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- 無謀実戦コラム[神7]
最終戦(前半)
「神と7たび戦う」という名目で始まった悪ノリ企画。神7。
両者共に個人戦を3回ずつ終え、残す最終戦前夜の編集部――
四帖半(以下、四)「おい、しゃっく」
しゃっく(以下、し)「はいすみません」
四「お前よ、俺らが今どんだけ負けてるんだかわかってるわな?」
し「はいすみません10万4000円です」
四「で? そのうち幾らがお前の負け額なのかな?」
し「はいすみません10万7000円です」
四「ははっ!!wwww」
し「す…すみません…!!」
四「あははは!!wwwwwww」
し「どぅふふww」
四「何笑ってんだよ。コラ」
し「どぅふ」
四「……いいか、俺はさ、過去にこだわらない性質だから、あんまりネチネチ言わないけども、この負債、こればっかりはホント心に刻んどけよ? 『私は一人でバカみたいに10万7000円負けてるところを、偉大な先輩のおかげで5万2000円負けで済まさせて頂いておるのだなぁ』っていう気持ちを一日たりとも1秒たりとも忘れずに過ごさなきゃダメだよ? わかってんのかっ! つーかお前なんで怒られてんのにケータイ見てんだよっっっ!!!!??」
し「モバゲーがイベントなんスよ」
四「はいはいモバゲーがね…バカ! いっぺんホントお前、グーで殴るよ?」
し「すみません冗談です」
四「冗談言う局面きゃぁぁっ!!!!!」
し「……。(きゃぁって言った…)」
四「…まぁいい。よくねーけど、お前としゃべってるとストレスでもう脳細胞が死んでく感じがするわ…。とにかく! とにかく俺が言いたいのはね、これ以上負債をこしらえると本気で経済状況が逼迫してだよ、クリスマスもお正月も惨めな思いをするハメになるってことなんだよ」
し「お正月はともかく…クリスマスはどっちにしろ惨めな思いをする予定じゃないんですか?」
四「そんな予定あるかっ! 恋人とラブラブの聖夜を過ごす予定だわ!」
し「彼女いないじゃないですか」
四「な―――――んでテメエみてえなもんに俺のプライベート全部知ってる風の発言されなきゃなんねーんだよっ! あんまナメんなよ!? あんま俺をナメんなよ!?」
し「じゃ、いるんですか? 彼女?」
四「いねーよ! でもお前が合コン開けばすぐにできるだろうが。彼女くらい。俺にだって。SPA!とかいっぱい読んでるんだし、俺」
※四帖半はクリスマスイブ・当日共に結局アマゾンに頼んだ「元気が出るTV」DVDの配送を待つだけで終わり、しゃっくはクリスマスイブ・当日共に1パチのリング(ライトミドル)を打ってました
し「…………」
四「なんだよ、その哀れむような目はよ」
し「………」
四「つーかよ、そういうお前だって彼女もいない極貧ボンクラ野郎じゃねぇかっ」
し「彼女は確かにいませんけど、結婚はしたいと常々思ってますよ」
四「聞いてねぇよ! 今そんなこと1mmも聞いてねぇよおおおおお!? お前の結婚願望とか死ぬほどどうでもいいわ! なんだその結婚はしたいと思ってるからOKみたいな謎の発言は!? 何の意図がこめられてるんだよ?」
し「あの…論点がズレまくってますよ? 話を戻しましょう」
四「ふうふう。そうだった。なんだっけ?」
し「これ以上負債をこしらえるとマズいって話です」
四「それだよ。そうそれ。いいか? 最終戦の前に少しでもリスクを減らす必要性を俺は主張したいわけ。そこで俺に妙案があるんだけどさ…ヒソヒソ」
し「…ふむふむ。なるほど…。うまくいくかは分かりませんがやってみる価値はありそうですね」
四「だろ? じゃ、お前、上手く援護しろよ?」
し「了解しました。やればできるじゃないですか」
四「でしょ? エフフwwww」
し「先輩、笑い方キツいっす」
四「てめえっっっ!!!!」
し「あ!! 来ましたよ! 交渉すべき相手が!!」
四「よし、てめえはホント後でこう…ガッ! ってやるとして…作戦開始だ!」
四帖半(以下、四)「ちょっと、いいかな? 神7の実質的な最高責任者であるところのオペル佐々木さんよ?」
オペル佐々木(以下、オ)「なに?」
四「神7の実質的な最高顧問であり『超速!!必勝本』の発展的未来を双肩に懸けたオペル佐々木さんに確認なんだけどもさ、明日って最終戦だったよね?」
オ「なに? ちょっとウザいんだけど?」
四「最終戦は2人同時に実戦する、と」
オ「うん。で?」
四「さっきしゃっくと話したんだけどさ。せっかくの最終戦なんだから、それだけじゃなぁ…と思うわけ、おれは」
オ「うん」
四「そこで提案なんだけど、1台を2人で打ち倒すって…どう?」
オ「ふーん。でもルールは?」
四「やっぱりそうくるよね。それなんだけどさ…おい、しゃっく!」
しゃっく(以下、し)「は! ルールですが、2人で10000G消化or15万負けるまでヤメられない。なんてどうですか?」
オ「10000G…15万…ねぇ。うーん。でもなぁ」
四「確かに10000Gはキツい。キツいと思うよ。でも、ミリゴなら不可能ではないよね」
し「ほぼフル稼働ですね!」
オ「いや、1人ならすごいけどさ…」
四「15万かぁ! ミリゴなら負けれるよなぁ!」
し「僕泣いちゃいます!」
オ「いや、そうじゃなくて…」
四「ちょっと考えてみようよ、神7を。振り返ってみようよ、これまでの3戦。いろんなことがあったじゃん?」
し「負けたなぁ!」
オ「え? ああ、まぁね」
四「笑いはなかったかもしれない。涙と怒りしかなかったかもしれない…けども! なんとか最終戦までこぎつけたわけじゃん?」
し「すげぇ!!」
オ「ああ、うん」
四「それをさ! ね? このまま単なる2人同時実戦で終わらせようとしてるわけじゃない?」
し「マジでか!?」
オ「あー、別にいいんじゃ…」
四「いいわけがないじゃない!! このまま終わらせていいわけがないじゃない!!」
し「断固たる決意!!」
オ「あのさ…」
四「われらが苦渋の歴史を明日こそ輝かしいものに…」
オ「あのさ! ちょっといいかな!!」
四「ん?」
オ「あのさ…うるさいんだけど。われらとか気持ち悪いからさ、普通に喋ってもらえるかな。あと、しゃっくは黙れ」
四「え、そう? ……まぁ…ルール変えてよって話なんだけど、なんか毛色を変えたほうが面白いよって話。何か突き抜けたことやったほうがいいよ。絶対」
オ「突き抜けた…ねぇ。おれはどうでもいいけどさ。変わったことがやりたいならやればいいし」
四「……。(ヒイイィヤッハ―――――――――――!! 騙したで! 上手いこと言って企画の中身を少しヌルめのものに変更せしめたぞっ!! 我ながら惚れ惚れするような交渉術!)」
し「……。(やったやった! 一応勝つ気で打つけども、リスクは少しでも減らしておいた方がいいからね。これで最終戦で最大に負けても2人で25万4000円の負債…ってダメじゃん! やっぱ負けちゃダメ! 勝つのは大前提だよな…!!)」
ォ「なに二人して、ガッツポーズしてんの?」
四「してません」
し「腕の筋肉どれくらいあるかなぁと思って」
ォ「意味わかんねーよ? なんか企んでる?」
四「いや! 何も企んでない! っていうか、決まりね! じゃあ、実戦ホールはどこにしようか?」
オ「しゃっくが行ってたホールは高設定を使ってたっぽいから、そこにすれば?」
し「僕もそこがいいと思います」
四「いや、明日は途中で漫画の原稿を取りに行かないといけないから、新宿界隈でしか打てないんだ、おれ」
し「新宿で…って、優良店ありますかね?」
四「さぁ?」
し「さぁ? …って(この人勝つ気あるのか? もしかしてルールさえ変えれば全部クリアしたとか思ってるんじゃ…少しバカなのか?)」
オ「設定使ってるホールならあるけど、さらに座れるところとなると…どうだろうね?」
四「A店なんかどう? そんなに離れてないし」
オ「あそこは無理だよ。未だに蒼天が満席だから、ミリゴとなるとさらに厳しいよ」
四「それは…狂っとるね。じゃあB店は? この前チラッと見たら番長と秘宝伝出てたよ。すごく」
し「あそこも稼働すごいです。1ヶ月前ですけど、ヱヴァがほぼ満席でしたから。椅子使って見てる人も何人かいましたよ」
四「それは…狂っとるね。じゃあC店。あそこは座れるよ」
オ「設定使ってないじゃん」
四「え? そう? おれは使ってると思うんだけど」
オ「幻想だから。イベントでもないのにあの店が高設定使うわけないだろ」
四「よく行くけど、チョイチョイ高設定かな、と思う事があるよ? あれ? 違うの?」
し「あ、それは僕も何回かあります」
オ「ないよ。それより、原稿の受け取りって新宿じゃないとダメなの?」
四「うん、ダメ」
オ「確かに行き慣れてて勝手知ったるホールではあるから、居心地はいいだろうけど。俺には関係ないから、どこでもいいんだけどね」
し「台間は広いし、おしぼりは布製だし、トイレもハイテクですよ。自動でフタが開きますから」
オ「設定は入ってないよ。別にいいんだけどね、俺は」
四「俺は入ってると思う。本当に」
し「設定なくてもGOD引けば勝てますよ」
四「ただ勝つだけじゃ駄目だよ。今104000円負けてるから…チッ。そう、トータル収支をプラスにしないといけないんだから!」
し「そうか。じゃあ1人2回は引かないと駄目ですね」
四「まぁそうだね。EGも最低1回は欲しいとこだよね」
し「そうですね。EG中に頑張ればGODに負けないぐらいたくさん出ますものね」
オ「本当に俺には関係ないけどさ、君らが負けようがなんともないけどさ…。勝つ気あるの?」
四「あるよ。布おしぼりのホールは間違いないから。それより、問題ないならさっきのルールで大丈夫だね?」
オ「もう、どうでも」
イワイ(以下、イ)「ヌルくない?」
四&し「え?」
イ「だって、1人あたり5000G消化or75000円負けでヤメられるってことでしょ。なんでハードル下がってんの?」
四「…!!(やべえ。ろくでもないの[注:編集長です]が近くで聞いていやがった。あの男の存在に気づかないなんて、うかつにもほどがあるぜ、俺よ…)」
オ「まぁそうなんですけど、めんどくさくなっちゃって」
イ「ダメだよそんなの。1人で10000Gor15万負けにしようよ」
オ「お、ちょっと面白そうですね」
四「ちょ、お2人さん?」
イ「あ、そうだ。ゲーム数に関係なく15万負けるまで打ち続けるってのはどう? 何日生存できるかっていう。面白そうじゃない?」
四「落ち着けよ!」
オ「まぁ、おれはどっちでもいいですけど」
四「落ち着けって! 落ちつけってば!!」
イ「え? …なに? 楽しそうじゃん。やらないの?」
四「やりませんよ! 気でも触れてんスか!?」
オ「でも突き抜けてはいるよね」
し「たしかに!」
四「なんでお前がそっち側なんだよ!! 突き抜けてるけど! 突き抜けてるけど…わかった! よ――し分かった! やっぱり今までどおりにしよ? それがいいわ! 最初に決めたルールだし。これを途中で変更するとかマジ男らしくない。俺、男らしくないのがこの世で一番嫌いなんだ。な?しゃっく?」
し「そ…そうなんですよね、四帖半さんは男らしくないのが一番嫌いなんですよ。これ。っていうか男が好きなんですよね? たしか」
四「好きじゃねーよ! どさくさに紛れてワケのわからん発言してんなよ!?」
ォ「ああもうウルサイ。おれはどっちでもいいよ。どーせこんな企画、悪ノリでしかやってねーんだから」
四&し「悪ノリでしか!?」
イ「まぁね。でもC店ならルールがどうであれ負けそうだね、君ら」
し「高設定を掴めばいいんですよね。運がよければあたりますよ」
オ「ないっつてんだろ。どうでもいいけど」
四「あるって! あるから!! 布は鉄板っ!!!」
し「GOD引けばいいんですよ! あとEG!」
イ「君らって、本当にバカなんだね。前から知ってたけど」
『最終戦は2人同時』
結局それ以外はこれまで通りのルールになったものの、早くも死臭漂う神7最終戦。
次回最終回!!