きしめんにインタビュー
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SF塩野が好きな演出や好きな機種など、パチンコにまつわるあれやこれやを、ライターさんたちにインタビューする当コラム。第10回は仏頂面がトレードマークのきしめんさんです。



「きしめんは必勝本CLIMAXで牙狼シリーズを担当しているわけだけど、今だと魔戒を打つ機会が多かったりするわけ?」

「最近、魔戒はあまり打ってないですね」

「えっ、なんで?」

「金色は相当打ちましたけど、魔戒はそこまで打ちたくならないというか…」

「ほほぅ、それは興味深いね。Q太くんは金色より魔戒のほうが増やせるし甘いって言ってたけど」

「電チューは魔戒のほうが良い気がしますね。でもアタッカーの捻りに関しては金色が上だと思います」

「それは適確かもしれないね。魔戒は止め打ちを適当にしていても増える印象があるし」

「基本的に金色も魔戒も攻略効果が高いですよね。ただ、純粋に回る回らないで言えば金色のほうが扱いは良かった気がします。僕がそこまで魔戒を打っていないのはそんな理由からです」

「魔戒が出るまで、回転率の状況を含め金色は神台だったよなぁ。ところで、機種担当=演出に最も詳しいという意味で聞くんだけど、演出面で金色のほうが上だと思う部分ってどこなの?」

「演出は魔戒の方が好きです」

「へっ!? さっき金色が上って言わなかった?」

「いやいや。僕が言った金色が上という意味は、演出、勝ちやすさ両面のトータル評価です。演出だけで言えば魔戒のほうが好きです」

「具体的に述べてください」

「どこが良かったかなぁ…」

「おいおい(笑)」

「いきなり言われると思い浮かばないものですね(汗)」

「俺、魔戒は詳しくないんだけど金色と比べるとだいぶ違うよね?」

「設置された当初は魔戒派、金色派で分かれてました」

「前作と比較されるのは後継機の宿命だね」

「確かにそうですね。相対的には前作のほうが良かった、ってことになりがちですけど、良好な稼働を見るとユーザー評価は魔戒も劣っていないと感じます」

「魔戒、金色の両タイプを設置してるホールも多いけど、金色を外さないってことは、根強い支持があるってことだろうね。で、魔戒の演出の良さってどこなの?」

「リーチで言えば、びっくり当たりが増えましたよね。トータル期待度がそれほど高くない、心滅リーチとホラーバトルリーチでも当たるので」

「それはいいね。金色はあまりにわかりやすかったから。それもまた良い面ではあるんだけど」

「金色は演出の強弱がハッキリしてましたよね。擬似連3回して頭が出てみたいな」

「その他の部分ではどう?」

「金色で言うと、牙狼SPリーチで漆黒と金色に分かれてるところがあまり…」

「漆黒だと絶望だから?」

「いや、そういうことじゃなくて、今までで初めての流れだったんですよ。例えば初代なら牙狼SPは1つですよね。そこにエンブレムがくっついてくるかどうかが期待度のポイントでしたけど、金色は2つあるから漆黒だと厳しいと感じてしまうわけです」

「なるほど」

「次回予告で漆黒対応タイトルが出たときも寂しいですよ。もう漆黒じゃん、みたいな(笑)」

「でもさ、次回予告自体がアツいわけだから、そこまでガッカリ感はないんじゃないの?」

「それでも金色のほうがアツいわけですよ。しかも漆黒だとフェイスオブガロも出ない。後の展開がある程度わかってしまうからドキドキしないんですよね」

「そんなもんかね。俺なんて次回予告が出ただけで鼻血出そうだけど」

「それは塩野さんだけです(笑)。とにかく僕は漆黒と金色をきっちり分けてしまった部分については好きじゃなかったです」

「その点魔戒の牙狼SPは漆黒、金色に分かれていないよね」

「はい。エンブレムのないレギュレイスは漆黒だし、エンブレムのあるレギュレイスは金色になるわけですね」

「ST中はどう?」

「ST中も魔戒のほうがイイです」

「ホントに? 金色も楽しいけどなぁ」

「金色のSTはシリーズのST機のなかでも、…な部類でしたよ(汗)」

「それは意外だなぁ」

「緑のダメ感が強いんですよね」

「それには共感できる。確かに弱い…というかガセりすぎる。魔戒はそこが改善されていると」

「その代わりにあまり出なくなりましたけど(汗)」

「まぁ慣れてしまえばなんてことないけど。でもやっぱりST機だからね、スルーしそうになったときの緑がガセると辛い(汗)」

「あと金色のSTは、『金色になれ』がアツいんですよ。牙狼と言えばホラーバトルだったのに、それより金色になれの方がアツいというのはいかがなものかと」

「バトルがメインのようで、そうでもないと」

「そのあたりの演出バランスが微妙に思えました。魔戒はV確ST機の1作目(魔戒閃騎鋼)に戻った感があって好印象です」

「魔戒は1作目に近いってこと?」

「そこまでシンプルではないですけど、ホラーバトルに重きが置かれているという点では共通しています。金色だとテンパイしてホラーバトルに発展すると若干、残念感があるじゃないですか」

「それはある。なんで金色になれじゃないんだ! って思っちゃうもん」

「僕はそこがちょっと…って思います」

「俺なんかはそこまでこだわりがないから、そういう風には思わなかったなぁ」

「ホラーバトルよりアツい演出があるのはいいんですけど、金色になれは主張し過ぎなんですよ(笑)。やっぱりメインはバトルであって欲しいです」

「魔戒の嫌いなところはないの?」

「強いて言えば隠れSTがあるところですかね」

「時短に見せかけたSTね」

「魔戒はST割合が53%に増えているんですけど、隠れSTのせいで増えた感を体感しにくいんですよ。あと時短のつもりで打っていて100回転超えでSTだと告知されても、もう残り回転数が61回転しかないじゃん、みたいに感じるっていうのもね(汗)」

「そう言われると隠れSTはいらないかなぁ」

「隠れSTで10%喰われているぶん、1stバトルで入りづらい印象があるんですよ」

「それはキツい。ST突入率が上がっているなら、1stバトルもクリアしやすいって思うもんね」

「やっぱり、あそこで入ってナンボじゃないですか」

「そうそう。1stバトルに勝利してみんなトイレに行くわけだからね(笑)。さぁやるぞ! でもその前に用を足しておこう、ってな感じで」

「みんながトイレ行くかはわかりませんけどね(笑)。まぁでもそこを差し引いても全体的には魔戒のほうが好きです」

「ちなみに復刻版はどうなの? 俺はアタッカー周囲のゲージ構成に疑問を感じたんだけど」

「その点も復刻しましたよね(笑)」

「初代もそうだっけ?」

「初代もなかなかでしたよ。まったく一緒ではないですけど、こぼしは多かったですよね」

「なかなかアタッカーに入らないから、いつバトルの結果が出るんだよ! って思うもんな」

「あとは単発が辛い。バラゴモードを抜ける前に単発分の出玉がなくなるじゃないですか」

「まぁでもあのスペックなら仕方ないと思えるけどな、俺は」

「そうかもしれないですけど、今までだと当たればある程度の出玉を貰えるイメージでしたよね。初代は15Rもらえるし、魔戒だって13R分の出玉があるんで。けど復刻版は魔戒チャンスに入らないとどうにもなりませんからね」

「ライトミドルで跳ねると思えるスペックだからそこまで気にはならないけど、シリーズを通して考えると亜種なのかな。でもラウンド中のゲート演出はいいよね」

「アレは好きです」

「魔戒ゲート、魔獣ゲート、魔陣ゲート。改めて良い演出だと思ったわ」

「あと復刻版は危機回避までに勝てば15R濃厚なんですよ。初代はどこで勝っても15Rでしたけど、復刻版では勝ち方に意味があるので好きです」

「でもなんか違和感を持ったのは、危機回避での継続が多いってところかな。常に追い込まれている感を持ってしまうというか」

「そのあたりは初代も同じですからガマンしてください!」

「わかってるんだけどさ(汗)。ところで、牙狼の他に打っている機種とかはあるの?」

「羽根デジが多いですね。特にキャプテン翼はよく打ちます」

「牙狼と同じサンセイの機種だよね」

「そうです。演出も好きなんですけど、魔戒と同じで電チューで増やせるんですよ」

「知らなかったw」

「サンセイの機種ってそのあたりは甘いですよ。電チューも基本的に4回1セットとシンプルですし」

「俺は藤商事なんかも増えるイメージがあるな〜」

「あっ、ただ今回の巨人の星はちょっと違います。2個戻しで開放パターンが4種類くらいあるんで。今までのサンセイの機種からすると珍しいな、と。まぁ何にしても魔戒は甘くて面白い。塩野さんも是非!」

「こないだ全回転が出て喜んでいたらスルーした俺にそんなこと言わないでください」

「今度STに入ったらトイレに行ったほうがいいですよ(笑)」



※インタビュー後記
牙狼一色となったインタビュー内容でしたがいかがだったでしょうか。きしめんが金色より魔戒のほうが好きというのは意外でしたけど、魔戒の楽しさを聞くにつれ、私も今一度魔戒に挑もうと思った次第であります(笑)。次回はさやかさんのインタビューをお届けしますのでお楽しみに!
アツいぜ
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