指輪の購入資金を取り返したい
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●お悩み[7]

『指輪の購入資金を取り返したい』

付き合って10年目のお祝いで彼女に指輪を贈りたかったので、お金を増やそうとしてボートレースに行ったら、30万円も負けてしまいました。もはや安物の指輪しかプレゼントできません。しかしそれではカッコ悪いので、そのなけなしのお金でもう一度勝負に行こうと思うのですが、こんな僕は馬鹿でしょうか?
(30代・男性)



●坂上氏の回答



お金を増やしたい気持ちは分かりますが、そもそも指輪の資金を増やすために競艇に行くのはまずいですよね。でも、もう一度勝負をするなら、彼女を競艇場に連れて行ったらいいんじゃないですか。そして勝負レースの時、彼女に「どの数字が好き?」と聞いて、その数字を絡めた舟券を買う。それで当たったら「運命の人かも」みたいな気持ちが高まるし、逆にハズれたら「現実はこういうものなんだよ」って言えばいいだけ。

僕は昔、女性を競艇場に連れて行った時に「あなたのせいにはしないから好きな数字を言ってみて下さい」とお願いしたことがあります。「責任をとれないから答えたくない」と言う彼女を説得して数字を言ってもらい、その数字を使って舟券を買ったら見事にハズレ。そして、僕はすごく不機嫌になった(笑)。それを見た彼女は「私のせいにしないって言ったじゃん」って怒ったけど、当然ですよね。ギャンブルで負けた時に他人のせいにしてはダメ。それだけは気をつけましょう。


この方が彼女との結婚を考えているなら、相性や運命をはかるためにギャンブルを利用するのはいいかも。「あげまん」「さげまん」という言葉もあるわけだし、舟券が当たれば「あげまん」と考えればいい。ハズれた時には「こういうものはまっとうに働いて買うべきだ」という戒めになる。

それに、自分というものを相手に分かってもらうための手っ取り早い方法がギャンブルに連れて行くことだと言ってもいいでしょう。良いところがあれば悪いところもあるのが人間。でも、人は自分の負の部分を見せたがらない。恋人や夫婦でも、すべてをさらけ出せる人なんていないんじゃないかな。だからこそ、ギャンブルをすることがマイナス要素だとしても、競艇に熱中したり、負けたりする姿を恋人に見せるべき。それが、自然な方法で自分の性根を相手に感じてもらうことにつながるんです。


ただし、そもそも論として、指輪の資金をギャンブルに使うような人は、もっと自分のクズさ加減を知るべき。記念日とか、指輪とか…あなたはそんな人間じゃないだろ、ってこと。カッコつけたり、記念日にこだわったりすること自体が間違ってるんです。

ちなみに、僕は記念日が嫌いなので、基本的にプレゼントは贈りません。一度あげると恒例化してしまうから嫌なんです。記念日にこだわらず、あげたいものが見つかった時に贈り物をするタイプ。そうすると、不意のプレゼントをおおいに喜んでもらえるし、記念日が苦手な人なんだと気づいてもらえるというメリットがあります。