育費も必要になってくるんだからそれくらい当たり前だろ」と、激怒した嫁に朝まで家に入れてもらえませんでした(そのときタバコを押し付けられた火傷の治療費もお小遣いから出しました)。

ちなみに、勝ってお金を入れるたびに嫁の服や鞄が増えていきます。もう離婚するしかないのでしょうか。


■粗方先生のお答え

もう離婚するしかないか否か?

それはお前次第だろう。


たしかにお前が置かれている状況は厳しい。しかも、家を閉め出されたり、タバコの火を押し付られたり…とDVまで行なわれているのだから、お前がいま離婚を選択しても、周りの人間がお前を批判するようなことは考えにくいのではないかと思う。現に俺も、お前のことは可哀想だと思うしな。

だが、それでも悩んで俺に相談を持ちかけるということは、お前の心の中に、お内儀と別れたくない…という気持ちもあるからではないだろうか?

だとしたら、いまはその気持ちともとことん向き合うべきだろう。

お前はいま、己の自由と、家族の在る幸せを、天秤にかけている。どちらを大切にすべきか、そしてどちらを選んだ方が後悔が少ないか…をよくよく考えろ。


これはあくまでも俺の私見だが、個の自由と、集の幸せの両方とも100%手にすることはどうも不可能なようだ。だから世の旦那も父親も、絶妙にその2つのバランスを取りながら、日々己のためと家族のために、汗水たらして働いているのだ。

もしお前が、そうやってバランスを取りながら生きていくことが苦ではないのなら、むしろそれこそが幸せだと思うのであれば、いまの生活でつらいことはこれからも起こるであろうが、上手くやり過ごしながら生きていくべきだろう。

逆に、やっぱり自分は独りでも、自由気ままに生きていくほうが幸せだ! という結論に至るのであれば、出来るだけ早く離婚調停に乗り出すべきだろう。離婚はなるべく早いほうがいい。早ければ早いほど、お内儀も人生のリスタートが切りやすくなるからな。


だから小僧、とりあえずいまはどちらの未来を選ぶべきか、しっかりじっくり考えてみろ。

間違ってもあまり考えていない段階で、直情的にどちらかを選ぶんじゃないぞ? どちらを選んでも、何かしら後悔は生まれる。それが人生における選択というものだ。

だからこそ、その時に後悔を引きずらないように、いま目一杯考えることが肝要なのだからな。



「どちらを選んでも後悔が残る。それが人生における選択…か。たしかにそうかもしれへんね」

「100%後悔のない人生なんてあり得ませんからね」

「ちなみに嵐さんは後悔してることってある?」

「高校野球を最後まで続けられなかったこと…ですかね」

「なんか、監督のモノマネをしていたのがバレて、それがきっかけで猛烈なシゴキを受けるようになったんやろ?」

「そうなんです。だから完全に自分の身から出た錆なんですけどね(苦笑)。でも、あの頃はまだ精神的にも幼かったから監督のやりように耐えられなかったのが、いま思うとやっぱり口惜しいですね」

「まあ、しゃーないよ」

「メガネさん…」

「こんなクソ生意気な老け顔高校生が自分のモノマネをしているのを見たら、そらイジメたくもなるわ。腹立ってしゃーないもん」

「ソッチの味方かいっ!(苦笑)」


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アツいぜ
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