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- 試みの高低線―嵐のハードボイルド人生相談―
回想の刻(特別コラム)
※2017/2018年の年末年始特別企画ということで全ライター共通テーマで書いています
※このページはパチスロライター「嵐」の回想ではなく、あくまでハードボイルド作家「粗方嵐蔵(65歳)」の回想となります
●誕生~小学生時代

1952年4月、新潟の米農家の3男坊として生を受ける。
生まれ落ちた時に、右手はタカシステム、左手は零式の形を自然に作っていたことから、ブ〇ダの再来では!?(=天上天下唯我独尊のエピソードと酷似?)と、地元ではまことしやかに噂される。
小学生ですでに「衛星都市理論(大都市の大繁華街で朝まで飲むよりも、電車で地方都市まで繰り出して朝まで飲んだほうがコスパが良い…という理論)」を発見し、神童と称される。
●中学生時代
毎夜、代わる代わる女を抱き続け、ついには1年で365人斬りを達成し、地元の思春期の青少年の間で英雄ともてはやされる。
ただし、それは脳内での妄想365人斬りであり、実際は「ミサト」という名の女に3年間こっぴどく振られ続けていた。
その時に粗方が吐いた「彼女というのは遙か彼方の存在だよ。所詮は相容れない向こう岸の存在さ」という言葉を耳にした某巨匠が感銘を受けて、某新世紀系のアニメの1シーンに採用したという都市伝説が存在する。…が、信じるか信じないかは貴方次第です。
●高校生時代
高校2年生の時に「俺に日本は狭すぎる」と感じて海外武者修行を決断。ただ、旅費がまったくもって貯められずに、結局、佐渡島に渡航。両津のスナックで住み込みで働きながら、見聞を広げる日々を送る。
●18~21歳
帰郷。数年の海外生活を送ったにも関わらず、英語が一言も喋れないことを周りから訝しがられるが「日本人だから日本語しか話していなかった。大事なことは身振り手振りと、女ならば肌を交えることで伝えていた。海外に住んでいるからって日本人の誇りは捨てたくなかったし、相手に諸手を挙げて合わせるなんて真っ平ごめんだからな」という、ワケの分からないハードボイル風を吹かせて周りの疑惑の目を退ける。
また、戦利品として持ち帰った金髪の陰毛(実際は粗方が自分の陰毛をオキシドールで脱色しただけ)が大人気で、博打を愛する友人たちの間で「勝負毛」として高値で取り引きされたらしい。
●22歳
「ドラえ●ん~のび太の宇宙戦争~」にいたく感銘を受けてハードボイルド作家を目指す。
●23~29歳
全2000頁にも及ぶハードボイルド長編「強ベルはるかなり」を上梓するも、「クソ」「読む価値ナシ」「パレス興業の卑弥呼伝説Rの液晶よりも酷い」と酷評を受ける。
「最後の言葉の意味はわからないが… まあ、強ベルはおろかリプレイすらも無かった時代だしな…」とは粗方の弁。どうやら時代が追いついていなかったようだ。

卑弥呼伝説R(パレス興業)
●51歳
道路を走る車の台数を数えるバイトをしつつ執筆活動を続ける。
バイト中、トイレを借りに偶然入ったパチンコ店でエレコの名機「六地蔵X」に出会い、そのシャープなデザインとゲーム性に衝撃を受ける。

六地蔵X(エレコ)
●現在(65歳)

2作目の長編ハードボイルド小説「グリンピースが食べられない男とセロリが好きな女」を執筆する傍ら、若者の悩み相談に応える日々を送る。
●未来
コニャックを傾けながら、365日休みなくいい女を抱いているだろう。