140万円のキセキ
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※2017年6月29日公開分です。


気付けば、今年のパチ・スロ収支は-130万円。流石に負け組代表のスロカイザーといえども、ここまでくると笑えない。そこで私は考えた。そうだ、勝ち組のライターさんにアドバイスを貰って立ち回りの改善をしよう。



まずは地味に立ち回りに定評のある大和氏。携帯コラムだけだと勝ち組のイメージはないかもしれないが、誌面実戦や動画実戦では遺憾なく実力を発揮して高い勝率を収めている。そんな大和氏にアドバイスを貰ったところ…


大和「バーサスです。元々甘い機種ですが、増台しているホールが増えて設定状況も悪くない感じです。今なら完全にバーサス1択です」


なるほど、バーサスか。私の苦手とする機種だが、勝ち組の人がそう言うのなら、そうせざるを得ないな。

ただ、大和氏だけの意見だと若干不安(ほら、大和氏だから)なので、もう1人にもアドバイスを貰うことにした。



泣く子も黙る、勝ち組スロッターのKEN蔵氏だ。ぶっちゃけ、KEN蔵氏だけでも良い気がする…いや、何でもない、大和氏の意見も重要だ。


KEN蔵「今、〇〇(神奈川の某所)のホールがアツいですよ。そこで打つことをオススメします」


なるほど。つまり、2人のアドバイスをまとめると「〇〇のホールでバーサスを打て」ということだな。よし、これで勝ったも同然だ。もはや、私は勝ち組になったも同然だ。

ということで、今回は2人のアドバイスを参考にした実戦の模様をお伝えする…つもりでいたが、ちょっとした出来事があったので次回以降に書き綴りたいと思う。


では、その"ちょっとしたこと"とは何か。知っている人は知っていると思うが、先週、某YouTuberが宝塚記念(競馬)で約1300万賭けることで話題になった。だから、というわけではないが、何となく自分も競馬をしたくなったので6月25日に新宿のWINS(場外馬券場)にまで赴いた。

以前、当コラムで競馬をしたときは朝から賭け続けたが、今回は衝動賭けなのでそこまでガッツリ勝負はしない。私はギャンブル好きのおっさんだが、ギャンブルジャンキーになるつもりはないので、1レースに5万円程度賭けることにした。もちろん、賭け方はもっとも高額配当に期待できる3連単だ。

色々とツッコミたいところがあると思うが、気にしてはいけない。



2・8・10・11の3連単のボックス買い(2000円×24通りの計4万8000円)。競馬を知らない人のために簡単に説明すると、2番、8番、10番、11番の競走馬のうち、3頭が1~3着に入れば当選だ。

今回のレースは10番の競走馬が圧倒的人気で、巷では"実質2着当て勝負"なんていう人もいた。まぁ、巷というか編集部だけど。それで結果はというと…

1着:11番
2着:2番
3着:8番

1番人気の馬が9着と番狂わせが起きたが、ボックス買いをしていたおかげで私は見事に当選した。で、その配当は…

704.2倍だ。




もう一度言うぞ、704.2倍だ。

万馬券を超えた、7万馬券だ。私はここに2000円を賭けていたので、回収は怒涛の140万8400円。




もう一度言うぞ、140万8400円だ。

ぶっちゃけ、当選したときは大パニック。どうしてよいのか判らず、とりあえず、KEN蔵氏にLINEで連絡した。

「えっ、これマジ!?」
「嘘やろ」
「マジかよ」
「うそ!?」

マシンガンLINE。その気持ちはよく判るが、一番そう思っているのは私自身だ。

たしか100万円以上の高額当選したときは、機械では払戻しができなかったと記憶している。では、どこでするのだ。KEN蔵氏に相談したところ、窓口へGOとのことだったので向かってみると、人、人、人。まだレースが行なわれていたということもあって、会場内は人でごった返していた。

こんなことをいうと申し訳ないが、ただ競馬を楽しんでいる人たちが強盗にしか見えなかった。払戻しをしているところを見られたら拉致監禁されるかもしれないとも思った。怖い、マジで怖い。

払戻しをするのは後日にして(60日間有効)今日は一旦帰宅するというのも考えたが、ぶっちゃけ140万円も当たっている馬券を所持していたくはない。仕方がないので、人がいなくなるのをただ待った。ひたすら待った。


1時間ぐらい経ち、全てのレースが終わった。人がまばらになったところを見計らって窓口に行ってみると…

「高額当選ですか?」
「はい」

人生始めての質疑応答。そして、手渡されたのは…



高額当選した者にしか触れることができないと思われる整理券。払戻しを待っている間、本当に当たったんだよな。「申し訳ありませんが、当たっていませんでした」とか言われるオチはないよなと不安になる。

馬券を写真に撮っていたので、何度も何度も、何度も何度も確認する。よし、当たっているのは間違いない。


約10分後。整理券の番号を呼ばれたので、窓口の前に立つと目の前には140万円の札束。私が金額を確認したあと、JRAの職員と思われる人がその札束を封筒に入れる。封筒はパンパンに膨れ上がってミッチミチ。

私はその肥満体の封筒を手にしたあと、真っ先に銀行へとダッシュ。140万円の現金を所持し続けたくなかったので銀行にダッシュ。当日は日曜日なので手数料が掛かってしまうが、そんなことはどうでもいい。

途中、何度も何度も振り返った。誰か後を付けていないか気になって仕方がなかった。嫌な汗をかきまくって銀行に到着。よし、ここまで来れば、もう大丈夫だ。



JRAと記された札束の帯を見て、ようやく私は大勝したのだと実感できた。やった、やった、やった。私は140万円を獲ったどーっ!!


…ということで、今年のパチ・スロ収支は-130万円だが、ギャンブル収支は今回の競馬でプラスになった。よし、私のHPは完全回復した。パチ・スロでもっと負けても大丈夫になったぞ。