するべきかせざるべきか
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※実戦部分はノンフィクションですが、それ以外はフィクションです


やあやあ、みんな元気かね? 毎週火曜のハッピータイム、田母神コラムがやってきたぞ。「全然ハッピーになれないぞ!」というツッコミが殺到するかもしれないが、そんなことは全く気にせず、今回も徒然なるままに雑感を綴っていこう。


先日、打てる台がないものかとホール内をぐるぐるしていたら、突然背後からトントンと叩かれた。何事かと振り返ると、そこには見知らぬオッサンがこちらを見つめている。はて…記憶にないだけで、実は面識がある人なのかな? それとも私のことを誰かと間違えているのか? 一瞬にして色んな可能性が頭をよぎる中、そのオッサンが口を開く。

「この台、打たない?」

オッサンが指差しているのはパチスロZガンダム。すでに3000枚ほど吐き出しており、しかもまだARTが続いている。なぜこのような台を譲ろうとするのか?

「用事があって帰らなきゃいけないから、どうかなと思って」

理由は一応分かったが、なぜ私なのだろう。他にも客がいるじゃないか。これは台の譲渡をキッカケとするナンパなのか? だったら女性に声をかけるべきだろう。あれ、もしかしてオッサンはソッチ系? 生憎、私にその嗜好は全くないぞ。

…などとパニクりながらも周囲の客をチェックしてみると、男性2名が持ちコインで遊技中。つまり、声をかけられる人間が私しかいなかったということか。ナンパなどと思ってしまった(ある意味)自意識過剰な自分が恥ずかしい。


そうとなれば断る理由はないので、私はオッサンの台を有難く頂戴させてもらった。そしてさっそく打ち始めようと腰を掛けると、ここでちょっとした問題に遭遇。

「メダルを借りるべきだろうか?」

便利な時代になったもので、リプレイが入賞した状態でヤメられている(つい最近まではリプレイ時はクレジットの払い出しができなかった)。つまりメダルを借りる必要はない。しかしこれが小心者の性分なのだろう、何となく気が引けたので、結局1000円をサンドに投入し、メダルを10枚ほど投入口に追加してからレバーを叩くことにした(等価なので損もしないのだが…)。


ちなみに、パチスロZガンダムは初打ちであり、知識は一切ない。液晶を見回してもどこまで出玉が伸びそうなのか見当もつかなかったが、現金な話、「数千枚出ちゃうかも?」くらいの皮算用はしている。しかし、ワケがわからないうちにARTは幕切れとなった。出玉は300枚ほどか。

うむ…なんとも言えない感覚。ストレートに表現すれば「残念すぎる」ということになるだろう。出た分はすべてプラスなのだから十分だが、人間というのは欲深い生き物だな、と我ながら思ったよ。


さて、これからどうしたものか。このまま即ヤメするのはあさまし過ぎやしないだろうか? 譲ってくれたオッサンはもういないのだから気兼ねなど不要なのだが、どうも申し訳ない気がする。かと言って、何も知らない台で勝負を続行するのも危険。だがしかし…。

などと頭の中で堂々巡りしながらも打ち続け、さらにこのサイトで機種情報などを調べていると、いつの間にやらヤメられない状況まで追い込まれてしまった。結局追加投資の嵐で大負けを喰らったのである。

嗚呼、台を譲ってもらわなきゃ良かった。そもそも、オッサンが誰にも声をかけずに帰っていればこのような惨劇は起こらなかったのに…(少なくとも私がZガンダムを打つことはなかった)。その日はオッサンを恨みながら、自宅でウイスキーを痛飲した。


それから数日後。その日は夜に約束が入っており、それまでの猶予は1時間とちょっと。空き時間としては非常に中途半端だったのだが、こういう時にこそノーマルタイプは威力を発揮する。良い台でサクっと連チャンさせるもよし、負けるにしてもケツが決まっているので大負けもない。

颯爽と車を飛ばしてホールへ直行。そしていつものように設定4を上回る合算確率の台を探してみる。

…が、設定4以上どころか軒並み設定1以下で、ボーナスが抽選されているのかも疑わしいくらいの状況(単純に稼働が低かったというのもあるが)。ノーマルタイプは手軽さという意味では優れているが、比較的設定に素直な挙動を示すという特徴もある。となると、短時間とはいえ、既に死亡している台にお金を入れることはドブに捨てるも同じ…。さすがに私の身の上でそれは自殺行為だ。


というわけで、少額で遊べればよいと割り切って、初めての2スロコーナーに移動。ここなら1000円で済むはずだ。機種はなんとなくだが、マジハロ5を打つことにした。

早速1000円札を投入すると、当たり前なのだが、一気に500枚ものメダルが…。ドバドバと下皿に吐きだされるメダルを見つめていると、楽しむために来たにも関わらず、「会員カードもないし全て使い切るしかないな」と複雑な気分に。まあ普通に打っていればちょうど良い感じでなくなるだろうけど。

すると予想通り、メダルは順調に減っていったのだが、そろそ500枚がなくなろうかという時に突如REGが連チャン。結界防衛ゾーンやら「箱の想い出」でまじかるちゃんす(そこにさらにREGから絡む)、詠唱チャレンジからのEXミッションなど怒涛の上乗せが始まってしまった。

まさに「時間がないときほど当たる」という法則が炸裂し、スランプグラフはV字回復。特殊景品に交換できる500枚まではブン回したものの、さすがにもう時間がなかった。どこまで続くか分からないARTを残し、ヤメざるをえない。


そこで私は、誰かに台を譲ろうと周囲を見回した。できれば女性に声をかけ、それをキッカケに…などとも考えたが、残念ながら客は中年男性が3名。ならば3名のうちの誰にしよう…と思ったが、よく見れば3人とも2スロではなく5スロコーナーでプレイ中である。2スロを譲っても喜ばれる気がしない…。そもそも、見知らぬ人に声をかけるのもハードルが高いし…。

「じゃあ、このままでいっか…」

結局、私は誰にも声をかけず、シレっとホールを後にすることに。液晶はナビ発生が確定している赤画面のままである。

おそらく、あの台は誰にも打たれることなく店員に電源を落とされた可能性が高い(最近のホールではそのような対処法がメインのようだし)。そう考えると、2スロとはいえかなりもったいない気がする。私が勇気を振り絞って声をかけていれば、(最終的な結果はどうであれ)確実に出玉を得られる人がいたのに…。


そこでふと、数日前に自分が台を譲り受けたことを思い出した。私はオッサンに対して「誰にも声をかけずに帰ってくれていれば」と多少恨んだものだが、今なら分かる。せっかくのARTだ、ホール側に消されるぐらいなら誰かに打ってもらったほうが良いに決まっている。何もしなかった私よりも、オッサンのほうが正しいに違いない。異論はあるかもしれないが、少なくとも私はそう思った。

今後、もし同じようなシチュエーションに出くわしたら、その時はちゃんと誰かに台を譲りたい。その相手は、できることならオッサンではなく、井川遥~かたせ梨乃ぐらいの美熟女がベストである。



●6/22

【ハナビ】
・総ゲーム数:3285G
・BIG:13回(1/252.7)
・REG:8回(1/410.6)
・合算:21回(1/156.4)


255_ヤメ(7000円)


収支…-7000円

この日は自宅に早く帰る用事があり、打てるのは最長でも1時間程度。目ぼしい台がなかったらサッサと帰ろうと思い最寄りのホールへ向かうと、結構良さげなハナビを発見。しかし、ご覧の有様…。本当はもう少し粘りたかったのだが、約束の時間をブッチして妻に怒られるのが怖いので、素直に帰宅した。



●6/23

【マイジャグラー3】
・総ゲーム数:3439G
・BIG:16回(1/214.9)
・REG:14回(1/245.6)
・合算:30回(1/114.6)


92_BIG(3000円)
14_BIG
72_REG
101_BIG
20_BIG
22_REG
116_ヤメ


収支…+15000円

この日は設定6の確率を上回る元気なマイジャグ3で勝負。3000円という比較的軽い投資で初当たりをゲットし、小気味よいジャグ連を堪能してサクっとフィニッシュ。まさに理想的な展開で勝利をモノにできた。以前も言ったかと思うが、本当にジャグラーシリーズ(特にマイジャグ)は頼りになる存在だ。


総収支…+4500円

前回終了時の総収支はマイナスだったが、マイジャグのおかげでプラス域まで回復。ただし、金額自体はまだまだショボいので、さらなる上乗せのために精進したい。