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- 試みの高低線―嵐のハードボイルド人生相談―
「ハナハナ」の向こう側
編集メガネ(以下、メ)「嵐さんがハードボイルド作家『粗方嵐蔵』に扮してハードボイルド風にお悩みにお答えする人生相談型コラム『試みの高低線(スランプグラフ)』。今週も物好き…もとい、心優しい読者の皆さまが多くのご質問をお寄せくださったので、早速お答えしていきましょう!」
■PN『よしきぃ』さんからのご相談
閉店1時間前ぐらいにプレミアフラグを引いて「やっべ取りきれねー」と慌てていたら30分も経たずに終わってしまった時、どういったリアクションを取ればハードボイルドですか?
■粗方先生のお答え
深く溜息をつきながら首を左右に振り、ART(AT)を消化していた時と同じか、それ以上のスピードで通常時をブン回せ。
そうすれば、それを見た周りのヤツらは
「アイツ、まだ戦うつもりかよ!?」
「どんな状況でも敵に背を向けぬとは…お主こそ真の傾奇者よ!」
と、畏敬の念がこもった目でお前を眺めることだろう。
だから小僧、ハードボイルドを地で行きたいのなら、とりあえず閉店まで敵に背を向けるな。
■PN『下流』さんからのご相談
もうすぐ「みなし機」が撤去されますよね? 先生的に「撤去される前にこれだけは打っておけ!」という機種はありますか?
■粗方先生のお答え
この時期に思い残すことのないようにパチスロとの逢瀬を重ねるなら
「何を打つか?」
ではなく、
「何を成すか?」
を念頭に向き合ったほうがいいだろう。
そう考えると、俺がオススメする機種は1択だ。
とりあえず小僧、「ラブ嬢」を打って、全ての嬢とアフターを成功させろ。そうすればお前は、誰からも崇敬される夜の帝王だ。
■PN『ぺんぺん』さんからのご相談
必勝本のライターが好きで、雑誌・動画のほとんどを見ています。先生から見て、「このライターとこのライターは仲がいい・悪い」などの相関図みたいなものを教えてもらえませんか?
■粗方先生のお答え
正直、仲の善し悪しはあまり意識したことがないな。
人間なのだから、どれだけ互いが優しさを持ち寄り、気を遣いあったとしても、どこかで合う合わないは必ず生まれてくる。
だが、仕事で組んだりする以上、そこに私情を挟む余地は一片もない。
私情に影響されたり、ましてやそれを表に出すのは絶対にご法度だからな。
仮にそれを意識したうえでライター関係を俯瞰で眺めてみたとしても、表面上だけでは仲の良し悪しは見抜けないだろう。
だから、俺はお前の質問に完全な答えを出すことが出来ない。正直、真実が分からないんだ。すまんな。
…ただ、これだけは言える。必勝本のライター陣が、全体的に仲が良いのは間違いないと思うぞ。
仕事以外でも、よくつるんで打ちに行ったり、飲みに行ったりしているみたいだからな。
まぁ、俺はあんまり呼ばれたことがないから、やっぱり真実は分からないけどな。
うん? ちょっと待て。ということは、もしかしたら………。
小僧、とりあえず俺以外のライター陣は、みんな仲が良いのかもしれん。
…泣いちゃいそうだ。
■PN『ここいち』さんからのご相談
ハーデスが好きでよく打つのですが、「GODが揃いそうな台」と、「揃わなさそうな台」を見分ける事はできますか? 私は「GODはかたまる」と思うので、午前中に1度揃った台を狙っています。まぁ、オカルトですけどね(笑)。
■粗方先生のお答え
俺も以前、この前身となるコラムで
「ニドサン理論」
というものを上梓したことがある。
1日にGODが2度降臨している台は、高確率で3度目も来やすい。つまり、「二度あることは三度ある」という格言通りの結果になりやすい…という理論(バカルト)だ。
お前のカタマリ理論と同じ着想だな。
ちなみにその理論の検証として、某電気街を歩き回って何軒ものホールのデータを掻き集めたのだが、実際にそのような事象が理論値を超える形で多数見受けられた。そして検証実戦も行った結果、「本当に3度目のGODが引けちゃった」という展開となった。
そんな数奇な運命に遭遇した経験もある俺だが、これだけは声を大にして言わせてもらう。
小僧、とりあえず揃う・揃わないを見分けることなど出来ないぞ。
もしそんなことが出来たら、俺は今ごろ六本木ヒルズに居を構えているだろうし、なんなら軽井沢に別荘だって持っているかもしれない。
つまり…
「見分けることなど出来ない。だが、もしかしたら…」
というのが、俺が提示できる唯一無二で絶対不変の答えだ。
だから小僧、とりあえずGODが揃いそうな台なんて狙うな。素直に大人しく、高設定や天井到達が期待できそうな台を狙え。
■PN『さる』さんからのご相談
先生は開店待ちの時間に、何をしていますか? 俺は「今日勝ったらどこの風俗に行こうか?」とネットで検索しています。まぁ、帰る頃には「打たずに風俗行ってりゃよかったな…」となることがほとんどですが(苦笑)。
■粗方先生のお答え
いつの時代も、男を滾らす原動力は女だ。
だから、俺はお前のモチベーションの上げ方を決して否定しない。
なんなら俺も、開店待ちの時間に馴染みのキャバ嬢に…
「今日の夜は久々にお店に顔出せるかも(^_^)ゞ」
とLINEを送ることもしばしばだ。
まぁ、大概は志半ばで夢破れて、夕方くらいには…
「急な仕事が入ってしまったので、また後日改めてお伺いさせて頂きます」
と、慇懃(いんぎん)なLINEを送り直すことになるんだがな。
だから、俺たちには共通して言えることがある。
小僧、とりあえず打つ前にソープ(キャバ)に行け。
■PN『ほうじ茶』さんからのご相談
最近、行きつけのホールが沖スロコーナーにチカラを入れだしました…が、どうしてもハナハナシリーズが好きになれません。いったい何を考えながらレバーを叩けばいいんですか? 1000Gくらいで飽きてしまいます…。
■粗方先生のお答え
お前はジョギングが好きか?
もし好きなら分かると思うが、アレは最初は辛いだろう。
個人差はあるとは思うが、俺は走り始めてから30分くらいまでが一番辛い。
息は上がるし、足は重くなるし…。
で、思考は常に
「辛い。ヤメたい」
という感情に支配される状況になる。
…だが、不思議なことにその時間帯を我慢して乗り越えると、途端に体に劇的な変化が訪れる。
いつの間にか息が整い、足が自然と前に出るようになり、何も考えずにひたすら走り続けられる時間が訪れる。
そして、この雑念が「無」の状態に到達することこそが、ジョギングの最大の醍醐味である…と俺は思っている。
この「無」の時間の中では、何物からも解放されて心がスッキリとなり、体に溜まった悪いものも汗腺から放出され、心身共に清らかになれる感じがする
正直、あれは本当に気持ち良いし、相当にクセになる感覚でもある。
そして、ハナハナもそれに近しい感覚が味わえる…というのが、昔から抱いてきた俺の持論だ。
実は俺も、最初はハナハナシリーズが苦手だった。
演出がないことに退屈を感じ、いつしかその感情ばかりに思考が支配され、我慢出来なくなってヤメてしまうことがしばしばだった。
ただ、ある時にその時間帯を乗り越える機会があった。そうすると体に劇的な変化が訪れたのだ。
何も考えずともただひたすら手が動く。
いわゆる雑念が「無」の状態に移行したんだな。
そして、いざその状態に移行してみると、それがひたすらに心地良いんだよ。
「俺がハナで、ハナが俺で…」
そんな、あたかも台と自分が一体になったような感覚すら味わえた。
そして、そのシンクロ感は、開花の時を迎えた時に最高潮に達して…。
この一連の流れを味わうと、ハナハナシリーズは本当に病みつきになるぞ。
俺なんて今では大好物で、ハナ系の状況が良い地方に足を運んだ時なんかは必ずと言っていいほど一度は触るからな。
だから小僧、とりあえずお前もその1000Gの壁を越えてみろ。
そうすれば、きっとお前のハナに対する苦手意識は払拭され、逆に大輪の愛が開花する可能性も決してゼロではないだろう。
嵐「メガネさんも、あんまりハナ系を打つイメージがないですよね?」
メ「俺も演出ナシの先告知系マシンには、どうしても退屈感を覚えてしまうねぇ…」
嵐「いや、騙されたと思って1回その辛い時間を乗り越えてみてくださいよ! 頑張って高設定をツモれば苦手意識なんて一発で払拭! 逆にどハマリしますよ? めちゃくちゃ楽しいですから♪」
メ「頑張るのは嫌や~。ラクして楽しんで勝ちたい」
嵐「…メガネさんの場合は、そもそものパチスロとの向き合い方から考え直さないといけないようですな(苦笑)」
アナタの悩みを自称ハードボイルド「嵐」が親身になって解決に導いたり導かなかったりします!
夜10時からGODに突っ込むくらいの気持ちでドシドシお悩みを送ってください!