アガリ症に効く薬
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担当編集メガネ(以下、メ)「先週のコラムで、『これからはシモネタも含め全てのお悩みに真摯にお答えします!』と書いたら、今週は真面目(?)なご相談がいっぱい来ました(笑)。ありがたいことでございます。…ということでシモネタが得意分野な粗方先生におきましては、真面目なご相談はいささか苦手かもしれませんが、今週も全力でお願いいたします!」



■PN『リアルニート』さんからのご相談

アガリ症がいつまでたっても治りません…。人と話すと緊張してすぐに顔が真っ赤になります。

どうすれば嵐さんみたいに男らしくなれますか?


■粗方先生のお答え

「こんな話をしても誰も信じてくれないのですが…」と嵐も苦笑していたが、実はヤツも相当なアガリ症らしいぞ。

平気な顔で喋っているように見えるが、いまでも人前で話すときは膝が震える時があるし、頭の中が真っ白になることも多々あるそうだ。

そして回胴を打っている時にも、ビタ押しなどの技術介入が必要とされる局面では手が震えることがあるらしい。

特に苦手意識を持っている「ディスクアップ」の真・技術介入では…

「BIGの後半になると緊張がピークになってよくミスるんです(苦笑)。だから成功率は9割を超えるのがやっと…というところですね。もっと上手くなりたいと思って日々鍛錬しているつもりなのですが、この辺がアタクシの限界なのかもしれませんね」

ということだ。

つまり緊張しない人間など、この世にそうはいないということだな。

デリカシーのかけらもない、厚顔無恥を絵に描いたような顔をした嵐ですら、己の緊張を御せずに四苦八苦を繰り返している。

だが、ヤツは20代前半の頃から"ある場所"で修行を重ね続けてきたことにより、少なくとも"対人関係におけるアガリ症"に関してだけは、ある程度のレベルまで制御出来るようになったそうだ。

だから小僧、お前にとってコレが参考になるかはわからないが、嵐が修行を重ねてきた場所だけは教えておいてやる。

小僧、とりあえずキャバクラに行け。

嵐曰く…

「キャバクラは大人の社交場でありながら修行場でもある」

とのことだ。

扉を開ける瞬間から、席に着いて初対面の女子との会話をスタートさせ、そして退席の時間が訪れるまで。

その全てが緊張の連続となるため、緊張に慣れ、そして己を御するための感覚を身に付けるためには最適の場…だということだ。

慣れない内は酒の力を借りることも出来るしな。

お前もよかったら、嵐のやり方を試してみろ。

だが、もしお前がこれを機にキャバクラにハマり、嵐のように一財産を切り崩すことになっても俺は責任が持てないから…あくまでほどほどに、な?



■PN『ジャン』さんからのご相談

お久しぶりです! 以前、先生にヒキ弱を相談した者です。相談後1ヶ月はエンペラータイムだったものの、また今月に入りどうにもならなくなったので、ゲン担ぎも兼ねて相談します(笑)。

以前に先生の友人である嵐さんが、雑誌の企画かなにかで近所のホールに来店されており、私もこの機会に、と会いに行きました。

が、余りにも打つ事に集中されている様子でしたので、話し掛ける事が出来ず遠くから見ているだけでした。そんな時に話し掛けても大丈夫なのでしょうか?

一緒に写メでも撮っていれば…と今でも後悔しています。


■粗方先生のお答え

久しぶりだな。

あの後にエンペラータイムを迎えられたようで何よりだ。

人生は山あり谷あり。良い時があれば悪い時もある無常の連続だから、これからもその波と上手く付き合いながら回胴を楽しんでくれ。

なお、「嵐に話し掛けても大丈夫か?」との問いだが、ここにハッキリと伝えておこう。

小僧、とりあえずいつでも話し掛けに行け。

話しかけてダメな時など全くもって存在しない。

仮に動画の撮影中で、本人に直接声を掛けづらい状況だと思ったら、その時は背後に立つカメラマン氏に声を掛ければ問題ない。

ヤツの顔を見てみろ。プライバシーなど存在する上等な人間に見えるか?

つまりはそういうことだ。

お前が話しかけたいと思ったタイミングで、話しかければOKだ。

アイツもきっと喜ぶと思うぞ。



■PN『ひよーわ』さんからのご相談

必勝本関連の雑誌や漫画を5号機初期の頃から欠かさず買い、捨てずに積み上げておいたら、自分の身長の数倍はあろうかという量になってしまいました。

古い雑誌を開いて、今では誰も覚えてないような機種を見つけては「こんな機種あったなぁ」と思いを馳せる時が堪らなく好きなので、捨てるに捨てられないんです。

ゴミ屋敷ならぬ「必勝本屋敷」として昼のワイドショーを賑わすような事が無いようにするにはどうしたら良いでしょうか?


■粗方先生のお答え

ライターや編集部員が読んだら感涙にむせぶ内容だな。

ヤツらに代わって礼を言っておく。

いつも読んでくれて本当にありがとうな。

俺もモノが捨てられない人間だから、お前の気持ちも、そして置かれた状況も痛いほどよくわかる。

だが、このままだとお前の家は確実に「必勝本屋敷」になってしまう。

このままの生活を続けていけば、いずれお前はどこかで"断捨離"を選択しなければならない時がくるだろう。

だからそうなる前に対策を講じる必要がある。

1つ目の策は「年度別ベストセレクション制」の導入だ。

1年間で最もお気に入りだった1冊だけを手元に残すようにする、という方法だな。

そうすれば、所蔵する雑誌はいままでの1/12で済むようになる。

また、ベストセレクションを選ぶために雑誌を熟読することで、新たな発見があるかもしれないし、印象的なシーンはより鮮明にお前の脳にインプットされることになるだろう。

だが、これは問題を先送りするだけの窮余の策とも呼べるシロモノだ。

だから2つ目の策も提案する。

これは非常に手間のかかる作業だが、雑誌をスキャンして画像データとして保存するという策だ。

外付けのハードディスクなどに保存しておけば、雑誌よりもはるかにスペースを削減して自分の手元に残すことができるだろう。

…だが、これは俺もやったことがない作業なので、どれだけ時間が掛かるか想像もできない。

俺は生粋のアナログ人間だ。パソコンと言えばこうやって原稿を書くか、天鳳(麻雀ゲーム)をやるか、エロ動画を観るか…くらいにしか使わない…もとい、使えない人間だから、正しいやり方を指南することも出来ない。

だからお前がもし、この方法に興味を持ったのなら、とりあえず俺ではなくて、グーグル先生にでも相談してみてくれ。

何はともあれ、動くなら早い方がいい。

小僧、とりあえず「必勝本屋敷」となってワイドショーに出る前に、今後の方針を決断しろ。



「俺もモノが捨てられない人間やから、ひよーわさんの気持ちがよくわかるわ~。実際、古いパチスロ雑誌が山ほどあるからね」

「俺の家のクローゼットも、もう何年も使っていないようなモノで溢れかえってます(苦笑)」

「それにしても、そんなになるまで熱心に読み込んでくださっているのはホンマにありがたいことやね」

「本当です。そうした読者の皆様に支えられて我々の本作りが成り立っている…ということを改めて自覚して、真摯に取り組んでいかなければならないですね」

「そうやで。だから嵐さんも"アラシステム"とか言うてふざけてる場合とちゃうで」

「イヤイヤイヤ、アレは真摯な紳士の回胴作法ですから! 今でも『右手の中指と人差し指の第1関節のみを曲げる練習』を真剣にしてますから! タカシステムを完璧にするために!」

※タカシステム…伝説の男優『加●鷹』の指の動きを模したアラシステムの一つ。女性キャラが登場する回胴に効果抜群だ!


「…アカンわ、こりゃ」






アナタの悩みを自称ハードボイルド「嵐」が親身になって解決に導いたり導かなかったりします!

夜10時からGODに突っ込むくらいの気持ちでドシドシお悩みを送ってください!