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- あさってに向かって打て! (嵐)
第3話「数値から見るニドサン理論」
担当編集・しゃっく(以下、し)「いや~、まさかこんなに早くPGGを引かれるとは思いませんでしたよ」
嵐「そうだろうね。ぶっちゃけ、アタクシも引けるとは思っておりませんでしたから(苦笑)。でも、お陰で『ニドサン理論』という新たなバカルト論も誕生したし、今回は割と有意義な調査実戦ができたと言えるんじゃないですか? あんまり負けずに済んだしね♪」
し「ちょっと待ってください。まさか…調査を打ち切るつもりじゃないでしょうね?」
嵐「え?」
し「えっ!?」
嵐「え~と…だ、だってPGGを引いたじゃないですか? これでゴールでしょ?」
し「私にはスタートだったの、貴方にはゴールでも」
嵐「J-WALKですな。その歌、凄く好きでした。何も言えなくて…夏。そういえば、ちょうどこの歌を聴いていた頃はまだアタクシは中学生で、同級生の米川さんにずっと恋をしているんだけど、なかなか想いを伝えられない…そんなリアルな『何も言えなくて…夏』的な青春時代を…」
し「アナタのアオハルエピソードはどうでもいいですから。読んでいる皆さんも全く興味はありません。とにかく、PGGを引いたからゴールではなく、逆にココからが真のスタートだと考えてください!」
嵐「し、真のスタート?」
し「そうです。嵐さんが新たに掲げた『ニドサン理論』、その真実を改めて検証して頂かないと」
嵐「え~!!! 実際に引いてみせたんだからもういいじゃないですか。こちとらガチであんなにリスキーな実戦をさせられてるんですよ? しかも自腹で!」
し「ダメです。世の中には偶然という言葉がありますから。前回引けたのはたまたまかもしれないじゃないですか」
嵐「いやいやいやいや、前回の結果は決して"いなり"じゃないですから。ニドサン理論から導き出された、宇宙論的真理の究極到達点であり原初のビッグバンの再来ですよ」
し「そうやって、適当な言葉をつらつらと並べて煙に巻こうとしても、ダメなものはダメです」
嵐「だーくまたー」
し「ったく…。では、こちらの資料を見てください。この資料を見たら、検証実戦をせざるを得ない状況に追い込まれることでしょう」
嵐「なんですか、コレ?」
し「僕が独自のルートでまとめた、とある店舗の6/20~7/3の21:00時点でのPGGの総回数リストです。設置台数は全部で16台。日にちや台によってバラつきはありますが、全体で4~5000Gくらいの平均稼働があるお店のデータです」
※総サンプル数=224台(16台×14日間)
【PGG回数】
0回…107台
1回…73台
2回…34台
3回…8台
4回…2台
5回以上…未確認
嵐「こ、これは…(滝汗)」
し「ふっ。お気付きのようですな。アナタが提唱したニドサン理論は、『PGGを2回引けた台は高確率で3回以上引ける』というバカルトでしたが、この数値を見たうえで果たしてその言葉をいま一度吐けますかな?」
嵐「お、オカルトに対してガチのデータをぶつけてくるとは…マジで大人気ないね、キミは(苦笑)」
し「ちなみに、PGGが3回以上引けているケースは全体の4.46%程度。かなりのレアケースと言ってもいいでしょうね。アハハ」
嵐「ぐぬぬぬぬ…」
し「ちなみに、群れで来ている(2回以上引いている)割合に関しては、19.64%。つまり、この14日間で見ると5台に1台の割合で2回以上引いている計算になりますから…百歩譲って群れ理論に関しては、看過できない部分もあるかもしれませんけどね」
嵐「…あっ! でもちょっと待って! ニドサン理論の話に戻りますが、2回以上引いた台が3回以上に到達する割合も数値化してみますと…22.72%もあるじゃないですか! これはわりかし優秀な数値と言えなくもないんじゃないの?」
し「いやいや、逆に言うとバカみたいにPGGを2回引いている台を必死こいて探しても…5回のうち4回はPGGを引けずに悶死する…という割合とも言えるんですよ?」
嵐「ぐぅ…ヤメて…これ以上オカルトがもたらす夢を無慈悲に破壊しないで…(泣)」
し「まあ、今回のデータはサンプル数が少なめと言えますから、このデータだけを見て結論を下すのはいささかナンセンスだとは思いますけど」
嵐「でしょう?」
し「だからこそでしょ? 世のオカルト好きのためにも、嵐さんには引き続き調査を続けて頂きたいんです。サンプルゲーム数が8192Gに到達するまでの実戦で、ニドサン理論を駆使してまたPGGを引き当てるようなら…その時はもう、論より証拠。僕もニドサン理論についてまた違った見方を持つと約束しましょう」
嵐「分かりました! 絶対に見返してやるからなっ!!! …って、アレ? なんだこの流れ…アタクシ、思いっきり墓穴を掘ってない?(汗)」
し「ククククク…言質は取りましたからね。これからは、途中でバックレようったってそうはいきませんからね(ニヤリ)」