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マジベンのスベリに宇宙を見た(メガネ)
さて、スペスペは堪能したし、次に打つ機種はどれにしようか。

山佐のビッグパルサーで久しぶりにオレンジブイ(オレンジがV字型に停止するリーチ目)を見るのもいいな。いや、それとも今は亡きパル興業のニューペガサスで逆押しを楽しもうか。

どうせなら他のパチ&スロゲーセンでは打てないような機種もいい。下パネルが鬼のようにカッコいいビーナスラインに、触れたことすらないトップガンなんてのも。

尚球社のミラクルも捨てがたい! 実は尚球社はかなりエポックメイキングなメーカーで、このミラクルは初のMAX BET搭載機であり、初の大量獲得機でもあるんです。さらに兄弟機のチャレンジマンにはビッグフルーツという小役の集中が…ってキリがないですね(笑)。
そんなこんなで、次に私、メガネが選んだ機種は…

大東音響のマジカルベンハー(以下、マジベン)。
私の思い出に最も残り、初めてハマったパチスロ台、高砂のドリームセブンJr.(以下、ドリジュニ)の兄弟機で、絵柄こそ異なるものの、リーチ目や制御などは全て同じ。兄弟機と言うよりは絵柄違い、現在で言うところのパネル違いみたいなもんですね。
右リールの宇宙を感じる(←大げさ)ほどの特大スベリと、ボーナス絵柄が一直線に並ぶリーチ目(ドリジュニ目などと呼ばれた)で人気を博した名機です。…と言いたいところですが、人気が出たのは当時としてはお約束のBモノ化後ですかね。
マジベンもドリジュニも、いわゆる「状態モノ」と呼ばれる激しい連チャン機に違法改造されたものが有名。当時のBモノは、ボーナス後すぐに連チャンし、2~3連で終わる…といったものが多かったんですが、状態モノは100G以内にBIG・REGを織り交ぜた連チャンが「状態」となって延々と続く、といったものでした(当然複数のVer.アリ)。状態はREGでは終わらない、という特徴もあったかな。とにかく、当時としては1、2を争う爆裂マシンでした。
と言っても、自分がハマったのはノーマルだったんですけどね。10代の後半(20年ほど前)、パチスロを覚えた頃に足しげく通ったホールに設置されていたのがノーマルのドリジュニでした。そのホールには80台ほどのパチスロが設置されていたと記憶していますが、なんとその全台がノーマルのドリジュニ(笑)。
今では考えられませんが、その頃のホールに設置されているパチスロなんて多くても2~3機種程度。新台入れ替えのペースも今よりずっと遅かったんで、数年間ずっと同じ機種だけ、というのが当たり前でした。
そうなってくると、否応なしに1機種を打ち込むこととなり、結果、その機種に対する知識と思い入れがパンパンに膨れ上がるんですね。前述の通り、マジベン・ドリジュニと言えば右リールのスベリが代表的なリーチ目となるんですが、打ち込むとそれだけではないことに気づくんです。
例えば左リールのスベリ。

「青3絵柄」が4コマスベって上段に止まれば問答無用の1リール確定目となります。
また、左リールのビタ止まりも激アツ。

左リール下段に赤7がビタで停止すればこちらも1リール確定目です。
さらに、マジベン・ドリジュニにはテンパイ制御(何かしらの役をテンパイさせる制御)があり…

通常は上記写真の様に「王冠」がテンパイするのですが、ボーナス成立時は中リールが大きくスベり、小役ではなくボーナス絵柄がテンパイする制御になります。つまり、中リールのスベリでもボーナスが察知できるんですね。
他にもバニーガールシリーズでお馴染みのズレ目がチャンス目となるパターンや、小役の停止型でのリーチ目など、一見シンプルながら実は深いリール制御を誇った味わい深い機種でした。
ホント、マジベンとドリジュニは狂ったように打ちましたねぇ…。今はスロバスとかいう某ホールの"ゆるキャラの中の人"をやっている幼馴染と、毎日のようにモーニングを狙いに行ったのもいい思い出です。そういえば、その幼馴染は露骨にモーニングだけを狙いに行って、そのホールにいたヤ●ザ屋さんに思いっきり殴られていたっけ(笑)。
あ、それからボーナスが揃った時に鳴るマジベン・ドリジュニ共通の「パンパンパンパン!」というファンファーレ(?)も大好きでした。
【マジカルベンハーBIG揃い】
そして、この機種(厳密に言えばドリジュニ)にはもう一つ大きな思い出が。私が地元の兵庫から東京に引っ越したのは今から15~16年ほど前なんですが、東京の土地勘も何もない私が住む場所を決めた理由が…
「近所にドリジュニ設置店があるから」
でした。いや、マジで。もうその頃のマジベン・ドリジュニといえば絶滅危惧種。全国でも設置店は数えるほどだったんで、そのホールを基準に家を探した、という感じでした(笑)。
初めてそのホールに足を踏み入れた時は感動しましたね。床は板張り、店員はいかにも家族経営という感じの少人数で、設置台数はパチ・スロ合わせても150台程度。「パーラーニコニコ」という昭和を感じさせる店名と、ネオン管で飾られた外観に激しく郷愁を覚えました。残念ながら今は閉店してしまいましたが…。
で、そのホールでちょくちょくドリジュニを打つようになったある日、ふとBIG消化中にあることを思い出しました。
「そういえばBIG中にBIGを揃える攻略法があったな…」と。
この台(マジベン・ドリジュニ共通)には、BIG中に2枚掛け・逆押しで赤7を特定の箇所にビタ押しすればBIGが揃ってしまう、という致命的な"キズ"があったんです。スペスペの回でも書きましたが、私がそれを知ったのはとっくの昔に祭が終わった頃。全てのホールで対策が施され(ROMが書き換えられ)、その攻略法は使えなくなっている…ハズだったんです。
すでにこのホールの店員さんとは顔馴染み。愛すべき昭和の香り漂うホールで「勝とう、ブッコ抜いてやろう」なんて気はさらさらありません。
「できるハズがない」、そう思いながら赤7を狙ってみると…あっさりとBIG中に赤7が揃い、当然のようにBIG中にBIGが再スタート。結果、通常360枚程度しか獲得できないハズのBIGで700枚ほどを獲得してしまいました。まさかの未対策!!
その店には、店員さんがカウンター嬢を含めても2人程度。当然バレませんでしたが、ものスゴい罪悪感を覚えましてねぇ。ちなみに、それっきり攻略法は行なっていません。まぁ、そのホールのドリジュニには100万以上は寄付したと思うんで、許してもらえるでしょう。
さて、恐ろしく前置きが長くなってしまいましたが、今回訪れたゲーセンで行なったマジベンの攻略法がコチラ。
手順としては…
[1]特定の小役ゲーム中に2枚掛け・変則押しで赤7と小役をダブルテンパイさせる
[2]左リール上段に赤7下のチェリーを目押し
[3]小役をハズしきれず赤7が揃ってしまう
[4]BIGが再スタート(最大で1000枚程度獲得可能)
といったものです(うろ覚えにつき、間違えていたらすいません)。
【マジカルベンハーBIG中BIG揃い】
BIG中にBIGを揃えた場合は「パンパンパンパン!」というファンファーレが鳴らないんですね(笑)。
ホント、この台も色んな意味で名機…ですねぇ。
さて、時間もなくなってきたし、読者さんもついてきていないだろうし(苦笑)、次に打つ機種は…。
――5/4更新のコラム(小太郎担当)に続く