いざなぎは何処
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※実戦部分はノンフィクションですが、それ以外はフィクションです


やあやあ、元気かね?

毎週火曜の免罪符、田母神コラムの時間がやって来たぞ。今週も相変わらず、箸にも棒にもかからないコラムになるかと思うが、どうかお付き合い願いたい。


先週の月曜日、晩酌をしながらニュース番組を見ていた際に、ある話題が耳に残った。

2012年12月から続く景気回復の期間は、「いざなぎ景気」に並ぶ可能性が高い――。

いざなぎ景気とは、1965〜1970年にかけての好景気の通称らしい(ウィキペディアで調べた)。この時期はいわゆる高度成長期で、日本がイケイケだった時代だ。

もちろん、ニュースの主題は「景気の回復が続いている期間の長さ」であり、「あの頃の勢いが再び戻ってきた」という話ではない。しかし、言葉のマジックなのか、私が数字や経済に滅法弱いせいなのか、それとも単なる早とちりなのか、「今の日本経済はガンガン上向いている」と一瞬勘違いしてしまった。

とは言え、その勘違いは本当に一瞬だった。冷静に考えると、今が好景気だという実感はない。そもそも、私はいざなぎ景気を知らないし、バブルを謳歌した世代でもない。

つまり「良かった(と言われる)時代」を体感したことがないので、現在の景気が良いのか悪いのかよく分からないのだ。おそらく実際に景気は上向いているのだろうが、いくら働いても生活は楽にならないし、結婚後の小遣いはずっと3万円ポッキリ。

ヒルズ族(古い)がブイブイ言わせようとも、都市圏のバイトの時給が上がろうとも、私自身の生活は低空飛行をキープしている。


ただし、現在の生活に不満があるかと言われれば、そうでもない。先ほども書いたが、私には「あの頃は良かった」という思い出がなく、かなりの不景気と言われた時代でも衣食住に困ったことはなかった。

それなりの服装、それなりの食事、それなりの家で、それなりに満足してきたわけだ。当然、もっと欲を出し、金稼ぎを人生の第一目標に掲げてガツガツいけば、超リッチな生活が手に入ったかもしれない。

しかし、小市民・田母神にそのようなバイタリティは一切ナシ。自分が生きている時代の景気は、どうすることもできない「運命」なのだから、無理せずに受け入れるしかないと思ってきた。そして、きっと今後もそれは変わらないだろう。景気がもっと良くなろうと悪くなろうと、あるがままに行くしかない。


そんなことを考えていたら、ふとパチスロのことが頭をよぎった。

私は25年ほどパチスロを打ち続けており、その間に「業界のバブル期」を体感した。人気も右肩上がりで、爆裂度も鰻登り…という時代だ。そしてその時代を知っている私にとって、ここ数年の状況はどうしても物足りないし、もどかしさを感じてしまう。おそらく同世代の読者も同じ気持ちだろう。

だが、これも自分ではどうすることもできない「運命」だと思う。業界の流れに気持ちが左右されたり、それに抗ったりしても、あまり意味はない。最近になってパチスロを打ち始めた若者と同じように、これが当たり前だと感じて、それなりに満足したほうが精神的にも楽だろう。

基本的にノーマルタイプしか打たない私だが、たまには最近のART機を打ちながら、今の「景気」を実感しつつ、それに少しずつ慣れていこうと思う。



●8/28

【ゴーゴージャグラー】
・総ゲーム数:3642G
・BIG:13回(1/280.2)
・REG:12回(1/303.5)
・合算:25回(1/145.7)


86_REG(1000円)
83_ヤメ


収支…-1000円

この日は夜に用事があり、勝負できる時間は1時間程度に限られていた。

それでも打ちたかった私は、ひとまずジャグ系に力を入れているホールへ。そこで良さげなゴージャグを見つけて打ち始めると、1000円でREGを引いた。ここからジャグ連につながれば、短時間勝負の理想的な展開…と思ったのだが、サクッと飲まれてヤメ。

…若干心残りがあったものの、「傷が浅く済んだ」と自分を納得させてホールを後にした。



●8/30

【クランキーセレブレーション】
・総ゲーム数:5696G
・BIG:33回(1/172.6)
・REG:23回(1/247.7)
・合算:56回(1/101.7)


171_ヤメ(7000円)


収支…-7000円

夜8時過ぎに会社近くのホールを覗いたら、まさに「とんがっている」クランキーセレブレーションを発見。心の中で密かに「これはヤバイことになるぞ」と期待して勝負を開始したのだが…全然回らないし、7000円でノーボーナス。期待が大きかった分、気持ちもポッキリ折れて無念の帰宅となった。

総収支…+45500


今回は2戦ともマイナスとなったが、まだ充分なプラスを確保している。とは言え、油断は禁物。次回はまず連敗ストップを目指したい。

アツいぜ
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