- TOP
- F山科のパワープッシュ
遊タイムの可能性
2020年の4月導入機種から搭載されているパチンコの新機能「遊タイム」。規定回転数消化で時短を発動させることが可能となり、実質的に天井とも呼べる機能です。
この遊タイムが登場してから早いもので、もう半年が経ち、すでに数多くの遊タイム搭載機が登場しています。
そして、その性能は台によって大きく異なり、救済処置的なモノもあれば、到達=大当り濃厚となるものと多彩。
というわけで今月は、これから主流になっていってほしい願いも込めて、遊タイムをPOWER PUSHさせてもらいます。現時点で判明している遊タイム搭載機種をカテゴリ別に解説するので、ぜひ読んでみてください。
【救済処置的な役割】
大当り期待度を劇的に上げず、救済処置として機能するタイプ。出玉性能を重視した場合はココに落ち着くのかもしれません。
なお、遊タイムは1度発動すると、次の大当りを引くまでハマリによる発動は一切ありません。これは全タイプ共通事項なので必ず覚えておきましょう。
『P交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO』
遊タイムの時短は100回転で、発動条件は通常時599回転消化。
100回転だけとはいえ、ヘソでの大当りは確変突入率1%に対し、電チューでの大当りは必ず確変となる点は大きい。発動が近ければ狙う価値はあります。
ちなみに、この台の確変はST150回転なので、ハマリ台を狙う際はデータ表示器をチェックしてST後か時短後かを必ずチェックしましょう。
『フィーバークイーン2』
遊タイムの時短は100回転ですが、甘デジなので大当り期待度は約50%と高め。
また、STは100%突入かつ8回転固定。遊タイム発動は通常時292回転消化なので、データ表示器上は300回転で発動…と見た目でも分かりやすい。
【大当たり期待度激高タイプ】
遊タイムの時短回数上限である「大当り確率の3.8倍」に近い時短回数を搭載し、発動時の大当り期待度が約98%となるタイプ。
時短中は通常時の大当り確率で抽選が行われるので、抜けてしまう恐れもあるが、狙う価値は大きい。
『フィーバー真花月2 夜桜バージョン』
遊タイム搭載機の第1弾。大当り振り分けはヘソ・電チュー共通なので、遊タイム発動直前で当たってもこれといった問題はない。
ST突入率は100%(電サポ100回転)なので、大当り後の台はSTの100回転を引いて、発動までの回転数を確認しましょう。
『リング 呪いの7日間2』
ヘソと電チューの振り分けが変化するため、出玉的な恩恵はありますが、ST突入率は常に100%。
また、RAMクリア時は盤面左下にあるランプが変化するので(電チュー開放用のミニデジランプが消灯)、据え置き判別に使える。ただし、ホール側が1回転回すなどの対策をしている場合があるので、注意が必要です。
『遠山の金さん2 遠山桜と華の密偵』
大当り振り分けはヘソ・電チュー共通で、確変は次回まで続くループタイプ。
通常大当り後は最低100回転の時短が付きますが、それも遊タイム発動までの回転数に含まれるので、通常大当り後の時短を考慮すると、残り660回転で遊タイム発動となります。
ちなみに『リング 呪いの7日間2』の据え置き判別が、この機種でも通用するようです。
『ぱちんこGI優駿倶楽部 遊タイム付』
遊タイムが発動しても左打ちで消化。
また、ライトミドルとは異なり、大当り=右打ち消化のSTとなるので、天井手前で当たっても損はありません。
『ドラム海物語IN JAPAN』
大当り振り分けはヘソ・電チュー共通なので、遊タイム中に当たってもこれといった恩恵はナシ。
また、この台は遊タイムの他に、突然時短という大当りとは別で発動する時短を搭載しています(それも遊タイム発動までの回転数に含まれる)。
『とある魔術の禁書目録』
電チューでの大当りは10Rの可能性があるので、天井到達は若干有利。とはいえ、どの大当りでも100%STに突入するので、天井手前で引いても問題はないでしょう。
【振り分け変化で恩恵大】
V確ST機などが該当。ヘソと電チューで確変突入率が異なり、遊タイム(時短)中なら電チュー消化=当たれば100%確変という大きなメリットがある。
天井手前で当たると精神的なダメージはデカいが、到達時の恩恵もデカい。特に甘デジは狙う機会も多くなるので要チェックです。
『貞子3D2 ~呪われた12時間~』
遊タイム以外に突然時短も搭載しており、その時短中に大当りしてもST確定。遊タイムまでの残り回転数を示唆する演出も多いが、設置台数が少ないので、あまりお目にかかれないのがネックか。
『ぱちんこ新・必殺仕置人TURBO』
ヘソからの大当りは時短突破型なのに対し、電チュー消化時は50%が10RかつST確定なので、遊タイム発動時の恩恵は大きい。
また、設置台数も甘デジながら1万台を超えているので、他機種よりも扱いが優遇されている可能性が高いです。
『フィーバーアクリエオン ALL STARS 気持ちいいver.』
現行機種の中で最も遊タイム発動までの回転数が短い(通常時225回転消化)。ヘソの賞球は1個だが、仕置人同様、時短突破型スペックなので、天井を狙う価値は大いにある。
『ぱちんこ仮面ライダー轟音』
遊タイム発動まで通常時950回転と遠いが、その分、出玉性能は抜群に高い。電チューからの大当りは平均獲得出玉約6400発は魅力的である。
『戦国乙女6 暁の関ヶ原』
1種2種混合機なので、時短中は大当り確率を上げられるメリットがある。ただし、この台は他のST機と同じように、大当り期待度が約98%ほどに落ち着いている(それでも恩恵はデカい)。
『真・牙狼』
電サポなし時の電チュー残保留…つまり、真ガロパトモード時のみ、突然時短の抽選がある。この抽選に当選すれば、遊タイム発動まで時短(900回転)が続き、そこをスルーしても、さらに1200回の時短が付く。
『新世紀エヴァンゲリオン 決戦 ~真紅~』
ヘソ・電チューにより確変突入率が変化するST機。電チューからの大当りはST確定かつ10Rの割合もアップするので、他のV確ST機同様に狙う価値はある。
『おそ松さんの頑張れ! ゴールデンロード625VER.』
特定の大当りのみ、通常or確変を役モノ抽選で決める特殊なタイプ。遊タイム発動回転数は625(6つ子)回転だ。
時短中は役モノを経由しない確変直撃大当りが70%もあるので、発動時の恩恵はこの台もかなり大きい。
『ビッグドリーム2 激神 199ver.』
確変ループタイプ。電チュー大当りでも通常大当りを引く可能性があり、その場合は2Rかつ時短ナシで終わってしまう。
とはいえ、確変突入率53%(ヘソでの大当り時)が、約77%までアップするので恩恵はしっかりある。
【発動=大当り濃厚タイプ】
1種2種混合機は時短中に小当り(=V入賞)確率を上げられるので、遊タイムの恩恵を最も発揮できるタイプ。
下記の機種はいずれも遊タイム発動=大当り濃厚だ。加えて、ヘソ大当り後の突破型要素もなくなるので、他と比べても恩恵が特大。特にゴルゴ13とゆゆゆは強烈です。
『モモキュンソード』
時短中の大当りは50%で1400発。さらに、80%ループの戦RUSHが確定する。
遊タイムも通常時500回転で発動と浅く、史上最強の遊タイム性能として有名。そのため、回転率はどこのホールも厳しめである。
『ぱちんこ劇場版魔法少女まどか☆マギカ キュゥべえver.』
遊タイム発動中はマギカ☆RUSHと同じ状態になるため、10R獲得時の一部でアルティメットRUSHに移行する。
アルティメットRUSHは次回大当り濃厚かつ、再び10Rを引けば同モードをループ。甘デジなのに1000発×50%ループという驚異の出玉性能は要注目です。
『学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド2』
初代牙狼のように、時短中になると小当り→V入賞で大当りとなるタイプ。
継続率約83.4%の奴RUSHは、ヘソ大当りだと約50%の壁を突破する必要があるので、遊タイムの恩恵は大きい。
『フィーバーゴルゴ13 疾風ver.』
通常時の図柄揃いは時短確定だが、他の特殊当りだと単発のピンチ。しかし、遊タイム発動なら時短が確定する。
また、時短中は3000発が約60%でループするため、出玉性能は超強力。しかも、3000発の払い出し速度は驚異の150秒なので、スピードも申し分ナシだ。
『結城友奈は勇者である』
モモキュンソードを輩出した西陣の最新機種は、ツインループ花満開のシステムと遊タイムが融合。
ヘソからの大当りだと、54%を突破しなければならないが、遊タイムが発動すれば時短確定となる(時短中の大当り確率は実質1/1)。
また、この機種はツインループタイプなので、時短に突入した時点で最低2回の大当りは保証されているぞ(2回の大当りのどちらかで、40%の時短当りを引けばそこから再び2回の大当り保証アリ)。
ライトミドルの確率で、遊タイム発動回転数は通常時555回転。モモキュンソードを超えた遊タイムの性能は一見の価値アリ!
現時点で判明している遊タイム搭載機は全部で22機種。10月後半以降は遊タイム発動=大当り濃厚の機種が多くなるので、要注目といえます。
「で、実際遊タイムってどんな性能なのよ?」って人もいると思うので、自分の体験談を4つほど書いていきましょう。
【体験談…その1】
知人と大当り後30回転のモモキュンソードを打った時の話。
全然回らなかったのですが、1度くらいホールで遊タイムを体験しておきたかったので、粘ってみることに。

430回転あたりで変動開始のボタンバイブが発生した時は「終わった…」と思いましたが、無事に遊タイムが発動。

そして、最低保証で駆け抜けました…(泣)。
【体験談…その2】
仕置人TURBOの導入日に、地元のホールで実戦。初当りを引けども時短40回が突破できず、ようやく入ったSTが…

遊タイムによるものでした。
時短40回転で引けなくても、こういうチャンスがあるのはいいですな。

そして結果は10R×3回。トータルでは負けましたが、パチンコの新時代を感じましたね。
【体験談…その3】
パチキャラ魂でお華ちゃんというキャラを扱うため、少し触ってみようと「遠山の金さん2」に着席。そしてデータ表示器をみると…

まさかの500回転超え。これはもう天井まで追うべきでしょう。
結果、天井に到達して単発1回で終わりましたが、こればっかりはヒキの問題なのでしょうがない。
【体験談…その3】
仮面ライダー轟音の導入週。
ふと、会社帰りにホールを見てみると、残り430回転の台を発見。時刻は20:30…閉店覚悟で打ってみることに。

その結果、遊タイムが発動したのは21:36。

そして、1664回転で大当り(2R)をゲットしました。正直、時短1200回転を半分消化したときは、生きた心地がしなかった。

これが22:50の閉店まで続く大連チャンで、最初の2R以外は全て10R。あっという間に万発超えとか出来過ぎでしょうよ!
轟音の遊タイムは950回転と遠いが、それを追うだけの価値があることを十分に味わいましたわ。
パチンコの遊タイムは追いかける要素としても、朝イチから前日のハマリ台を狙う要素としても、稼働貢献に期待できます。
なので、大手のメーカーは「RAMクリアは店の信用を落とすだけだからやるな!」とホールに訴えているそうです。むしろ据え置きなら出す気があるのだから信頼度も上がるだろう、と。
そもそも遊タイムの到達率は、理論上8%しかないんですよ。そう簡単に天井にいくものでもないのに、その性能を恐れて、RAMクリアや回らなくするのは、非常にもったいない。
ただでさえ客離れが深刻であるパチンコ業界。せっかくの遊タイムを活かさない手はありません。
どうか、善良なホールさんは極端に回転率を下げず、上手いこと運用してくださることを切に願います…。
(C)NISHIJIN
(C)松竹・ABCテレビ
(C)東映
(C)石森プロ・東映 (C)KYORAKU