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- 窪田サキのLady World
元コンパニオン・窪田サキの場合[1]
-とある日の編集部-
編集X(以下、X)「さて、『LadyWorld』のインタビューも今回で最後だね。今まで色々な女性にインタビューしてきたけど、みんな個性豊かだったなぁ…」
窪田サキ(以下、窪)「そうですね。みんな色々な面白い話、聞かせてくれましたし」
X「そうだね。今回は最後のインタビューだし、さぞかし素敵な女性を連れてきてくれるんだろう?」
窪「あ、最後のインタビューは私にしようと思ってます」
X「…え?」
窪「だから、私が『LadyWorld』最後のインタビュー相手です」
X「なにそれ。帰っていい?」
窪「ちょっと! ヒドいです(笑)。私だって元コンパニオンですし、コラムの趣旨的には合ってるでしょ?」
X「まぁ、窪田さんのコラムだしな。最後くらいは仕方ないか。では、元コンパニオンの窪田サキさんにインタビュー始めますかね」
窪「はい♥ よろしくお願いします♥」
X「いや、そんな可愛い子ぶってもこっちのテンションは上がらないから。普通にしてて良いよ」
窪「本当にヒドい…(泣)」
X「ははは。冗談だよ(笑)。じゃあまず、コンパニオンになったキッカケから教えてくださいな」
窪「はい。キッカケは、スロ専でバイトをしようと思ったことですね」
X「え? 既にコンパニオンっぽくない発言なんですけど…」
窪「そんなことないです! コンパニオンにも色々なタイプの人がいるってことですよ!」
X「そ、そっか(汗)。ていうか、なんでスロ専でバイトしようと思ったの?」
窪「パチスロを始めた頃に通っていたスロ専に、めちゃくちゃ可愛い女性店員さんがいたんです。で、当時の私はボーナス絵柄さえも見えない初心者だったので、その可愛い店員さんに目押しをよくお願いしてたんです」
X「昔は店員の目押しサービスがOKだったからな」
窪「そうです。そうしたら、その可愛い店員さんが凄い早さで7を揃えてくれたんです! それがめちゃくちゃカッコよくて。"私もあんな風になりたい!"って思ったんです」
X「うーん。自分にはよくわからんが…。まぁいいや。ていうか、そのお姉さんに憧れてスロ専でバイトしようと思ったのに何故コンパニオンなんだい?」
窪「スロ専の求人を探していたら、ホールコンパニオンの求人を見つけて。コンパニオンの方が時給が高かったので、応募するだけしてみようって感じで応募しました」
X「なるほど」
窪「最初は色々なコンパニオン事務所にも登録したんですけど、コンパニオン事務所ってホールコンパニオンの仕事だけじゃなくて、展示会とかショーのコンパニオンの仕事もあるんです。でも、私がやりたいのはホールコンパニオンだったんですよね」
X「まぁ、スロ専で働きたかったワケだし、展示会やショーのコンパニオンには興味ないよな。だから、ホール専属コンパニオンになったワケだ」
窪「そうです。しかも、私が働いていたホールの専属コンパニオンは店頭でのお出迎えの仕事がメインなんですけど、ちょうど私が働き始めた頃からスロットコーナーでのお出迎えの仕事が増えたんです」
X「へぇー。スロ専で働きたかったなら丁度良かったね。スロットコーナーでお出迎えをしていれば、スロ専で働いてる気分も味わえそうだし」
窪「そうなんです。だからスロットコーナーでのお出迎えの仕事、大好きだったんですけど…。私が調子に乗ってホール店員の仕事を手伝っちゃったせいで、スロットコーナーでのお出迎えの仕事、なくなっちゃったんですよね」
X「え? どういうこと?」
窪「コンパニオンを始めたばかりの頃、スロットコーナーでお出迎えをしていたら、ホール内がすごく忙しくなっちゃって。ホール店員がお客さんの呼び出しランプに全く気付けてなかったんです」
X「ホール店員が少ない時に忙しくなると、そういうことになるよな。正直、マジで手が回らなくなるし」
窪「ですよね。で、私がお出迎えしてる場所の近くで打ってるお客さんがホッパーエラーでずっと待ってて。だから、長い時間お客さんを待たせるのも良くないと思って、ホール店員に伝達したんです」
X「ほう」
窪「とりあえず呼び出しボタンを止めて、お客さんにすぐ対応しますって伝えて。で、ホール店員に〇番台のお客さんがホッパーエラーで呼んでますって伝えたんです」
X「なるほどね」
窪「そうしたら、ホール店員がビックリしちゃったんです。そんなことするコンパニオンが今までいなかったみたいで」
X「確かに。そう言われてみれば、コンパニオンの女性はパチンコ・パチスロを打たない子が多いイメージはあるもんな。だから、教えてもいないことが出来るとビックリするかも」
窪「そうなんです。そうしたら今度は社員さんが私のところに来て、今日は本当に忙しくてホールが回らないから、メダルの流しとか手伝ってくれないかって言ってきたんです」
X「え!? ホール店員の仕事を頼まれたってこと?」
窪「そうです。メダルを流すくらいならやったことなくてもスグ出来ますし。ホール内も忙しそうだったので、手伝うことにしたんです」
X「へぇ~!」
窪「で、その日はメダルを流す作業を手伝ったんですけど、そうしたら次の日も人が足りないから手伝ってほしいって言われちゃって。しかも、次の日はメダル流しだけじゃなくて台鍵も持たされてホッパーのメダル補充もすることになったんです」
X「それってもうスロ専のホール店員がやることと同じじゃん(笑)。窪田さんってスロ専で働くお姉さんに憧れてただけで、実際にスロ専で働いたことがあるワケじゃないんだよね?」
窪「そうなんですけど、スロ専のお姉さんを観察してたからなのか、初めてやる仕事なのに意外とスムーズに出来ちゃったんですよね」
X「まぁパチスロを打ったことがあれば、そんなに難しいことでもないからな」
窪「そうなんです。でも、私がスロットコーナーの仕事を手伝ったせいで、コンパニオンでもスロットコーナーの仕事が出来るってことになっちゃって…」
X「ほう」
窪「これからはコンパニオンにもスロットコーナーでメダル流しやホッパーの補充をさせようってことになっちゃったんです」
X「いいじゃん。コンパニオンの時給でホール店員と同じ仕事をするってことだろ? コンパニオンの時給ってホール店員の時給より高いんだよね? それオイシイじゃん」
窪「それが、私にとってはオイシイことでも、他の子にとっては違うんですよ」
X「どんな風に?」
窪「他の子は、あくまでコンパニオンとして働いてるワケで。スロットコーナーのお出迎えだけでも、音がうるさくてタバコ臭いから嫌だって言ってたんです。なのに、私のせいでメダル流しやホッパーのメダル補充の業務まで増えようとしてるワケですよ」
X「そうだな。余計なことするなよって感じだな」
窪「そうなんです。で、コンパニオンの先輩達が社員さんに猛抗議したんです。スロットコーナーでのお出迎えが増えたことにも納得してないのに、さらに仕事を増やすなんて契約が違うって。結果、社員さんが抗議に負けて、コンパニオンの仕事は店頭でのお出迎えのみになったんです」
X「へぇー。スロットコーナーでのお出迎えすらなくなっちゃったんだ」
窪「はい。まぁ私が勝手なことをしたのが悪いんですけどね。楽しかったスロットコーナーでのお出迎えの仕事はなくなるし、コンパニオンの先輩には『コンパニオンの品位が落ちるようなことするのはヤメて』って怒られるし、色々と大変でした(笑)」
X「うわー。ドンマイ(笑)」
窪「まぁ私がコンパニオン向きの性格じゃなかったってことです」
X「まぁそうだな」
窪「え、そこは否定してくださいよ」
X「いやー。だって窪田さんって話せば話すほどコンパニオンっぽくないじゃん。自分のコンパニオンのイメージは、パチスロなんて興味なくて、むしろパチスロにちょっと偏見を持ってる感じ。間違ってもスロ専の目押しが上手いお姉さんに憧れたりするような女性じゃないから」
窪「うぅ…。でも、そんなの黙ってればバレないじゃないですか!」
X「まぁな。じゃあ、自分の中でコンパニオンってナンパとかよくされてるイメージなんだけど、窪田さんはコンパニオン時代、ナンパとかされたことあるの?」
窪「ナンパ…ナンパ…。あ! あります! 『いつも見てました。僕のことわかりますか?』って言われたことが!」
X「え? なにそれ(笑)。じゃあその話を詳しく聞かせてくださいな」
ということで、次回はコンパニオンっぽくない窪田サキがナンパされたことについてお話します。私だってナンパされたことくらいあるんです!!!
次回もお楽しみに~♪