支持高し
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※2017年6月8日公開分です。


皆さんこんにちは! 設定師fatboyです。

毎年この時期になると家の裏手でカエルの大合唱が始まります。住まいは一応東京都なんですが、近隣に田んぼがたくさん残っているせいもあってカエルの数が半端なくてですね。慣れていない人が来るとびっくりするかもしれませんが、こういう音は意外と気になりません。むしろ一定のリズムを刻んでくれて心地よい子守歌くらいに思えて快眠できます(笑)。

雑音なり騒音というのは人や環境によって受け取り方が変わることもあると思いますが、皆さんはホールで遊技しているときに周りの音は気になりますか? 私はそういう部分も含めた『ホール』が好きなので、うるさくてもなんとなく落ち着くのですが、実戦機種のBGMが聞こえないとなるとちょっと苛立ってしまいます。パチスロにおいてBGMや楽曲って非常に大事ですからね。特に出ているときは!

ということで、前置きはこの辺にして今回も質問から見ていきましょう!


【あさあささんのご質問】
例えば、その島では一番高い設定の台(設定4以上で)が大負けしていたら、次の日はどうすることが多いですか? 最近の機種は「4以上確定」などの演出が多いので、「高設定で出なかった…」と認識している打ち手も多いと思うので気になります。


【回答】
ご指摘の通り、最近は設定を限定的に示唆する演出が増えています。従来は「設定4以上」とか「設定6確定」などの高設定示唆がメインでしたが、最近では「設定1否定」「設定2以上」なども増えてきています。

これは打ち手に継続して打ってもらう動機を提供するということ、またやはり、設定を使ってもらおうという意図もあるでしょうね。設定を使いたいホールとしては設定を使っている以上は打ち手に分かってもらいたいわけで、それを演出等で示唆してもらえれば店の信頼に繋がる可能性を秘めていますから。

こういった流れは、設定師として、またスロッターとしても前向きに評価したいと思っています。今後とも続けて欲しいですね。


さて、本題の「高設定台が大負けた場合、翌日どうするか」ですが、これはなかなか難しい問題で…。いくつかパターンが考えられますので、それぞれの状況で考えてみましょうか。

まず、「イベント的な要素の日」だった場合ですが…翌日の設定は下げる傾向が強いです。そもそもイベント的な日限定の見せ玉として使っているわけですからね。また、次回のイベント的な日にむけて利益を確保するという意味でも、効果の薄い放出はしないのが基本です。

打ち手からすると高設定を打ったのに出なかった…というのは苦しい立場なのは理解できますが、ホール全体からみれば必要以上に出てしまっている台も間違いなくあるので、全体で見ればある機種の高設定が出たかどうかというのはほとんど影響しません。


ちなみに、「イベント的な日に期待して来店し、高設定挙動も何台か確認したが、まったく出ていない」、そんな状況だったらみなさんは翌日に行こうと思いますか? 多くの方は「ノー」という答えになるのでは?

出ていたかに関わらず、翌日はイベント的な日ではないので設定に対する期待値は明らかに下がりますし、イベント的なものを求めてきたユーザーは翌日にはほとんどいなくなります。そんな状況で、さらに高設定を残す意味は…かなり薄いですね。

もちろん、不発だった高設定を敢えて残してイベント的な日以外でも通ってくれる常連客の皆様に対して還元しているホールがあるのも事実。0か100ではないので、そこはホールを見極めてもらえればと思います。

いずれにせよ、ホールからすると『高設定台が出ないことなど当たり前すぎてあまり気にしない…』という部分は、正直あります。高設定が出なかったら翌日も…なんてことをやっていたら、高設定だらけ…はさすがに言い過ぎですが、そんな状況にもなりかねません。おそらくこの辺りの感覚は打ち手とギャップが埋めがたいでしょうが、そういうものと思って下さい。


続いて、何もない平常営業の場合ですが、イベント的な日と比較すると、そのまま設定を残すパターンが増加します。すぐ上で、『高設定台が出ないことなど当たり前すぎてあまり気にしない…』と書いておいて矛盾するじゃないか! とお叱りを受けるかもしれませんが、そもそも高設定を使う目的が全く違うのです。

平常営業で高設定を使用するのは、常日頃から通っていただいている常連客の皆様へ還元したいという気持ちの現れ、つまり高設定を使うことではなく「還元する」ことが目的。そしてそれが達成されていないのであれば、達成するまで据え置くというのは自然な流れなんです。

逆にイベントで高設定を入れるのは、イベントの信頼度、つまり「高設定を使っているということを示す」のが目的なので、極論するとその台が出ようが出まいがそれ自体はあまり関係ないのです。さらにイベント日のみの話なので、翌日にどうこうというのも当初の目的からは逸れますよね?

というわけで、還元自体を目的としている場合はそのまま設定を据え置いて出るまで待ちます。お客様もそれを分かっていて追いかけてくれる関係ができると、それはもう他のホールに浮気はしない素敵な関係と言えますね。


このように、高設定を使う目的によって翌日以降の使い方も変化していきます。翌日がリベンジ的な要素を持つ日であった場合、まれに設定をさらに上げていくパターンもありますので、何にせよホールの考え方次第ではあるのですが…。

そういう意味では、また話が矛盾するように思われてしまいますが、私は不発台の据え置きもそこそこやっています。しかしそれは、吸い込んでしまったお詫び的なものではなく、イベント日だけの集客で終わらせないための施策ですけどね。


続いて新台実績データ、今回はオリンピアの「黒神 The Animation」について見てみましょう。まだ登場したばかりですが、すでに増産も決定したようです。現状は稼働が抜群なので今後の行方も注目ですね!


【出玉率(ホール実績値)】
設定1… 96.2%
設定2…101.2%
設定3… 97.8%
設定4…105.5%
設定5…112.1%
設定6… --%

【設定使用比率】
設定1…86%
設定2… 5%
設定3… 5%
設定4… 3%
設定5… 1%
設定6…--%
※実際に複数のホールで当該機種に使用した設定データを掲載しています


初週から稼働が絶好調なのですが、ほとんどがバラエティコーナーなので、残念ながら高設定を使用するケースがほとんどありませんでした。しかし低設定域でもかなり暴れているようなので、見た目的には使っている風に感じるかもしれません。

私の感想ですが、かなり面白いですし、一撃のやれる感はビシビシと感じます。基本的に低設定とのバトルになるとは思いますが、BGI(BLACK GOD IMPACT)に突入さえすれば、きっとこの機種の魅力に取りつかれると思いますよ。


ということで今回はここまで! また次回fatboyコラムもお楽しみに!

引き続き皆様からのご意見・ご質問お待ちしております!