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- 無謀実戦コラム[神7]
四帖半 第3戦(前半)
師走ですけども。
皆さんお忙しいですか?
忙しい忙しい言いながらきっちりパチスロ打ってるんじゃないですか? 番長2とか。北斗とか。ふふふ。
前回の神7で俺は8万ばかり勝ちまして。ええ。ええ。ありがとうございます。ただ、この企画の相棒であるところのしゃっく君がなんか2回連続で結構負けちゃいまして。ちょっとバカなのかなぁ? とは思いましたけど、よくよく考えてみれば、というか考えるまでもなく彼は少し残念な感じに仕上がってるので、ま、仕方ないのかななんて自分を慰めてみたものの、我慢できないような出来事なんかもあったりしましてねぇ。それでその、苛立ちのあまり変身する前のフリーザ様みたいな口調になってしまっているというワケなのですよ。
しゃっく君の第2戦の前半を読んで頂いた方はご存知のように、彼のジーンズはケツの部分が破れて、穴が空いてしまってたのですね。
ところが。ところがですよ。第3戦の前半部分には合のコンに行ったと。合同のコンパに行ったと。男女合同のコンパニーに行きましたと。そう書いてあるワケですね。
ここで誤解なきように言っておきますが、何も俺はしゃっく君が、ソレにこの俺を誘わなかったことに対して激昂してるワケではないのです。まぁもし仮に誘われたなら、参加すること自体は、やぶさかではないというか、むしろ万難を排して馳せ参じること請け合いでございますけども、そんなことより破れたジーンズ。これが曲者だったワケです。
第2戦でアホ面さらしながらアホみたいな金額負けたしゃっく君に対して、俺は大人の余裕というやつで特にイビリもせず、慈しむような言動でもって接していたのですが、ある日(おそらくは合コンに行った日でしょうね)、彼のジーンズが新品のものになっていたのですね。負けたのに。たくさん負けたのに。のうのうと。新品の。合コンのために。セ●クス的なことがやりたい一心で。負けたくせに。
まあ、しゃっくがどんなジーンズ買おうがかまやしないんですけども。ましてや合コン参加の日ですから? そりゃあオシャレのひとつでもしないとなりませんわな。そらそうよ。そら買うよジーンズも。とか何とか思いながら、いつまでも野郎の下半身を眺める趣味もないので、読みかけのペンギン倶楽部(弊社刊行のハイクオリティエロ漫画)に没頭しようとしたのですが、何か違和感。なんていうんですか緊張感。が、全身を貫いたのです。だもんで、2度見してみたワケです。ヤツを。ヤツのジーンズを。
したらば。
ダメージ・ジーンズ買ってやがるの。
なんか味あるでしょみたいな、最初からちょっと色落ちしてて、ほんで着古した感じがクールでしょみたいな、ちょっとしたダメージ加工がしてやがりこくっておられたので、ゴラアアアアアアアァッ!!!!!!!
って叫んでました。俺。ペンギン倶楽部を片手に。
お前様は金がない金がない言うてからに。穴の空いたジーンズを買い替える金もない言うてからに。買い替えができない理由を神7の初戦で負けた俺のせいにして、さんざんっぱらディスってくれちゃったくせに。それでまぁ、悪いコトしたななんて思ってた俺が頑張って2戦目で出してみれば、今度はボケカス。ダメージジーンズときたよ。色気づいてるとはまさにこのこと。お前ね、そーゆージーンズは経済的にも、ジーンズの所有枚数的にも、もっと余裕のある人が買うもんなんだよっ! クサナギ君だって駆け出しの頃と謹慎中はシュッとした鮮やかなブルージーンズしか履いとらんわ! ダボハゼが!
もう、はぁ。もう、ああ。コイツだけは。そんで何? 合コン行って? 常日頃からお世話になってる俺に内緒で合コン行って? まぁ何度も言うけどソレに怒ってるんじゃないけど? 挙句の果てに? 第3戦で72000円負けて? 言うにことかいて? バルス? お前がインドラの矢で滅しろよ。もう。
………。
…すみません。取り乱しました。
一度落ち着きましょうね。
ここで問題なのは3点。
まずは、「しゃっくが他にズボンを持ってないくせにダメージジーンズを買った」。
そして「そんな我が身を省みない行動をした挙句に第3戦で72000円負けた」。
最後に「俺に内緒で、軽いエロ話好きの女子がいる合コンに行った」。
以上の3点。我慢ならないのはもうホント言うまでもなく最後の。
もうええ。
アイツとはきっと前世で敵対する勢力にいたのだろう。多分、俺が生け捕った敵方の足軽だろうよ。そんで、あまりの惨めさに、情け深い武将たる俺が国許に帰してやったのにも関わらず、帰りの山道で遭難して、木の実だのヤモリだの食いながら、やっとの思いで故郷に着いたら女房が寝取られてたんだろ。隣村の呉作どんあたりに。
それを何だ。逆恨みも甚だしい。お前の甲斐性がねえからだろうが。近所の農家の子に「戦さ行ったのに、取って帰るはヤモリだけ～♪わぁ～」とか囃し立てられるのも全部お前のせいだろ。バカが。
まぁ。ここでしゃっくについてこれでもかってくらい書いても仕方ないのでもうここらへんで…っていうか、そもそもしゃっくって何だよ。あ? こんなにヒトをイライラさせる字面があるのかよオイ。おちょくるのもホント大概にした方が良いよ。
いかんいかん。どうしても、怒りがおさまらない。すみません。読者の皆様方のなかには、あのアホのせいで不愉快なお気持ちになられた方も多いかと思います。でも、あんなヤツはきっとそのうちウコンと間違えてウンコ飲むハメになると思うんで、それでどうか堪忍してやってください。
というか、俺の第3戦の奮闘ぶりできっとスカッとしますから。来週打ちますけども。
ダイハードよりも激しく、ロードオブザリングよりも壮大で、寅さんよりもハートウォーミングな笑いあり、涙ありの勇気と感動のストーリーをお届けしますから。
映画関係でお仕事なさってる方なんかは早め早めに版権を映画化権を押さえておいたほうが良いと思われますよ? その際にひとつだけ条件があるんですけど、主演俳優はジョージ・クルーニーあたりなんかが良いんじゃないですか? しゃっく役は温水さんで良いですよ。
実戦をしてもいないうちから、こんな大口を叩けるのも、もう、ミリゴの出し方は完全に分かってるからなのです。来週のコラムでは、きっと、いや必ずや万枚クラスをマークできたことをご報告できることでしょう。その頃、しゃっく君は我が身を悔いて、俺のために新しい合コンをセッティングしてるんじゃないですか? 知りませんけども。
では、皆様。来週公開予定の一大スペクタクル感動巨編を心待ちにしていてくださいませ。
つづく