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呼び出しと妄想
※実戦部分はノンフィクションですが、それ以外はフィクションです
やあやあ、元気かね? 毎週火曜のルーティン、田母神コラムがやってきたぞ。今週も相変わらず、しょーもない話になると思うので、どうか軽~い気持ちで読んでいただきたい。
つい先日、会社帰りに「クレア2」をダラダラ打っていたときのこと。騒がしい店内の中で、懐かしいアナウンスが流れていた。
「○○からお越しの××様、お電話が入っております。カウンターの方まで…」
お電話? 最初は私の聞き間違いだと思った。しかし直後に同じアナウンスが繰り返されたので、どうやら本物の呼び出しのようだ。ケータイが普及しまくった現代においてもホールに直接電話して誰かを呼び出す人がいるのか、そして、今もホールはこの手の対応をするんだな、と妙な気持ちになった。
若い人はいきなりホールで自分の名前が呼び出されたらビックリするだろうが(若くなくてもビックリするわな)、携帯が普及していない時代には珍しくない…というよりもむしろ当たり前の光景だった。それはホールに限らないのだが、デパートや駅など、人の集まる場所での呼び出しというのは少なからずあったのだ。
まさか平成29年になって「呼び出し放送」を聞けるとは思わなかったが、わざわざ出先にまで連絡をするとなると、基本的には緊急性の高い案件である可能性が濃厚だろう。しかし、パチンコ屋での呼び出しとなると…当時もそうだったが、色んな妄想を広げるには格好のネタである。
一体どんな人が、どんな状況で呼び出しを受けたのだろうか。最も可能性がありそうなのは、ケータイを持っていないお年寄りの客。近所のホールで打っているおじいさんを、自宅のおばあさんor他の家族が呼び出した…というパターンが一番正解に近いと思われる。
おそらく、じいさんは家族に内緒で(何も言わず)ホールに来ていた。しかし家族はじいさんの行動を読み切っているので、何の躊躇もなくホールへ電話したのだろう。その内容は「早く帰ってこい」「醤油買ってきて」という他愛もないものだと願いたいが、もしかすると家族は徘徊グセのあるじいさんを必死に探し回っていたのかもしれない。
次に考えたのは「シカトへの対抗説」だ。あるサラリーマンは、勤務時間外でもケータイを鳴らしまくる上司に嫌気が差していた。普段は渋々応対するのだが、せめてパチスロを打っているときぐらいは自由にさせてほしいと、電話をシカト。
一方、上司は部下が退勤後に近所のパチ屋へ行くことを把握しており、かつシカトすることも織り込み済み。そして、ニヤニヤしながらホールに電話して部下を呼び出す…。もし私が部下の立場だったら、鳥肌が立つほど恐ろしいし、その上司に軽く殺意を覚える。
最後に考えたのは「暗号説」である。誰かを呼び出しているアナウンスは、実のところ何らかの暗号だった…と考えるのは、チ●ゲ&●鳥の後者の主張「ギフハブ」と同レベルかもしれない。しかし私が思ったのは、そこまでスケールの大きい(?)話ではなく、悪いパチ屋が特定の客(いわゆるサクラなど)に対して、店内放送(暗号)で高設定を密かに教えているというシチュエーションだ。
たとえば「○○からお越しの~」の地域名はシマ、そして「××様」の名前は機種名。その後に「カウンターのほうまで」と言ったら台番号の前半、「景品カウンター」と言ったら台番号の後半…などと、某国の工作員もビックリする暗号が隠されていたとしたら、(その是非は置いといて)個人的にはワクワクしてしまう。
もちろん、本当に暗号である可能性はほぼないだろうが、万が一もあり得るハズ。そうやって深く考えると、他の店内放送も暗号、駅構内の放送も暗号、ネットの情報も…と、メンタルに余計な負荷がかかりそうなので、ここら辺りで妄想を止めておこう。
その後、私はどうしても電話で呼び出された人の顔を見たくなり、自分の台を一旦離れて景品カウンターの近くへ移動した。するとその直後、内ポケットのスマホがバイブ。着信を見ると妻からである。
どうしよう…。今ここで一旦外に出て電話に応対したら、一連の「解答」が分からなくなってしまう。二者択一を迫られた私は、結局ホール内に留まった。
しかし、カウンターの近くで待っていても、それっぽい客は一向に来ない。呼び出された人は気づいていないのか、そもそも来店していないのか。いずれにせよ、ずっと台を空けるわけにもいかないので、私は泣く泣くクレア2へと戻る。
すると、またスマホがバイブ。画面を見ると、やはり妻からだ。流石に2度のシカトは命取り。慌てて外に出て対応させていただいた。
「ちょっと、何シカトしてんのよ」
素直に謝る。
「帰りに朝食のパン買ってきて」
素直に了解する。
「っていうか、今ドコ? どうせパチ屋でしょ。早く帰ってきなよ!」
はい…すぐに帰らせていただきます。
店内の呼び出し放送と、そこからの楽しい妄想から一転して、現実へと引き戻された私。妻がパチ屋へ電話をかけるようになっては困るので、さっさと自宅に帰るのだった。
●6/15
【クレア2】
・総ゲーム数:3599G
・BIG:13回(1/276.8)
・REG:14回(1/257.1)
・合算:27回(1/133.3)
101_BIG(3000円)
23_BIG
130_REG
20_REG
370_BIG(1000円)
300_REG
100_ヤメ
収支…-4000円
以前も書いたが、私の地元にある数軒のホールはクレア2の稼働が良く、そして挙動も悪くない。この日も良さげな台をタイミングよく拾えたのだが…中盤以降の展開が悪く、最後のREG分の出玉をノマれたところでギブアップ。クレア2のゲーム性は好きなのに、なかなか結果が伴わない。
●6/16
【ニューパルサーデラックス】
・総ゲーム数:2346G
・BIG:9回(1/260.7)
・REG:10回(1/234.6)
・合算:19回(1/123.5)
1_REG(1000円)
8_REG
99_REG
418_ヤメ(9000円)
収支…-10000円
この日は早めに仕事が終わり、その後の時間にも比較的余裕があったので、自宅&会社から結構離れているホールへ(訪れるのは半年ぶり)。店内を徘徊してチェックしていたら、元気なニューパルサーデラックスを発見した。
元々ニューパル(シリーズ)好きの私だが、この台とは初対面だ。当然、即座に台をキープして勝負を開始。…これ、完全告知なの? せっかくのリーチ目が…などと思いつつ打ち続けていると、いつの間にやら投資が1万に到達してジ・エンド。色んな意味で虚しさが募った。
総収支…-3500円
またもや総収支がマイナスに転落してしまった。不徳の致すところだが、まだ挽回の余地はあるハズ。来週も自分なりに頑張っていきたい。