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S代ちゃん・再インタビュー[1]
-とある日の編集部-
編集X(以下、X)「窪田さんおつかれ! 次のインタビュー、誰にお願いするか決まったかい?」
窪田サキ(以下、窪)「おつかれさまです! それが、みんな予定が合わなくて…」
X「そうかそうか。じゃあさ…(モジモジ)、あの…(モジモジ)」
窪「え? なんですか?」
X「その…(モジモジ)、S…(モジモジ)、S代…(モジモジモジモジ)」
窪「S代? S代ちゃんがどうかしましたか?」
※S代ちゃんとは…窪田が働いていたホールで働くコンパニオン。11月18日更新コラムに登場しています。
X「S代ちゃんに…(モジモジ)、もう一回インタビュー頼まない…?」
窪「え…(笑)。まさかXさん…」
X「ち、違う! 別にS代ちゃんが彼氏と別れてフリーになってるかも? なんて期待してるワケじゃないぞ!」
窪「いやいや、期待してるでしょ。しかも、同じ子に2回もインタビューして良いんですか?」
X「良いに決まってるじゃないか(キラーン)」
窪「いや、絶対良くないですよね(笑)。編集長にNG喰らっても知りませんから」
X「大丈夫、大丈夫! よし、S代ちゃんにアポを取ろう!」
窪「は、はい…(本当に大丈夫なのかな…)」
ということで、S代ちゃんに再度アポを取ってみると、快くOKしてくれました。
-S代ちゃんとのインタビュー当日-
窪「S代ちゃん、2回もインタビュー受けてくれてありがとう! 本当に助かります」
S代(以下、S)「いえいえ。私で良ければ、いつでも協力しますよ」
X「ぐふふふー。やっぱり可愛いなぁー。ぐふふふ…」
S「え…?」
窪「ちょっとXさん!」
X「おっと、すまんすまん。ところで、アノ彼氏とは順調ですかい?」
S「あぁ…。あの彼氏とは別れました。恥ずかしい話なんですけど、二股掛けられてて」
X「やっぱりな」
S「え?」
X「いえ、なんでもありません。まぁ、男なんて星の数ほどいますから! ちなみに自分、いまフリーです(キラーン)」
S「あ、はい…」
窪「Xさん! いい加減にしてください(怒)。インタビュー始めますよ」
X「はいはい。えー、今日はホール専属コンパニオンっていう仕事についてインタビューしようと思ってるんですよ」
窪「あら。その辺はちゃんと考えてくれてたんですね」
X「当たり前じゃないか! 仕事だぞ? し・ご・と! 考えてないワケないじゃないか!」
窪「てっきりS代ちゃんと会いたいだけなのかと。失礼しました(笑)」
X「本当、失礼な奴だな。で、話を戻しますが、そもそも自分の中ではホールにいるコンパニオン=外部の人っていう感覚なんですよ。ホールが力を入れる日にアピールも兼ねて外部のコンパニオンを呼ぶってイメージですね」
窪「確かに。私もコンパニオンと言えばそういうイメージです」
X「でも、ホール専属ってことは常にホール内にコンパニオンがいるワケで。それだと力を入れている日のアピールにはならないじゃないですか。アピールにならないのに、なぜ専属コンパニオンを雇っているのか疑問なんですよね」
S「なるほど」
X「まぁ自分はS代さんのような可愛い方が毎日お出迎えしてくれるなら、ホールが力を入れてる入れてないは関係なく通いますけどね(キラーン)」
窪「ちょっとXさん、ちょいちょいアピールするの止めてください」
S「ははは。でも実はウチのホール、そういうXさんみたいなお客さんをターゲットにしてるんですよ」
X「え!?」
S「ホールに来る人って、勝つことを目的としてる人ばかりじゃないんです。勝つことよりも気持ちよく遊技したいって思ってるお客さん、意外といるんですよ」
窪「そうだね。ホール内の清潔感とか、隣の人との距離とか。メダルが綺麗なホールで打ちたいって人もいるよね。もちろんXさんみたいに、可愛い女の子がお出迎えしてくれるからって理由で打ちにくるお客さんも」
S「出玉で還元することを全くしないワケじゃないけど、ウチのホールは出玉以外の部分、まぁ簡単に言うとサービスで還元するタイプのホールなんです」
X「なるほど…。ライトユーザーにターゲットを絞ったホールってことだな」
窪「勝つためにパチスロを打ってる人が聞いたら、客をナメてるとしか思えないでしょうけどね(笑)」
S「そうですね(笑)。まぁサービスで還元してると言っても、さすがに全く勝てる気がしないホールだと誰も打ちに来てくれなくなっちゃうので。一応ウチのホールにも"お客さんが3回に1回は勝って帰れるように"って力を入れる日はあるんです」
X「ふむふむ」
S「で、コンパニオンは基本的に早番2人、遅番3人の計5人体制なんですけど、力を入れる日は遅番を5人に増やして計7人体制にするんです。まぁ微妙な変化なので本当に常連のお客さんしか気付かないんですけどね」
X「なるほど。でも、そういう点では本当に常連さんを大切にしてるんですな」
S「そうですね。まぁそんな感じで力を入れている日のアピールとして勤務することもありますけど、基本はサービスの一環として雇われてるって感じですね」
窪「そうだね。でも、サービスの一環として雇われてるのに、コンパニオンが一番必要な時間帯に出勤を希望する人がいつも少なくて社員さん困ってるよね」
X「ん? どういうことだい?」
S「ウチのホールは、平日の夕方が一番稼働が上がるんです。でも、私達専属コンパニオンも平日の夕方はOLみたいにアフターファイブを楽しみたいんですよ」
窪「特に、力を入れる日の遅番は5人必要だから、誰が出勤するかでいつも揉めるんだよね。みんな早番で出勤して遊びに行きたいっていう(笑)」
X「なるほど」
窪「で、社員さんに怒られて、結果的に立場の弱い専属コンパニオンが遅番で出勤するんです」
X「立場の弱い?」
S「実家暮らしだったり、結婚していて旦那さんの稼ぎだけでも生活できる人、いわゆる自分のお小遣い稼ぎでバイトしている人は早番希望を最後まで譲らないんです。対照的に、バイト代がそのまま生活費になる人は、早番争奪戦に負けて出勤できないと給料が減って死活問題なワケですよ。なので、諦めて遅番で出勤するんです」
窪「そうそう。だから私達みたいな立場の弱い人は基本遅番なんだよね(泣)」
X「へぇー。そこはコンパニオン内で譲り合って平等に…ってことにはならないんですか?」
S「それができたら揉めないんですけどね~。最近は少しずつ改善されてますけど、平日週5で早番希望を譲らないツワモノがいた時は酷かったですよ」
窪「K奈さんか! なつかしい~! K奈さんがいた頃は、早番に月1で入れたら良い方だったよね(笑)」
X「K奈さん…新キャラですな。どんな人なんですか?」
S「K奈さんはホールがオープンした時から働いてた専属コンパニオンなんですけど、まぁ一言で言えばメンヘラ女なんです」
窪「そうそう。彼氏がいないと生きていけない性格で、彼氏と喧嘩しただけで体調悪くなっちゃうんです。で、急にバイト休んでシフトに穴を開けたりするんだよね」
S「そうそう。そのK奈さんが平日週5の早番希望でシフトを出してて。平日の早番枠は2枠しかないのに、1枠はK奈さん専用みたいになってたんです」
X「え? メンヘラでシフトに穴を開けることもあるのに、人気の早番を占領してたってことですかい? しかも平日週5で」
S「そうなんです。早番で勤務して、夜は飲みに行ったりショッピングに行ったり。K奈さんだけアフターファイブを満喫してて、本当にズルかったです」
X「へー。でも、なぜそのK奈さんだけが早番枠を占領できてたんですか?」
窪「そう思いますよね! そこが、彼女の凄いところだったんですよね~」
ということで、次回は"メンヘラ女"K奈さんについてお話していきます。シフトに穴を開けるにも関わらず、何故か優遇されていたK奈さん。物事を自分の思い通りに進める彼女のテクニックは必見ですよ。
次回もお楽しみに~♪