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- [non] fiction
酒、東京、怖い。
※実戦部分はノンフィクションですが、それ以外はフィクションです
やあやあ、みんな元気かね? 相変わらずの田母神だ。今回もゆる~い雑感を綴っていきたい。
先日、某お笑い芸人が酒気帯び運転の容疑で逮捕された。この騒動は本人だけに収まらず、一緒に飲んでいた某女性タレントにも飛び火。ネット上では格好のネタとして、(色んな意味で)盛り上がりを見せているようだ。現時点で事件の真相は分からないが、いずれにせよ本人は警察にコッテリと絞られて少しはガリガリになり、しばらくはニート生活を余儀なくされるのだろう。
今回の一件を聞いて、私は「何だかなぁ(呆れ)」と思うと同時に、自分も気を引き締めねば…と思った次第。逮捕された某お笑い芸人と同様、私も大の酒好きである。もちろん、飲酒運転など一度もしたことがなければ、パンクした車の中で寝たこともない。芸名がユニークな女性タレントと飲んだこともなく、せいぜい野郎どもとマリンちゃん(@海物語)を肴に飲むのが関の山である。
しかし、以前のコラムでも触れたように、酒での失敗談が結構あるのも事実。酔いが回って冷静な判断ができず、シラフでは絶対にしない(できない)であろう行動に出て翌朝に激しく後悔する。そんな経験、一度や二度では済まない。そう、一度や二度では…。
あれは5年ほど前の話。東京に出張した折、ちょっと時間が空いたこともあって都内のパチ屋に繰り出したのだが、運よく大勝ちしてしまった。そこで私は同僚2人を引き連れ夜の新宿へと繰り出すと、気が大きくなっていたこともあって「勘定は全て自分が持つ!」と宣言してしまった。いま思えば、この言葉が余計だった。
まあいっぱしのスロット打ちなら大盤振舞は良くあることだし、こういう場合はお互い様というか、別の人間が大勝した時の保険と思えば大した支出でもない。また経済の落ち込みを考えればこういう金の使い方も悪くないのではないか? とは思う。しかし度を越すリスクという意味では、自分の金で飲むならほどほどにするだろうが、人の金で飲めるとなると失態を冒すことが多くなるかもしれない。
あの日は、テンション高めのまま居酒屋をハシゴし、2軒目を出る頃にはそろそろ日付が変わろうかという時間になっていた。遊びで来ているわけではないので、翌日のことを考えるともう解散するのが妥当だと思った私は、「もう帰ろっか?」と促した。しかし同僚たちはゴネるのだ。
「田母神さん、今日は勝ったんでしょ? もう1軒!」
「そうそう! もう1軒いきましょう!」
同僚達はノリノリである。
「タダ酒だと思って調子に乗りやがって…」
しかしまだ懐に余裕はあるし、まぁ良いか…などと考えていたら、フラフラと前を進む同僚の1人がキャッチの兄ちゃんと肩を組んでぎゃはははと大声で笑い合っている。
「田母神さん、彼に話をつけて安くしてもらいました。こっちです!」
明日大丈夫なのかよ…と思いつつも、あんなに楽しそうな同僚の顔を見ると、まぁ良いかと思ってしまうものである。
案内された店は雑居ビルの地下2階で、見た目はスナックといったところ。慣れない都会ということもあって多少警戒していたのだが、怪しい感じはない。先客はゴツい黒人1人だけだったが。
「イラッシャイマセ~」
店内に入るとスタッフが全員が外国人女性で、しかも白人・黒人・アジア人の多国籍軍。その光景に一瞬ひるんだが、たまには国際交流も悪くないか、と思い店内へ。なぜか同僚はさらにノリノリになっているのだが…。
店の奥にあるソファに通されると、男どもの間に女性たちが身体を滑り込ませる。そして開口一番、こう言うのである。
「アナタ、カッコイイネ!」
飲み屋でのそんな言葉を鵜呑みにするほど私はバカではない。
…
…
…
「イェーーーーーイ!」
しかし、気分は良いものである。なぜイェイという言葉が飛び出したのか…酒の席とはそういうものであろう。
「コレ、サービス。ノンデ」
アジア人女性にショットグラスでサービスドリンクを供されると、テンションの上がり切った同僚たちは間髪入れずに飲み干し、それを囃す女性たちもボルテージが上がっていく。私も負けじと体内に流し込むと…不味い!
謎のサービスドリンクの不味さには閉口したが、その後のワールドワイドな宴は非常に盛り上がった。私が黒人(ケニア出身らしい)女性に胸を押し付けられたり、同僚と白人女性(こちらはロシア出身)がチュッチュしていたりと、そういった感じで楽しい時間が過ぎたワケだ。
だが、時間が経過していくうちにどんどん体調が悪くなってきた。頭はグルグル、胃はリバース寸前である。ふと横を見やれば同僚たちは眠っているし、気のせいか女性たちも徐々に無口になって、何かソワソワしている。
「そういえば…」
前にニュースで見たような気がする。強い酒で客の意識を失わせてカードを盗み、現金を奪い取る事件を! 私は朦朧とした中で、必死に財布を確認した。
「よし、カードはある。そしてお金もあるが…ん? 少ない!?」
この店は一杯ごとの現金払いだったので、私は面倒くさくなって財布をテーブルに置いていた(さすがにトイレなどの際は持ち歩いたが)。そして、実際に1万ほど払ったが、まだ4万ぐらいは残っているハズ。それなのに財布の中身は小銭だけ…。
おそらく犯人は、私が目をそらしたスキに金を抜き取ったのだろう。もしかすると、私が一向に眠らなかったから、カードではなく現金に狙いを絞ったのかもしれない。
私はすぐ女性たちに抗議した。
「あのさ、こんなことしちゃダメだよ」
「ナンノコト?」
「いや、分かってるでしょ?」
「ワカラナイヨ、モットノモウヨ」
「だから、金を抜き取ったでしょ!」
少し声を荒げた刹那、客だと思っていたゴツい黒人が席を立って、こちらに向かってきた(ように感じた)。これは本格的にヤバい。暴力反対! 戦争反対っ!
「みんな、ほら、帰るぞっ!」
同僚たちを無理やり起こして外へ飛び出すと、足下をふらつかせながらネオン街を走って逃げた。幸いなことに誰も追いかけては来なかったが…トウキョウ、コワイ。私は半泣きでホテルに帰ったのである。
しかも、翌日はひどい二日酔いの中、念のためスキミング被害がないかどうかを調べたり、同僚たちの被害の確認をしたりと、もう仕事どころではなかった。
冷静に考えると、あの時は本当にバカだったと思う。危険な兆候はたくさんあったのに「まぁ良いや」で済まし、ケニア人女性の胸に溺れ、そして金を取られるなんて…。我ながら本当に情けない。
この一件は極力誰にも話さないで過ごしていたある日のこと。自宅で晩酌をしながらテレビを観ていると、ある晩のニュースが例の店が摘発されたと伝えていた。被害総額のテロップを見ると、なんと3億円オーバー。バカな酔っぱらいは私だけじゃなく、かなりいたようだ。正直、店が摘発されたことよりも、仲間の多さに内心ホッとした。
とまあ馬鹿な男の話ではあるのだが、思いもよらぬ勝ちを手にすると、ついつい気が大きくなってしまうもの。懐に余裕ができると余計な出費をしてしまう…なんてことはよくあることだが、特に酒の席では注意したいものである。私が言っても説得力ゼロだがね。
●5/11
【マイジャグラー】
・総ゲーム数:2082G
・BIG:10回(1/208.2)
・REG:9回(1/231.3)
・合算:19回(1/109.6)
235_BIG(8000円)
18_BIG
17_BIG
7_BIG
161_ヤメ
収支…+9400円
夜7時にホールをのぞいたら、ちょうど連チャン即ヤメしたマイジャグを発見。初当たりまで若干投資がかさんだものの、その後はクレジット内でのBIG4連チャンでフィニッシュ。ある意味では理想的な展開だった。私のようなスタイルの人間にとって、ジャグラーは本当に心強い存在だ。
●5/12
【クレアの秘宝伝2】
・総ゲーム数:4350G
・BIG:17回(1/255.9)
・REG:16回(1/271.9)
・合算:33回(1/131.8)
206_BIG(6000円)
127_BIG
329_BIG
123_BIG
345_ヤメ
収支…-6000円
先週もクレア2を打ったが、この日は違うホールで良い感じの台をゲット。うちの近所はクレア2に結構力を入れているのか、それともヒキ強の奴が打った台を拾っているだけか…。いずれにせよ、純粋にボーナス確率を信じて勝負開始。初当たり以降はそこそこBIGを引けるのだが、いかんせんコインが増えない。結局、持ちコインを使い切った時点でジ・エンド。なんか疲れた。
通算収支…-1300円
なかなかプラス域には届かないが、これぐらいの収支なら悲観することもない。またコツコツと精進したい。