血は争えない
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※実戦部分はノンフィクションですが、それ以外はフィクションです


やあやあ、元気かね? 毎週火曜の治外法権、田母神コラムがやってきたぞ。今回も何一つ有益なものはないと思われるので、どうか気楽にお付き合い願いたい。

今回は私の父親の話でもしよう。私の父、博文(仮名)は今年で78歳になる。地元の公務員として定年まで職務を全うした後、若い頃に取得した資格を生かして自営業へと転身。現在はマイペースで仕事をこなしつつ、孫たちを溺愛する好々爺となっている。


そんな父の思い出を振り返るとき、一番最初に浮かぶのは、小学4、5年生頃の記憶である。

当時、博文は約80kmほど離れた県内のある町で単身赴任していた。そのため、実家に帰ってくるのは週末の土日のみ。息子・明(私)にとって、これはかなり寂しい…といったような記憶は一切なく、それが当たり前というか、父親とはそういうものだと思っていた。


その一方、父は息子との時間が少ないことに後ろめたさを抱いていたようだ。そのため、自宅に戻る土曜日はいつも私を地元の繁華街へと連れていってくれた。それ自体は嬉しかったのだが…。

大人になった今なら「ああ、そういうことか」とは思うが、父は決まって午前10時ぐらいにキラキラとした場所へと到着した。そして駐車場からしばらく歩くと、父はおもむろに店の前で立ち止まり、軽く息を吐いてから扉を押し開けて店内へと歩を進めていく。もちろん、私は黙って後を追うしかない。


今現在は小学生がパチ屋に入ることなんぞ完全にNGである。というか、当時も一応ご法度だったろうが、牧歌的な雰囲気が残っていた昭和50年代、子供連れ客の入店をはっきりと断るパチ屋はほとんどなかったのではないだろうか?

実際、毎度毎度私以外にも子供がいたし、パチ屋の駐車場や近場の空き地は親にかまってもらえない子供たちの遊び場と化していた。もしかしたら、私が住んでいた田舎だけかもしれないが…。


というわけで、当たり前のようにパチ屋へ入った私は、父から少量の玉を与えられ、または拝借し、時には落ち玉を集め、パチンコを打ち始める。

すると、パチンコ台は打つ人を選ばず平等に大当たりを抽選するので、私に僥倖がやってくることもある。そんなとき父は、「おお、よくやった!」と喜んでくれるため、子供ながらに誇らしく思ったものだ。

その後は父が私の台へと移動し、大当たりを消化する。そして親子で景品コーナーへ向かい、裏路地にある特殊景品の交換所で金銭を受け取り、私は父から少額の小遣いを貰うのだった。


このようなことが数回続くと、少年・明の心の中には「自立心」が芽生える。

ある日、私はいつものように父とパチ屋に入り、少し離れた場所で1人打ち始めた。すると、すぐに大当たりをゲット。普段なら父を頼るところだが、タイミングよく彼も大当たりを引いていたので、それならば…と自分で消化することを決意する。

いつも間近で遊技の流れを見ていた私は、特に苦労することなく、ドル箱にたっぷりと玉を貯めることに成功。さらに、その後の対応にも一切困らず、ジェットカウンターや景品コーナーで大人(店員たち)に咎められることもなく、なんと1人で特殊景品の交換所まで行くことができたのだ。

交換所から店に戻った私は、すぐにこの成功譚を父に話した。すると、父の表情が一気に曇る。


「お前…交換してきたのか?」

「うん!」

「そういうことはやっちゃダメだ」

「え? いつもお父さんがしてることじゃない」

「いや、子どもはやっちゃダメだ! 絶対に!」


褒められると思っていたのに、こっぴどく叱られるとは…。おそらく父は「このままじゃ子どもがグレる」ぐらいの危機感を持ったのではないか。じゃあ最初から子どもに打たせなきゃ良いのに…。しかしこの一件以来、父は私をパチ屋へ連れて行くことはなかった。


それに伴い、私もしばらくパチ屋の敷居を跨ぐことはなかったのだが、少年時代の思い出は強烈に残っているもの。大人になった田母神明は、当然のようにパチンコ・パチスロが大好きな人間へと成長した。そして今現在、実家に帰ったときは父と一緒にマッタリとパチンコを楽しんでいる。

※現在、子どもをパチンコ店に連れて行くことは、極めて厳しく禁じられている。あくまでも過去の話であることをご了承願いたい



●7/18

【マイジャグラー2】
・総ゲーム数:5521G
・BIG:25回(1/220.8)
・REG:20回(1/276.1)
・合算:45回(1/122.7)


79_REG(3000円)
3_REG
134_REG
10_BIG
14_BIG
15_REG
130_ヤメ


収支…+9000円

この日は残業があったので、少々遅めに近所のパチ屋へ。マイジャグ2の良さげな台を見つけて打つと、3000円でジャグ連を引き寄せることに成功した。REGの多さが少々悔やまれるが、プラスを確保できたので結果オーライだろう。



●7/19

【ハッピージャグラーV】
・総ゲーム数:4004G
・BIG:16回(1/250.3)
・REG:15回(1/266.9)
・合算:31回(1/129.2)


256_REG(8000円)
142_ヤメ(3000円)


収支…-11000円

この日は仕事で少し遠出&直帰だったので、その地域にあるパチ屋へ初入店。そこで良さげなハピジャグを見つけたのだが…ご覧の通り、良いところが一切なくジ・エンド。基本的にジャグラー好きな私だが、この機種は少し苦手かもしれない(あくまでもフィーリングの話だけど)。


総収支…+13500円

総収支はプラスを維持しているが、今回の2戦合計はマイナス。連敗を避けるべく、次回こそはスカッと勝利したい。