ホール店員・Aさんの話[2]
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【Aさんの話・登場人物紹介】

『F子』
超絶ヒステリックでヤキモチ焼きな女性ホール店員(Fカップ)。イケメン店員であるチャラさんと付き合っている。

『チャラさん』
とにかくイケメンで、女の子の扱いも巧みなF子の彼氏。しかし、その裏でB子と浮気をしていた。

『B子』
チャラさんの浮気相手で同じホール店員。



−前回のインタビューの続き−


窪田サキ(以下、窪)「もしかして、チャラさんの浮気がバレちゃったんですか…?」

A「そうなの。ある日、チャラさんがB子とホール内ですれ違う時にB子のお尻を軽くタッチしたらしいんだけど…」

「あぁ〜。ホール内恋愛でありがちなスキンシップですね(笑)」

A「そうそう(笑)。それをたまたまF子が見ちゃったらしくて…」

「わわわ! それはヤバイ! それで、F子さんはどうしたんですか?」

A「F子、『テメェェェ!!』って叫びながらB子に掴みかかったらしいのよ(笑)」

「えええ!? それって、まさか営業中ですか!?」

A「いや、それは閉店後だったの。で、その日F子はホールリーダーをやってて、閉店作業の指示をインカムでみんなに出してたんだけど…」

「インカムって、ホールの店員さん達が付けてるイヤホンと小さいマイクですよね? ホール内で指示を出したり、その指示を受けたりするために全員付けてるやつ」

A「そうそう。インカムを付けていれば、広いホールの端と端にいても会話ができるからね。閉店後も作業の指示をしたり、受けたりするために全員付けてるの。で、ウチで使ってたインカムはマイクについてるスイッチを押しながら喋ると、全員のイヤホンに声が聞こえる仕組みなのね」

「なるほど」

A「F子は、そのインカムで指示を出してる最中にお尻タッチの瞬間を目撃しちゃったらしくて…。それを見た瞬間に『テメェェェ!!』って言っちゃったんだけど…運が悪いことにインカムのスイッチが何かの拍子で入りっぱなしになってたみたいで」

「えー!?」

A「F子は冷静さを失ってるから、その状況に気付いてなくて(笑)」

「じゃあ、ホールでインカムを付けている従業員に丸聞こえじゃないですか(笑)」

A「そうなの。F子のヒステリックな叫び声が従業員全員のイヤホンに流れるんだから(笑)。もう、考えただけでゾッとするよね。で、もちろんインカムは社員さんも付けてるから、事務所にいた社員さんが『F子――――――!! インカムが駄々漏れだぞ――ッ(怒)!!』って猛ダッシュで止めに入ったんだって(笑)」

「わ…。全然関係ない立場だとめっちゃ面白いですけど…。ちなみに、インカムの内容ってどんな感じだったんですか?」

A「私はその日休みだったから聞いた話なんだけど、F子は『テメェ! 私の男に手ェ出したのか!? ふざけんな、この尻軽女!』とか言ってたらしくて…」

「うわぁ…」

A「B子の声はインカムのマイクに入らなかったからB子が何て言い返したかは分からないけど、その後にF子は『は? パ〇ズ〇もできない貧乳のくせに生意気なんだよ! 勘違いしてんじゃねーよ!!』って言ったんだって。まぁ、聞いた話だから回り回って話が盛られちゃってるかもしれないけどね(笑)」

「怖い怖い怖い! 巨乳の人って、貧乳のことそんな風に思ってるんですか!?…怖い!」

A「いや、巨乳の人全員がそう思ってるわけじゃないと思うけど…(笑)。で、『お前みたいな貧乳ブスがチャラさんに近付くなんてありえない!』とか『ブス! 貧乳! ブス!』とか言ってたらしいわよ」

「なんだか悲しい気持ちになってきました…」

A「それよね。すべての貧乳女子を敵に回す発言だもん(笑)」

「その発言がホール内のインカム付けてる従業員全員に聞こえてたわけですね」

A「そうそう(笑)。みんな気まずくて耐えられなかったらしいよ」

「まぁ、バイトとはいえ仕事中ですもんね。社員さんもいるわけだし…。てか、チャラさんは? その時チャラさんは何してたんですか?」

A「チャラさんは"我、関せず"って感じで、普通に閉店作業してたんだって(笑)。まぁでも、インカムでF子が全部喋っちゃってるから、チャラさんが当事者なのはバレてるワケで。結局、チャラさんとF子はお別れして、チャラさんは気まずさに耐えきれずバイト辞めちゃったの」

「え? "チャラさんは"ってことは、F子さんとB子さんは、まだ働いてるんですか?」

A「そうよ。何事もなかったかのように2人とも働いてる。今となってはF子とB子、チャラさんの性癖とか話して盛り上がってるのよ。女って強いよねぇ〜」

「マジですか(笑)。まぁでも、女は切り替え早いって言いますもんね! てか、Xさん! さっきからずっと黙ってますけど、どうかしました?」

編集X(以下、X)「いや…。Aさん、その話マジなのか?」

A「マジだよ。そういえばXって、B子と仲良かったよね。B子はCカップだとか言ってたし。…ん? なんでB子のそんなことまで知ってんの?」

「Xさん、まさか…(汗)」

X「うん…。さっき話した当時の彼女はB子…。自分がホールで働いてる時に付き合い始めて、辞めてからもしばらく付き合ってたから…。今は別れてるけど、まだ連絡は取ってて…。ヨリを戻そうって話も出てたんだけど…」

A「マジで…(汗)。なんか私、余計なこと言っちゃったね…(汗)。ごめん…」

X「いや、いいんだ。気にしないでくれ…はははははは…」

「(なにコレ。めっちゃ気まずい…)」



というワケで、第2回のインタビューは、気まずい空気のまま終了しました。Xさん、大丈夫かなぁ…(汗)。まぁ、元カノとヨリを戻す話が出てるのに、第1回のインタビューでM子さんとあんなことやこんなこと…なんて妄想してたXさんなので、自業自得と言えば自業自得ですけどね。

とりあえずXさんの事は置いといて、次回こそはコンパニオンのT美ちゃんに再度アポを取ってインタビューする予定です! お楽しみに〜♪
アツいぜ
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