遊技人口の減少
  1. TOP
  2. マコトの街道記
  3. 遊技人口の減少


ぱちんこ・パチスロの遊技人口がエグいペースで減っているみたいですね。有名ホールの特定日の並びを見ていると人口が減っているとは思えなかったりするんですが、その総数は年々減り続けていると。

俺がパチスロを初めた20数年前の遊技人口はいかほどだったのか。当時はそんなこと考えもしなかったけど、今よりも多かったのは火を見るよりも明らか。まずホールの総数が違いますから。

とはいえ、当時はAT機もなければストック機もない時代。CT機ブームが終わり、大量獲得機ブームが到来していたそんなタイミングだったんですが、ホールを席巻していた代表的な台といえば『大花火』でしょう。


どこのホールに行っても大量導入されていた大花火。では、抜群に稼働が良かったかと言われるとそんなことはありませんでした。

このあたりの状況は、ホールによって異なると思いますが、当時住んでいた土地のホールには設定の概念はほぼないようなもので、高設定と思わしき台を見かけることなど極々稀。それだって低設定の誤爆だったかもしれません。いや、きっと誤爆なんでしょう。それぐらい高設定とは縁遠い土地でしたから。

そんな状況下では、たとえ稀代の名機とされる大花火だってほぼ回りません。BIG回数は軒並み1桁ばかり。たまに、10回以上BIGを引いてる台があってもその確率は設定1の近似値。

設定1のBIG確率は1/431。総ゲーム数を確認すると4000G近くは回っていましたから。

「いや、それなら設定1じゃないんじゃね?」と思うかもしれませんが、大花火のデータ表示器って何故かリプレイ後はゲーム数が上がらないものが多かったんですよね。リプレイ分の消化ゲーム数をやんわり計算してみるとやっぱり低設定の数値に落ち着くんです。


まぁ、俺の地元の話はこれぐらいにしておきましょう。名機揃いの時代です。ホールに一歩足を踏み入れれば、リーチ目マシンがズラッと並んでいるわけで、あれもこれもそれも打ちたい! みたいな感情が湧いてくるわけですよ。

大花火も良いし、タロマスも良い。花火もあるし、サンダーもある。アステカの重低音も聞きたいけど、たまにはポルカノでも打ってみる? いや、ここはバイオメサイアか? みたいな環境だから、打ちたい欲を抑えるのに必死。

こちとら、まだ10代の少年ですから、それらの機種を打ち散らかすほど財布に厚みはないわけで、どれを打つかで散々悩んでは、どれを打っても負けるんです。まぁ、設定なんて入っていませんからね。

負け続けはしたけれど、個人的には良い時代だと思っております。どの機種も魅力に溢れていて面白かったし、遊技人口だって多かったハズ。

この時代にパチスロを打ったからこそ、今の自分がいるとも思っています。ただ、その当時を良い時代だと思っていたのは、極一部のユーザーだけなのかもしれないんですよ。


4号機末期にあるホールの店長さんと話していた際、大量獲得機ブームは決して良い時代ではなかったと言われまして。4号機末期ですからAT機全盛期のミリゴやアラジンA、コンチ4Xなどがあった時代や、ストック機全盛期の北斗、吉宗が撤去された後というのを考慮すれば納得です。

そりゃそれらの機種が流行っていた時代のほうが、稼働・売り上げともに良かったでしょうから。


結局、何が言いたかったのかというと、自分視点の良し悪しはこの業界を測る物差しにはならないんだなということです。

遊技人口が減り続けていてもどこかの企業視点では今が良い時代だと感じている可能性もあるということ。…いや、まぁ、さすがにそれはないか。