王将3 大盛5000
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どうもどうも。Q太です。

このコラムを書いていると、王将でアルバイトしていた頃の記憶が色々とよみがえります。先日も、こんなことを思い出しました。


とある日、僕は定位置であった皿洗い機の前からホールに出させてもらった日のこと。接客をしていたら、あるお客さんから予想外の注文を受けました。

「お兄ちゃん、リャンガーコーテル! お願いね!」

はい、かしこまり…ん!?

店員が普段から使っているはずの王将用語なので普通に返事しそうになったけど、お客さんが王将用語で注文されたのに戸惑ってしまいました。後で社員さんと話して知ったのですが、王将用語で頼まれるお客さんも少なからずいるみたいですね。


というわけで、今回の王将ライフは王将用語で注文してみました。

僕「ジャージャー麺イー、コーテルイー」

店員さん「は、はい!??」

僕「ジャージャー麺イー、コーテルイーでお願いします!」

店員さん「は、はいっ! ジャージャー麺1つと餃子1人前ですね!」

僕「お、お願いします。」

店員さんはともかく、何故か僕まで焦ってしまいました…。でも、厨房の社員さんに注文が伝わって無事食事に行き着くことが出来ました。

こういった、懐の広さも王将の良さの一つなのかなと。

無理やりまとめた感じになりましたが、この続きはコラム終盤の王将ライフで書いています。

あぁ…それにしても、王将用語で注文するのはやたら緊張しました。


それでは、そろそろ王将3の実戦に移りましょう。今回は大盛5000です。

●スペック
大当たり確率…1/26.4
大当たり1回の出玉…平均5140個
おかわり期待度…14.3%
初当たり時の期待獲得出玉…5998.5個
スタート入賞ボーダー…1.10個
※大当たり出玉は今回の実戦値
※初当たり時の期待獲得出玉&スタート入賞ボーダーは実戦での大当たり出玉を元に算出

今回は王将2でもあった大盛スペックです。初当たり1回で約5000個の出玉を獲得出来る大量獲得機。

字面的には前回の凄盛の方が大盛りよりも量(玉数)が多そうな気がしますが、大当たりは58回1セット。凄盛(25回1セット)の2倍以上の出玉でギャンブル性が高くなっていますね。


まずは、スタート入賞ボーダーについて。

実戦での大当たり出玉は平均5140個。おかわり期待度が14.3%なので、初当たり時の期待獲得出玉は5998.5個になります。5998.5個で26.4回以上回れば持ち玉でプラスが見込めるのですが、じゃあ250個あたりだと何回なのか。

5998.5個で26.4回
250個でX回

なので、5998.5個と250個の倍率と26.4回とX回の倍率は同じ。つまり5998.5÷250で出た数字(23.99)と同じ数字を26.4個から割ると、1.10個というスタート入賞ボーダーが出てきます。


それでは、大盛5000と前回の凄盛2000の変更点を見てみましょう。

大きいのは賞球の変化ですね。凄盛では上ヘソに入賞して、かつスタートに入賞しなかった場合、スタート左のポケットに入賞すると3個、スタート右のポケットなら4個の賞球が獲得出来ていましたが…今回の大盛は0。単純にスタート入賞しなかった玉での獲得賞球はないということです。

250個で1.10回スタートに入れば持ち玉でプラスになるのだから凄盛の1.35回と比べたら随分甘く感じましたが、そのぶん玉持ちが悪くなっているんですね。


次に、前回取り上げたノーマルルートの店長役モノ。

前回の凄盛2000での包丁の動きは一定ではなくばらつきがある動きをしていました。その時は大盛とメガ盛の包丁の動きが一定だと思ってましたが、今回の実戦で改めて確認してみたら大盛5000も包丁の動きもばらつきあるように感じました。凄盛だけの仕様と考えていたのですが、違うみたいですね。

これは意図的に店長役モノを通過させないための措置なのかな。上ヘソに入るタイミングをコントロールすることは不可能に近いと思うので考え過ぎかもしれませんが、こうなると全部ばらつきがあると考えるほうが自然な気もするので、次のメガ盛でも見てみます。


それでは実戦結果に移ります。

とあるホール検索サイトを見ると、大盛の設置店舗数は836店舗と凄盛の4倍近く残ってます。設置がある=台を購入するホール側からもお客さんからも認められている証拠なのではないのかなと思います。

こうなると調整に期待できる店舗も見つかるかもしれません。今回は都心から少し離れた地方店と都心部2店舗を覗いて、都心部で実戦しました。


上ヘソはこんな感じ。


(C)(株)王将フードサービス

開いているような気がします。


寄り釘はこんな感じですね。


(C)(株)王将フードサービス

風車と2連釘の下部を繋ぐ逆三角形ですが、若干ながらヘソ側の入り口の方が広がっています。寄り釘が良ければヘソが狭くても回ることもあるので、まず寄り釘を見ることが大事です。


また、王将2には存在しなかったステージの癖も上ヘソ入賞に大きく影響します。打った感じではステージでの滞留時間が長い台の方が連続入賞に繋がりやすかったので、ステージ上の玉の滞留時間も台選びの基準の一つになると思います。ステージに乗った玉が2往復以内に落ちてしまうような台はネカセが悪い可能性が高いので、一つの基準にしてみてください。


あとは…これは初めて触れることですが、バネの問題。今まで打ってきた台ではさほど感じなかったけど、今回の実戦台はハンドルのバネブレがかなり大きかったんですよね。デジパチもそうですがバネのブレが大きいと上ヘソに入賞しやすいストロークを維持するのが難しく、連続入賞も減ります。

こんなときは、一度上皿を空にして全開で空打ちしてみましょう。そうすると、多少ですがバネのブレが少なくなる気がします。困った際は試してみてください。


それでは、役モノ内の実戦サンプルについて。まずは上ヘソ入賞時のルート振り分けです。

今回は上ヘソに1159個入り、そのうち48個がSPルートを通過しました。24.1個に1個の割合(4.1%)です。おすすめ(33.8個に1個)や凄盛(41個に1個)と比べると、連続入賞頻度はかなり上がりました。やはり寄りが若干ながらプラス調整だった影響が大きいのかなと思います。


次にノーマルルート。ノーマルルートに向かった玉は1111個で、そのうち包丁を突破した数は82個。突破率は7.4%、13.5個に1個の割合です。

包丁を突破した82個のうち、スタートに入賞した玉は34個。割合は41.5%。2.4個に1個の割合です。そして包丁を突破しなかった玉がコンロ役モノを経由してスタート入賞した個数は9個となりました。114.3個に1個の割合です。凄盛では631個のうち9個(70.1個に1個の割合)入ったので、だいぶ落ちてますね。


凄盛、大盛共にコンロの回転方向は同じなのに、今回の実戦では前回を大きく下回る結果となった理由として、今回の実戦台はで前回の実戦台よりもコンロ役モノに到達するまでの玉の速度が明らかに早く感じたんですよね。台の傾斜がない(奥に傾いてない)と包丁の道を通過する勢いが強くなるんだと思います。

前回書いたように、コンロ役モノからスタート入賞するケースはコンロの突起にぶつかって軌道を変えることが多いのですが、玉のスピードが早いと突起とぶつかっても勢いを殺せず軌道が変わりにくいんじゃないでしょうか。

実際に打って初めて気づいたけど、ステージにしてもイレギュラー入賞にしてもネカセの影響は大きそうですね。


次に、SPルートを通過した玉ついて。

SPルートを通過した玉は48個で、そのうちフライパンに乗った玉は39個。残りの9個はVIPルート経由でスタートに入賞しました。そしてフライパンに乗った39個のうち、スタートに入賞したのは半数を少し超える20個。

前回疑問に思ったコーテルくん役モノのシーソーの揺れの問題ですが、これに関しては前回と変化なし。シーソー役モノに関しても、少なからずネカセが影響しているのではないかと思います。

ただ、ネカセが手前に向いているほうがVIPルートへの到達率は高そうだけど、それだと上ヘソ入賞とイレギュラー入賞で不利になってしまうのかなと。諸々ひっくるめるとネカセが大きい台の方がよさげですね。

以上のことから、ネカセを判断するポイントは下記の4つ。

・ステージで玉が揺れている時間
・包丁ルートを通過する玉のスピード
・コンロ役モノからのスタート入賞率
・SPルートからのVIPルート通過率

ゲージの調整にもよるけど、上の4つを見てネカセが悪い(奥に傾いてない)と思ったらヤメを考えてもいいかもしれませんね。


ノーマルルートとSPルートの合算で見ると、1159個のうち121個がフライパンに乗りました。到達率は10.4%、9.58個のうち1個が到着したことになります。

そしてフライパンからスタートに入った玉は54個なので、2.24個に1個入賞しています。ここの数値は今回も安定していました。

前回はフライパン役モノ内での玉の滞留時間とスタート入賞率の関係について書きましたが、この安定した数値をみるとネカセはあまり関係ないんですかね。玉の遊ぶ時間が短いと玉がブレた軌道も描きやすいと前回書きましたが、今回ちょっとわかった気がします。

フライパンで玉が遊ぶ時間が短い時って、フライパンが真ん中で止まってる時に玉が落ちた時なのかなと。フライパンが左右に揺れているときは、その影響を受けて玉も動いているからフライパンに乗った玉はすぐには穴に入らない。しかしフライパンが真ん中で一瞬止まった時に玉が乗ると、玉は揺れずにそのまま穴に入る。

これだと、玉はそのまま真っ直ぐ進んでスタートに入りそうな気もしますけどね。フライパンが止まっている時間は一瞬なので、穴に落ちてしまう前に左右に動き出す力の影響を受けて真っ直ぐ進まないのだと思います。


さて、今回の実戦のまとめとしては

●上ヘソ入賞個数
合算…1159個
├ノーマルルート…1111個(95.9%)
└SPルート…48個(4.1%)

●フライパン到達個数
合算…121個(10.4%)
├ノーマルルートから…82個(7.4%)
└SPルートから…39個(81.3%)

●フライパン→スタート入賞個数
合算…54個(44.6%)
├ノーマルルートから…34個(41.5%)
└SPルートから…20個(51.3%)

●その他スタート入賞個数
合算…18個
├コンロから…9個
└VIPルートから…9個

となりました。

ではこれまで通り、250個あたりの上ヘソ入賞の目安を出してみましょう。

上ヘソ→スタート入賞率は1159÷72=1/16.10。スタート入賞ボーダーの1.10個にこの16.10を掛けると…17.71個。スタート入賞ボーダーは前回の凄盛2000よりも0.25個しか下がってないのに、上ヘソは3個ぐらい甘くなるんですね。

ただ、上ヘソに入賞した玉が全てノーマルルートに向かったと仮定した場合は28.43個となります。うーん、今回は上ヘソ→スタート入賞率が悪かったからですかね。とはいえ、前回が1/15.35なので入賞率の差は0.75個なんですけど、上ヘソ→スタート入賞率が少し変わるとこんなに差が出るんですねぇ。


それなら、凄盛と大盛の役モノ内の実戦値を合算した場合はどうなるのか、ちょっと出してみました。ちなみにおかわり600はコンロの回転方向が逆なので除外しています。

合算で見ると、上ヘソに入ったのは1865個、そのうちスタートに入賞したのは118個なので、15.81個に1個になります。これを元に大盛5000の上ヘソ入賞ボーダーを出してみると…

そのまま出した場合…17.39個
全てノーマルルートと仮定した場合…25.39個

です。全てノーマルルートの数値はだいぶ変わりましたねー。


それでは、今回の実戦でその数値を超えられたのか計算してみましょう。

投資が9125個、大当たり2回で獲得した出玉の合計が10280個、そして流した玉が2000個なので、打ち込み玉数は17405個。そして上ヘソ入賞は1159個。

ということは、250個あたり16.65個となります。

ゲッ! 今回はヘソの開きも寄りも良さそうだったので期待していたのですが…また期待値マイナスの台を打っていたんですね。なかなかデジパチみたいにはいかないなぁ…。

しかし! メガ盛は大切に扱っているホールも多いと思うので、次こそはボーダーを超える台を打ってみせる!

とにかく、実戦の際はこれらの数値(特に最後に出した数値)を参考にしていただけたらなと。くれぐれも今回のような台は打たないようにしてくださいね。


最後に、今週の王将ライフ!

今回は冒頭でも書きましたが…ジャジャン!


ジャージャー麺です!

今回は荒川区の西日暮里店に行ってきました。

西日暮里店には夏季限定メニューが多かったんですよ。その中でも、個人的に野菜を全然摂取できていないという問題もあって注文しましたが…


うん、うまい! ふんだんに使われている夏野菜が、まあ鮮やかなこと。1度油に通してあるからツヤも良いですね。絡んでいる餡もまた絶妙な味わいです。王将って、餡の作り方が本当に天才だと思うわ。

注文時に焦ったりもしましたが、今回も美味しゅうございました。みなさんも食べてみてください。勇気があるなら王将用語で注文してみるのもアリですよ(笑)。


ではでは、また来週!
アツいぜ
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