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打つなら使う意思のある店で
2021年1月末、パチスロの5号機は全国のホールから姿を消す。6号機のみで運用することは、だいぶ前に決められたことである。
時が経つのは早いもので、2020年もすでに1/4が過ぎていった。残り約9ヶ月で全国のホールは5号機をすべて入れ替える必要があるのだが、どの6号機で戦っていくのか…各ホールの店長は頭を悩ませていることでしょう。
2018年に登場した「HEY!鏡」から数多くの6号機が登場した。その中で、今回私がPOWER PUSHしたい台が…

オーイズミから登場した「パチスロ 1000ちゃん」である。
オーイズミの公式宣伝キャタクターとして2013年5月に誕生。その後、ライブなど数多くのイベントをこなし、昨年の10月に待望のパチスロ化が発表。そして、今年の1月6日からホールに導入された。
メーカーの公式宣伝キャラクターがパチスロ化するだけでもスゴいことだが、さらにスペックはA+ATという次世代スペックを実現している。AT機が主体、かつリアルボーナスによる獲得枚数が厳しい6号機において、ボーナス+ATというスペックを実現した革命児…いや、革命娘として登場。
リアルボーナスを搭載することで、パチスロの醍醐味である「出目」もしっかりと表現されており、何よりも「リーチ目」があるのは大きい。やはり、パチスロを打つならコレがないとね。
ただ、この台を打つならホール選びを慎重に行なう必要があるだろう。高設定でもCZの展開次第で負けることもあるが、低設定ではかなり苦戦を強いられる。そのため、バラエティに置いてあるホールだと、よほどのことがないと厳しいのが現状だ。
幸いにも、私が行動する範囲にこの1000ちゃんを大事に扱ってくれるホールがある。シマで設置されており、過去のデータを見ても明らかに高設定を使っているのだ。
やはり、打つなら高設定のチャンスがあるお店で! というわけで、そのホールへ朝イチから抽選に参加してみた。結果、いい番号を引けたので難なく1000ちゃんを確保できた。
実戦を開始して早々にCZをゲット。

基本のCZはノルバトルだが、目の前にいるのは敵の親玉であるジーロ。勝利すればATに当選するだけでなく、上位ATである1000★PARTYも約束される。
しかも出目を見て欲しい。右上がりに「ベル・スイカ・チェリー」が停止しているこの出目は「SIN」なのである。
【SINについて】
ボーナスが当選していない状況で成立する可能性があり、ベルこぼしによる1枚の払い出しがなければ、基本的にSINとなる。
SINはハズレの役割を持つフラグで、実際の入賞形は複数ある(有効ラインは右下がりのため)のだが、写真のように右上がり「ベル・スイカ・チェリー」が停止、かつ1枚の払い出しがなければSINとなるので、この停止形だけ覚えておけば問題ないだろう。
SINが入賞した後でも、他の小役やボーナス抽選は通常通り行なわれるのだが、SIN入賞後は「弱チャンス目B」が1/3.5で成立するのだ。
CZ中はチャンス目が成立すれば勝利確定。つまり、撮影した写真は激アツのジーロバトルで勝利が一気に近づく瞬間…というわけだ。
…まぁ、ハズれたんだけどね(泣)。
次に動きがあったのは打ち始めて1時間半後だった。弱チャンス目を引き、CZの前兆であるノルステージ中に強チェリーを引いたのですが…前兆がやたらと長い。
【CZ前兆について】
CZの前兆はレア役成立から12or24or32Gに振り分けられ、そのほとんどが24Gとなっている(24Gを超えると本前兆濃厚)。
これは強チャンス目など、CZに期待できるレア役を引いてからゲーム数をカウントすると非常に分かりやすい。大抵は添い寝ステージ→ノルステージ→CZの告知という流れを辿るだろう。
『実戦上の主なCZ告知パターン』
[1]前兆24G目にノルシャッター演出が発生して「BATTLE」のロゴが表示される
[2]前兆24G目に連続演出が終わるように発展。失敗した後に次ゲームでCZに突入する
ちなみに、フェイク前兆も分かりやすくなっている。[1]の場合なら23G目に画面が暗転して終了。[2]の場合なら前兆24G目ではなく、23G目に連続演出が終わるように発展する(=20G目に発展告知が出る)。擬似連がプリマで終わって発展したら、大体がそのパターン。
マズマズ獣バトル以外の連続演出は基本的に3G継続。唯一1000ちゃんVSノルだけが4Gとなっているので、20G目の発展だとしても、VSノルならCZ当選に期待できるだろう。他だとまずガセだ。
復活すれば24Gに届くが、CZに当選した場合は「WIN」表示による告知はない。

このミリオ復活は、先ほど述べた長い前兆の最後に出たもの。恐らく、CZ本前兆中にレア役でAT直撃へ昇格したのだろう。
実戦のほうは、弱チャンス目からのCZ当選を複数回確認しており、高設定に期待できるかもしれない。とはいえ、1000ちゃんならではのリアルボーナスがあまり引けてないので、不安はある。設定差のないほうのBIGは引けているので、投資が抑えられているのが幸いか。
【CZ抽選について】
特定ボーナスなど、様々なところに設定差はあるが、AT当選のきっかけとなるCZ出現率にも設定差はある。CZ当選率は下記3つに注目してほしい。
●通常中の弱チャンス目
●高確中の弱チャンス目
●高確中のスイカ
特に注目すべきは「通常中の弱チャンス目」だ。通常中の弱チャンス目は設定1なら5.1%、設定6なら12.5%でCZに当選するため、大きな設定差と言えるだろう。
高確中も設定差はあるが、見た目上で高確と超高確の判別が困難なので、設定看破には不向きである。
さて、CZに当選しているとはいっても、CZで勝てなければ意味がない。仕方がないとはいえ、厳しい展開はいまだに続く。そんな中で…

ボーナス終了時に設定2以上確定の画面が出現。隣の台も出ていたし、この店は設定1を使っていないのかもしれない。
ちなみに、ボーナス・AT終了画面は高設定確定画面を覚えることも大事だが、各イラストの選択率も重要である。特に低設定ほど1000ちゃん1人のパターンが多いので、頻出するようなら潔く撤退も考えたほうがいい。
そして、次に設定差があるものを確認できたのは午後1時頃。

演出発生時にボタン周りがレインボーに発光している(写真では分かりにくいですが)。これはプレミア演出の1つで、BIG確定となる嬉しい瞬間だ。ちなみに、1000ちゃんの告知ランプが一瞬光ったりするパターンもBIG確定である。
さらに、この時の当選契機が…

スイカである。
【設定差のあるボーナス】
●スイカ+白7揃い
●単独白7揃い
●単独赤7揃い
●弱チェリー+LIVE BONUS
●強チェリー+LIVE BONUS
最も大きい設定差は単独白7揃いで、確認できれば設定1を否定する。設定2でも1/16384と低いので、1回でも確認できれば高設定に期待できる。
スイカ同時当選は白7揃いのみで、設定1と設定6で約2.5倍の差がある。なおかつ、1日打てば引けるくらいの確率なので、正直コレが一番ウエイトを占めているといっても過言ではない。
また、強めの演出でスイカが揃った場合はボーナス最速手順を白7から狙っていくと、コインロスを抑えられる。AT機であるがゆえに、なかなかボーナスを揃えられる状況にはならないので、通常時に最速で揃えることは機械割アップにつながるハズだ(逆にAT中はボーナス告知が出るまでベルナビが発生するので、待ったほうがいいかも?)。
実戦のほうは、この後も高設定に期待できる場面に遭遇。

334GでCZが発動。事前にレア役は引いていないので、これは天井333G発動の証。天井選択率は設定差が大きく、高設定ほど333or555G天井が選択されやすい。

そして、選択率が低いジーロバトルも複数回確認。ここに設定差はないが、2回勝利して1000★PARTYに突入している。1000★PARTYは7セット継続すれば1000枚獲得が約束される「PREMIUM1000★CHANCE」(以下、PSC)に入るチャンスなので、ココに入れることが重要なのだ。

それまで、1000★PARTYは1セット終了という不甲斐ない結果ばかりだったが、今回はなんとか4セットまで継続。ミリオはステップアップでも3段階目の担当なので、頼りになる存在だ。あと可愛い。ショートドラマを見てからパチスロを打つと、ミリオ推しになると思うのは私だけだろうか。
結局、この1000★PARTYは5セット目で終了し、AT後に突入するCZでも敗北。時間はすでに16時を過ぎており、投資は2万を超えている。
弱チャンス目からのCZ当選だけでなく、スイカからのCZ当選も確認した。こちらは申し分ないが、いかんせんボーナスが引けない…。設定差のないボーナスのヒキも重要だからね。こればっかりは仕方ないですな。
しかし、事態が急変した。
時刻が16:50にさしかかろうという時に、CZのノルバトルへ。
CZ中はとにかく1000ちゃんのカットインを願いながらレバーを叩く。ノルの警告音が鳴ろうものなら、敗北してイチからやり直す恐れがあるのだから。一応、敗北後の次ゲームも勝利抽選はしているけどね…。
そして事件は起こった。緑カットインのクリスタルMランチャーが発生。勝利確定の強レア役を願いつつ、左リール上段に白7狙い。チェリーはリプレイなので、スイカのフォローを忘れなければ、左リールはどこを押しても問題はない。
そして、白7が下段に停止する。この時点でベルの可能性はない。緑カットインは共通ベル・リプレイも対応しているが、リール上はそれを否定した。残るはレア役だ。この出目ならスイカハズレによる強チャンス目もあるが、揃ったのは右下がりのスイカ。
スイカによる勝利抽選を願う。その想いが通じたのか、ノルは逃げるのではなく、その場に倒れた。もう一度いいますが、逃げるのではなく、倒れたのです。

ノルがその場で倒れこんだ場合、上記のような勝利確定画面に移行します。これはノルバトル中のBIG当選時に12.1%で選択されるエピソードBB当選の証である。
エピソードBBの恩恵…それは、BIG終了後に1000枚獲得確定となるPSCに入ること。
その事実を知っている自分にとって、これは全身鳥肌モノなのだ。なにせ、投資を一気に捲るチャンスだけでなく、予想もしていなかったスイカの同時当選。この土壇場で、設定差が大きいスイカ同時当選、かつエピソードBBという最高の展開が訪れたのは、もはや奇跡と呼ぶ以外ないだろう。
なお、PSCによる1000枚獲得はBIG終了後からカウントするので、実質1150枚は約束されたようなものである。

PSCを絡めたATは1700枚ほどの出玉を獲得。これで投資を捲ることに成功。そして、20時ごろに333Gの天井非当選を確認したところで、実戦を終了することにした。投資22000円、回収30000円でなんとか勝利に。

最終的な結果はご覧の通り。ボーナス合算が約1/225とかなり悪いが、これは自分のヒキせいだと思いたい。他のAT当選については、CZの出現率が高いのでよく引けている。
ちなみに、通常時のミニ1000ちゃんが金メダルを食べているのは確認済み。だから設定は偶数のいずれか。そうなると、設定2のヒキ強か、もしくは設定4だろう。設定6ならさすがにボーナスが引けなさすぎである。
リアルボーナスがあることで、レア役成立後はボーナスとCZ当選の2つを楽しむことができる。パチスロならではの魅力が詰まっている「パチスロ 1000ちゃん」は、今後の6号機戦線でも活躍してくれることを願っています。
冒頭の言葉を繰り返しますが、楽しみたいなら高設定が期待できる環境で打ってください。低設定で上手くいくほど、世の中そんなに甘くありません。じゃないと、私みたいに普段はボロ負けするから…(汗)。