グランドオープンの是非とLVJ
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※2017年11月2日公開分です。


皆さんこんにちは! 設定師fatboyです。

秋もだいぶ進んできた感じがしますね。先日、京都や滋賀方面を回ってきたのですが、外国人観光客の多さには毎回驚かされます。

特に京都を歩いていると、半分以上は外国人ではないかと思うほど、英語や中国語、また聞いたことないような言語が飛び交っています。

秋の京都は紅葉がきれいで人気があるので、外国人観光客もこのタイミングを狙って来ているのでしょう。

毎月仕事で関西に行っている私にとっては、ホテル代が倍以上になったり、予約がいっぱいだったり、電車が混んだり、タクシーに乗っても全然進まなかったりと、踏んだり蹴ったりなシーズンなわけです。新幹線も早く予約しないと席が取れなかったりしますしね。

とはいえ、20年近く関西エリアに出張している私なので、そんな事では焦ったりしません。京都市内でなければ、安くて空いているホテルや温泉もありますし、最悪カプセルホテルでも寝られますからね。

安くてうまいおばんざいの店や小料理屋など、なじみの店も多くありますので、毎回出張が楽しみでもあるわけです。


関西のホールを回っていると、どこのホールも「厳しい」という声ばかりが聞こえてきます。まぁこれは関西に限らず、全国どこのホールでも耳にするんですが。

確かにパチスロだけで考えても目に見えて稼働が低下してきていますし、新台のスペックダウンに伴い、売上もどんどん低下していってます。

これではホール経営という商売自体、魅力のないものになってしまいます。毎月赤字で倒産も秒読みといったホールも結構あります。

これが現実とはいえ、そんな話ばかりではつまらないですし、未来もないので、もっと建設的な話をしていきたいですね。


では、今回も皆様からの質問にお答えしていきます。


【ほうじろサメさんからの質問】
規制が入って厳しくなっているこのタイミングでグランドオープンするホールがあるんですが、どういうことなんですかね?


【回答】
ほうじろサメさん、ご質問ありがとうございます!

おっしゃる通り、5.9号機や6号機の登場が近いこの時期に、新規店舗をグランドオープンさせるというのは疑問に思うでしょう。私もどちらかといえば、いまの時期のグランドオープンはリスクが高いと思っています。

しかしそこは考え方次第かもしれません。リスクの高いこの時期に出店するメリットを見出せれば、これは大きなビジネスチャンスですからね。

ただ、今年に入ってから全国のホール数の減少スピードは衰えていません。衰えるどころか加速しています。と同時に、新規の出店数は減少傾向にあります。

以前のコラムでも書いた記憶がありますが、更地の状態からホールを建てる場合、そこで掛かった費用を10~15年で回収するといった計画を立てます。

例えば10年での回収を考えた場合、そう遠くない未来にやって来るであろう6号機時代を乗り切る自信が無ければ、出店するのは難しいでしょう。

5号機時代を考えれば、6号機時代もおそらく10年くらいは続くと考えられますので、その間に6号機のパチスロやパチンコで回収し続けなければならないわけです。

普通に考えて大手チェーン以外は、尻込みするでしょうね。


では15年、20年と回収期間を延ばせば良いのかといえば、今度は銀行との取引に影響が出てくるわけです。業界が厳しいのはもちろん金融機関も把握しているので、そう簡単には融資してくれません。

もちろん億単位の金をキャッシュで払える法人なら銀行に頼らなくてもいいのですが、大手チェーン以外、そんな大金をすぐ払えるような法人は少ないでしょう。そもそも、何億も投資できる資金があるのなら、今はもっと別の業種や金融商品に投資した方が、リスクが低いと考えるのが一般的ではないでしょうか。

何億もかけた新店が数ヶ月でガラガラになり、長期的な集客・増客ができなくなると、あとはもう借金だけを残して閉店するか、建てた金額の数分の1程度の金額で売却するしかありません。

このようなリスクを抱えて出店をするには、それ相応の自信と資金がないとできない事なのです。


ちょうど先日、大手チェーンの関係者に出店について聞いてみたのですが、そこも出店についてはしばらくストップするという事でした。大手でさえも出店には尻込みしているのにこの時期に出店と言うのは、それは凄い事なんです。

しかし出店が少ないということはライバルが少ないということでもあるので、大きな集客や競合店との差別化、稼働の維持を期待できると考えることもできるわけです。

今、出玉で還元を優先するホールが少ない中、グランドオープンするホールで、しっかりとした出玉が期待できるのであれば、皆さんそちらへ行きますよね。そうなると体力のない競合ホールは、出玉還元もままならず一気に稼働も低下し、閉店へと追い込まれてしまいます。

周りの競合店から集客した新店だけが高稼働を維持し、その他競合ホールは厳しい状況になってしまったというケースもあります。

遊技人口の減少が業界内外で叫ばれている昨今であっても、一部のホールを潤すだけのユーザーは存在します。そういうユーザーを獲得できる算段があれば、年内に新規でグランドオープンするホールは出てくると思います。


で、この時期にグランドオープンするもう一つの理由として「機械」があります。

6号機時代が近づいているものの、まだまだ5.0号機(旧基準機)が主役ですから、その機械が使えるうちにオープンしてしまった方が、それ以降にオープンするよりメリットがあります。

前回のコラムでも書いたように、5号機自体は最長で2021年1月末まで設置できます。なので、そこまではある程度商売としても計算できると考えられるため、出店を決めているのであれば、逆に今しかタイミングはないという判断にもなるわけです。

来年に入ってからは出店もかなり減ってくると思いますし、6号機が出始めたらさらにその数は減るでしょう。

正直な話、ユーザーの皆さんは、出店に力を入れているホール(チェーン)よりも、今ある既存のホールで出玉還元による稼働維持を目指しているホールを探す方が、長期的に見てプラスになる立ち回りができるのではないでしょうか。

…というのが私の見解ですが、ご理解頂けましたでしょうか。


では、恒例の新台実績データです!

といっても、10月は新台が全くなかったので、ちょっと一息の意味も込めて、5.0号機(旧基準機)のデータを紹介したいと思います。

何のデータにするか迷ったのですが、隠れた名機と名高いセクシー系機種「ラブ嬢」を見てみましょう!


【出玉率(ホール実績値)】
設定1… 97.5%
設定2… 98.6%
設定3… 99.7%
設定4…103.7%
設定5…110.0%
設定6…116.9%

【設定使用比率(ホール実績値)】
設定1…85%
設定2… 6%
設定3… 4%
設定4… 3%
設定5… 1%
設定6… 1%
※実際に複数のホールで当該機種に使用した設定データを掲載しています。


いや~久々に見ましたが、やはり旧基準機のスペックは素晴らしい! この機種は2013年10月に登場したのですが、いまだに平均稼働15000枚を超える超名機!

設定1の出玉率は現状の5.5号機と何ら変わらないのですが、その中身を見てみれば違いは歴然。詳細は割愛させて頂きますが、16000枚を超えるデータもあり、低設定でもかなり荒れた波を作ってくれます。

一撃の出玉に期待できる爆裂トリガーが複数存在することが、その大きな要因となっていますね。「キャバク乱舞」「おねだりチャンス」「アフターデートチャンス」といったセンスを感じさせるネーミングもグッドな機種です。


各設定の使用比率に関しては、5.5号機と大きくは違いませんが、これだけ圧倒的に1が多いにも関わらず、高稼働を維持しているというのはさすがとしか言いようがありません。

出演しているお姉さんたちも、おぢさんを癒してくれる最高のパートナーですね。

私は中村静香ちゃん派ですけど、皆さんは誰ですか? 博多弁の古川真奈美ちゃんも捨てがたいですね~。



…すみません。

fatboyの好みは置いといて、このラブ嬢は既に認定機として活躍しているのですが、検定日が2013年9月でしたので、2016年9月には認定を取得しているはずです。ということは、そこから3年間の使用が認められますので、最長で2019年9月ごろまでは楽しむことができます。

バジリスク絆もそうですが、現在主力として活躍している旧基準機は概ね2019年ごろから順次撤去が進んでいきます。

できるだけ多く遊びたい方は、ぜひとも今からでもいいので旧基準機をたくさん楽しんで欲しいと思います。

私自身も最近、ラブ嬢で遊ぶことが増えていますが、全然勝てません(涙)。実績データにもあるように設定1ばっかりですからね。

私が担当しているホールでは、旧基準機よりも5.5号機に力を入れていますが、結局人気があるのは旧基準機なんですよ。もちろん旧基準機も魅力的な機種が多いので、5.5号機とともに楽しんでいただけるような使い方をしていきたいと思います!

ではまた次回! 引き続きご意見、質問待ってます!

fatboyでした!