沖ドキ・おさらい・弐
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「さて、今回は前回の続きということで、設定推測に役立つモード移行をおさらいしていきましょう」

担当編集しゃっく(以下、し)「よろしくお願いいたします」

「アタクシが沖ドキの設定を推測するうえで、特に設定の"奇偶"看破に役立つと考えているのが、引き戻しモードへの移行率です」

「連チャンモード後に移行する可能性がある、200G以内のボーナス当選が確定するモードですね」

「その通り。そして、設定差が存在するのは天国モードからの移行率となっておりますので、まずは天国モードでの連チャン率をおさらいしておきましょう」


●通常当選(レア役・確定役以外でボーナスに当選)した場合の天国モード連チャン率
奇数設定…75%
偶数設定…66.62%
※連チャン率はドキドキ移行率(0.78%)も含む


「ということは…奇数設定は4回に1回の割合で、偶数設定は約3回に1回の割合で連チャンから転落する…ということですね?」

「そうだね。ただし、レア役・確定役でボーナスに当選した場合は転落の可能性がないので、全ての当選契機をひっくるめた実質的な連チャン率は、この数値より少し高くなります」

「そうですね」

「ちなみに、この転落時の引き戻し移行率に設定の奇偶で大きな差がありまして…

●奇数設定
通常Aへ…13.28%
通常Bへ…3.91%
引き戻しへ…7.81%

●偶数設定
通常Aへ…13.28%
通常Bへ…3.91%
引き戻しへ…17.19%

と、なっております」

「なるほど。連チャン率の差は、引き戻しモードへの移行率から生まれていたというワケですね。ここまで詳しくは把握していなかったです。奇数設定と偶数設定では2.5倍近くの差があるワケですか…」

「そうなんです。というワケで、このモード移行率から設定の奇偶の特徴を端的にまとめると…


【奇数設定】
連チャン後は通常Aに滞在しやすい=200Gを超えやすい

【偶数設定】
連チャン後は引き戻しに滞在しやすい=200G以内に当たりやすい


…ということになります。この特徴を基に設定の奇偶を推測していくことになります」

「なるほど。ただ…理屈は分かるのですが、別に通常AorBに滞在していても、たまたま200G以内にボーナスが当たることだってありますよね?」

「その通りです。コレは前回に解説したチャンスモードについても言えることですが、沖ドキは滞在モードを正確に見抜けるケースが少なく、あくまで状況証拠を基に滞在モードを推測しなければなりません。それが立ち回るうえでのネックになるのは偽らざる現実でもあります」

「ですよねぇ」

「ただ、だからと言って『何も分からないから』とさじを投げてしまえば、設定推測なんてできませんし、ココは『状況証拠を基にモードや設定を推し量る"推理ゲーム"のような一面がパチスロの魅力の1つでもある』と割り切って、モード・設定の推測看破を楽しむことをアタクシはオススメいたしますね。沖ドキは、その名の通りハラハラ・ドキドキな展開を楽しませてくれる、5号機の中でも屈指のミステリーだとアタクシは思っておりますし」

「たしかにハラハラ・ドキドキはしますけども(笑)」

「ちなみに、実は引き戻し移行率による設定推測にはもう1つネックがありまして、連チャンがドキドキ・超ドキドキから保証モードを経由して転落した場合、引き戻し移行率は全設定共通となっております(※20.31%で移行)」

「つまり?」

「ですので、特定の告知パターンやSPテンパイ音の発生、もしくはドキドキランプ点灯によってドキドキ以上が確定している状況はもちろんのこと、ドキドキかと思われるようなロング連チャンが発生した後の32G抜け後は、サンプルから除外したほうが無難かと思われます」

「なるほど」

「ネックが2つもあって設定推測に活かすのがなかなか難しい引き戻し移行率ですが、朝イチのみしか移行しないチャンスモードと違って、連チャンのたびにサンプルを採る機会に恵まれる要素ですから、この特徴は押さえておいて損はないと思います。それにあくまでも設定の奇偶看破の一助となる要素ですから、押し引きは別の要素に重きを置いて判断していけば、そこまでリスクを負わなくて済みますし」

「別の要素とは?」

「[1]共通ベル出現率と、[2]32G以内のボーナスを除外したボーナス出現率…ということになります。[1]については本サイトで公開している小役確率、[2]はメーカー発表のボーナス初当たり出現率と照らし合わせて、高低を推測していきましょう」

「やっぱりこの2点が重要なんですね」

「[1]と[2]で設定の高低に当たりをつけつつ引き戻し移行率などのモード移行率で設定の奇偶を絞り込んでいくのが、沖ドキの設定看破の王道の流れだとアタクシは考えております」

「ちなみに、こちらはモード移行率から派生してくる要素だと思うのですが、『連チャンまでのボーナス単発回数』は意識しないのですか?」

「もちろんチェックします。偶数かつ高設定、即ち設定6を推測するうえで重要な要素となりますので」

「ほう」

「コレは前述した引き戻しも関わってくるモード移行関連の要素なのですが、引き戻しでスイカ・確定役以外からボーナスに当選した場合は…


●奇数設定
通常Aへ…約50%
通常Bへ…約33%
天国以上へ…約17%

●偶数設定
通常Aへ…約33%
通常Bへ…約50%
天国以上へ…約17%


ざっくりとまとめると、こうしたモード移行率となっているため、そこからまたまたざっくりと、連チャン後の設定の奇偶によるモード移行の流れをまとめると…


【奇数設定】
連チャン後は通常Aを経由しやすいため、次の連チャンまでに単発回数が多くなるケースが少なくない

【偶数設定】
連チャン後は引き戻し→通常Bというルートを辿りやすくなるため、少ない単発回数で連チャンに繋がるケースが少なくない


ということが言えます。そのため、偶数かつ高設定ほど、ボーナス2~3回で再び連チャン…という挙動が起きやすくなると言えます。特に設定4や6は、通常Bからの天国以上への移行率が、スイカ・確定役以外でのボーナス当選でも6割を超えてきますからね」

「偶数かつ高設定は、通常Bに移行しやすいうえにソコから上がりやすい…ということですね」

「その通りでございます」

「モード移行率って、沢山あって眺めてると頭が痛くなってくるので、正直あまりちゃんと把握できていなかったのですが…こうやって流れを追いながら1つ1つ見ていくと、特徴が把握しやすくなるんですね」

「アナタもパチンコ・パチスロ情報サイトの編集者なんだから、頭痛に負けずにちゃんと把握してくださいよ(苦笑)」

「まあまあ、それを噛み砕いて伝えるのもパチスロライターさんの仕事ってことで。そしてその責務を尊重して、僕は仕事を譲ってあげたってことで」

「はいはい(笑)」

「でも、2回に渡ってガッツリと復習したお陰で、僕もなんだか戦えそうな気がしてきましたよ。この週末は、僕もあえて新台のトロピじゃなく沖ドキの方で張り切って立ち回っちゃおうかな?」

「そういう一助になってくれたらアタクシも頑張って解説してきた甲斐があるというものですね。ただ…」

「ただ?」

「もし沖ドキで立ち回るなら、ぜひ今回解説した設定推測のためのモード移行率活用術と、前回解説した朝ニ狙いの動きを併用して頂きたいんです」

「それはもちろんそのつもりですが…なぜまた改めて?」

「実は親切な読者様から、『もともとチャンスモード滞在が正確に見抜けないうえに、5.6枚交換が主流となった現状では、朝ニ狙いの立ち回りでは普通に勝てないでしょう』というご指摘を頂きまして、それで前回の内容を振り返ってみたら、アタクシも少々言葉足らずだったな…と感じました。もしそういった誤解を読者の皆さんに抱かせてしまったのだとしたら、この場でちゃんと訂正しておくべきだろうと」

「どのように?」

「朝ニ狙いの立ち回りは、ウエイト的にはリスク回避に重きを置いた立ち回りでして、そこから今回ご紹介した設定推測要素を活用しつつ、高設定狙いにシフトしていくことが、前回も触れた"嵐メソッド"という、アタクシが推奨させて頂いている沖ドキで勝つための立ち回りのオーソドックスな流れとなっております。だから前回は『朝イチの嵐メソッド』という表現でお伝えしたつもりだったのですが、そこに帰結する前に、『勝つための立ち回りの大部分は把握した』という表現を使ってしまったために、朝ニ狙いだけで十分に勝てる! というような誤解を招いてしまったのかな…と。ただ、それくらいに『朝イチは闇雲に打ち出さない。闇雲にカニ歩かない』ことが非常に重要であるとお伝えしたかったもので…。少々表現が先走ってしまいましたね(汗)。大変申し訳ありませんでした」

「なるほど」

「だからしゃっくも、そしてコレを読んでくださった読者の皆様も、いまあえて沖ドキで立ち回ってみようかな? と考えられた場合は、状況の良いホールを選んで、まずは朝ニ狙いでリスクを抑えつつ、高設定狙いで頑張って頂きたい…というのが、この2回に渡ってアタクシが最も伝えたかったことだと、ご理解頂ければ」

「得心いたしました」

「ちなみに、今週は何日かに渡って、トロピを導入して、かつ沖ドキも変わらず併設しているホールを何件か見て回ってみたのですが…相乗効果で沖ドキの状況が良くなったかな? と感じたお店もあったので、そういうお店を探して打てば、より良い結果を得られる可能性も少なくはなさそうですよ」

「頑張って探してみます」

「それでは最後に、ボーナス中のボーナス1G連時のモード移行についてまとめて、2回に渡るコラムを結びたいと思います!


●ベル・リプレイ・ボーナス入賞or終了時に1G連(告知)
→通常当選と同様のモード移行抽選アリ。即ち、転落の可能性もアリ

●チェリー・スイカでの1G連(当選)
→モード移行抽選ナシ。即ち、モードアップも転落もナシ

●確定チェリー・リーチ目役での1G連(当選)
→モードを参照してモードアップ抽選。モード移行率は通常時のボーナス当選時と同様。

●中段チェリーでの1G連(当選)
→モードを参照してモードアップ抽選。モード移行率は通常時のボーナス当選時と同様。なお、1段階以上のモードアップが確定


…と、なっております! Tw200さん、回答が遅くなってしまって申し訳ありませんでした!」