F山科にインタビュー
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SF塩野が好きな演出や好きな機種など、パチンコにまつわるあれやこれやを、ライターさんたちにインタビューする当コラム。第12回はパチプロ7、パチスロ7の編集長に就任したフランケン山科さんです。



「編集部に入ったときの同期であり、パチスロの師匠である山科先生にこうしてインタビューできることを幸せに思いますよ。今、18年という月日の流れの早さに驚愕しているところです」

「もうインタビュー始まってるんですか?」

「始まってますよ、何言ってるんすか!」

「懐かしいですな〜。仕事中だっていうのに、編集部近くの某ホールに打ちに行って、そのまま直帰するというパターンが塩野さんでしたよね」

「そうでしたな。あの当時は山ちゃんに"そのまま直帰するから編集部に置きっぱなしのかばんを持ってきて!"とか無茶なお願いをしてましたよ」

「ちゃんと仕事してください!」

「いや、でも当時はそんな事がよくあったんですよね。俺なんか会社近くのホールで初代ファインプレーの止め打ち攻略を実戦しに行ったら、店員さんに通常時はヤメてくれ、とか言われてね(汗)。大当たり中なら大丈夫らしかったんだけど」

「24時間データ採りマラソンという必勝本の企画があって、それで止め打ち攻略をやりに行ったんだよね?」

「そうですね。しばらく店員さんに張り付かれたことを覚えてます」

「で、本題ですよ、山科さん。最近は何打ってるんすか?」

「最近はパチよりスロの割合が多いですけど、一冊本を作った関係で乙フェスはよく打ちますよ」

「大好物のパトラッシュは?」

「好きなんですけど、いくつかちょっとこれは…という部分があるんですよ」

「聞こうじゃないか」


「ST中って先読みの青パトがガセるじゃないですか。なんでアレを入れたんだかっていう不満です」

「初代は先読みが無かったんだっけ?」

「無かったですね。あの当時は保留先読みという機能がダメでしたから。初代も続編も無くて、初めて搭載されたのが3作目です。で、当時よく言われたのが『パトラッシュに先読みはいらない』って事でした」

「今回も青パト、白パトの連続はアツいと思うんだけど?」

「アツいですよ。でもST中は『青パト→ガセ』が連続して起こるわけですよ。私たちはね、70回転という短い間にリーチになる事だけを期待するわけですよね。さらに初代を打っていた人間からすれば、青パトはスーパーリーチ以上かもしれない、通常時は大した事ないけどST中ならば! って思うわけです。それがガセりまくったらこの野郎〜! ってなるのが人間ってもんですよ、ねぇ塩野さん!」

「もうね、山科さんの圧力に押されて同意するしかないです」

一同・笑

「スペック云々以前の問題ですよ」

「なるほどね。ちなみに俺は、わかっちゃぁいたけど初代と同じだな、っていう印象だった。初打ちでもしばらく打てば演出が把握できたし。もちろんそれはそれでいいんだけど…」

「人気シリーズの初代って実は美化されている部分がありません? 思い出補正というか…」

「あるある。実際に打ってみるとそうでもなかったという(汗)。京楽のJAWSがそうだったんだよね。好きな機種だったんだけど、2〜3年前に改めて打ったみたら意外と…というね(笑)」

「そうなると復刻する際には何らかの変化が必要って事ですよね」

「そう思うな。今だったら牙狼復刻版の牙狼チェンジの有無で色々言われているみたいだけど、俺は牙狼チェンジがあって良かったと思う。青タイトルのときに来るかもって思えるし」

「あっ! 話は変わりますけど、俺はデジパチよりもやっぱり羽根モノですね。特にトキオPREMIUM。あれは羽根モノの中でも別格ですよ」

「異議なし」


「初代の段階でなんであんなV入賞ルートを考えついたんだろ、ってホントに感心したんですよ」

「基本はSPルートだよね」

「それがデフォルトですけど、こっちからスッスッって素早くV入賞するパターンもあるし、ポールのところに一瞬だけ乗ってスポッって入る芸術的なパターンもある。ポールダンスって言ってるんですけど(山科さんが身振り手振りで説明)」

「おい、担当! こういうところを写真撮んなさいよ!」

「す、スミマセン!」


※イレギュラーなV入賞ルートを文章で説明できかねますので、ここでは山科さんが熱弁を振るう写真でアツさを想像してください

「……というわけさ」

「たぶんだけど、今のV入賞ルートの話、読んでる人はチンプンカンプンだと思うんだけど」

一同・爆笑

「アレをもし開発の方が計算して作ったとすれば、スゴい事ですよ」

「あと、初代はBGMがいいよね。PREMIUMを打っているときでも初代の音にするもん。鳴いたときのタイミングがはかりやすいし」

「あれですよね、ビープービープーベンベレベン◯△※◯△※◯△※◯△※◯△※」

「だからわかんないっつーの!」

一同・笑

「2種類あるでしょーよ」

「あっても無くても読んでる人に伝わらないし!」

「まぁ初代はね、V入賞ルートの多彩さもスゴいんですけど、ラウンド抽選も秀逸なんです」

「アレもスゴいよな〜」

「しかも何がスゴいってVに玉が2個入ったときね」

「俺はそれ、未経験なんだよね。相当打ってると思うんだけど」

「Vに玉が2個入ると『デデッ』っていうヤバそうな音がするんですよ」

「ええっ! 知らなかった!」

「2個入ると1段目で玉がぶつかって3Rに入りやすくなるし、最初に入った玉が優先されるから、2個目が16Rに入っても、1個目が3Rだと3Rになっちゃうという」

「そうなんだ」

「だから2個玉はヤバいんですよ」

「あとは16Rの曲が好きかな。パチンコで唯一、他人の大当たりでも嬉しくなる」

「チャン、チャチャンチャン、チャン、チャチャンチャン♪ですよね」

※ここからは山科先生のラウンド楽曲独演会につき割愛させていただきます

「16Rの後半は超かっこいいよね」

「ピアノが流れるみたいな」

「昔のFM音源的な感じね」

「途中で一瞬だけ曲が止まるところもいいなぁ」

「それ、どこ?」

「ダラララ〜ダッ。で、テ〜レ〜レレ〜♪のところ」

「そこね! あるある! トキオの楽曲って、邪悪なホールの中にあって、一服の清涼剤になるというか、高原にいるかのような気持ちにさせてくれる。スバラシイ!」

一同・爆笑

「っていうか、邪悪な空間ってなんすか」

「だって邪悪でしょ。みんな欲望にまみれてるじゃん」

「あなただって同じでしょーが!」

「もちろんです。俺は煩悩の塊ですから。でもそこに、あの曲。癒やされないはずがないでしょ」

「PREMIUMはジュリーの曲を使ってるのがズルい。アレ聞いちゃったらもう、PREMIUMしか打てなくなる」

「いいよね〜」

「ちゃんと前奏があるし」

※ここから再び山科先生による前奏独演会が始まりますので割愛させていただきます

「岡っ引き銭形くんでお江戸を歌って以来じゃないでしょーか」

「懐かしいなぁ」

「あと『ジュリーザピンボール』もありましたよね」

「存じ上げません」

「んなわけないでしょ。沢田研二とのタイアップですよ、知らないんですか!」

「今調べるとですね、登場したのが2006年ですよ。でも私の記憶にはございません」

「ちなみにトキオの16Rの後に1回転で16Rを引くと流れる楽曲って聞いたことあります?」

「それは何回かあるよ」

「あれってビッグシューターのRemixなんですよ」

「キュキュキュキュキュイーン! しか印象なかったけど、今度聞いてみるわ」

「滅多に聞けないけど神曲ですよ。アムテックスの凄いところは、羽根モノの1G連っていうと、たかだか大当たりが1回増えるくらいのものなんですけど、そこにプレミアム要素を付けて特典的な要素を与えてくれる。そこが秀逸ですよね」



※インタビュー後記
インタビュー後もシャカラップ、ビックリマンなど熱く語ってくれた山科さんですが、何せ早口過ぎて聞き取れないところも多々。このあたりは昔から変わりませんね(笑)。今後の展望については版権ありきのパチンコについて話して頂きましたが、真面目な話なので割愛(笑)。次回は本企画最終回、私の思いの丈を語ります!
アツいぜ
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