コンパニオン・M子さんの場合[2]
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編集X(以下、編)「で、M子さん。どんな揉め事があったんですか?」

M子(以下、M)「全然大した事じゃないのぉ! サキちゃん、揉め事だなんて、大袈裟だよぉ!?」

窪田サキ(以下、窪)「いや、大した事でしょ! M子さんと付き合っていたアメリカ人がホールに乗り込んで来たんですから!」

「え!? アメリカ人が乗り込んで来た!? なになに? 自分にもわかるように説明してくださいな」

M「えぇ~だからぁ…。逆ナンして、アメリカ人と付き合ったって言ったじゃ~ん? でも、その彼が超絶バッキーでぇ…」

「へ!? 超絶バッキー?」

M「めちゃくちゃ"ソクバッキー"ってことよぉ」

「?????(何言ってんだ?)」

「Xさん、すごく束縛する人だったってことですよ」

「なるほど。だから超絶バッキーか。ふむふむ。それで?」

M「それでぇ、M子、バッキーな男ムリだからぁ…お別れしようと思ってぇ…。バイトくんに相談してたのぉ」

「相談してたっていうか、完全に二股してましたよね。既にバイトくんとも付き合ってたじゃないですか。アメリカ人はそれに感づいて乗り込んできた…っていう流れでしたよね」

M「やだぁ!? 二股じゃないもぉ~ん。ちょっと順番が前後しちゃっただけなのぉ~」

「…(苦笑)。まぁでも、アメリカ人とちゃんと別れてなかったから、そんな状況になってしまったワケで…」

M「そうなのぉ! M子、ビックリしちゃったぁ♥」

「いや、『ビックリしちゃったぁ♥』じゃないですよ! そのアメリカ人を説得するのに店長も出てきちゃって大変だったみたいじゃないですか!」

「おぉ…。なかなかカオスな状況だな。俺、パチンコ屋でのバイト経験あるけど、店長が出てくるってのはかなりのレアケースだよ。事務所の奥からほとんど動かないし。で、どうなったんですか?」

M「う~んとねぇ…元カレはぁ~かなり興奮しながらカタコトの日本語で『○○(浮気相手の名前)ヲダセ!』とか『F**K you!』とか叫んでたって聞いたな~。M子、怖かったぁ~」

「私はその日休んでいたんですけど、そんな状況になっていたなんて…。ん!? M子さん、ちょっと待ってください。『聞いた』って言いましたよね? その場にいなかったんですか?」

M「えへへぇ♥ 気まずくなってホール店員さんの休憩所に逃げちゃった★ あそこなら警備も厳重だしぃ~。M子、超気まずかったぁ~」

「あははは…そうだったんですか…。っていうか、二股してたバイトくんは現場にいたんですか?」

M「たしかぁ~その日は休みだったような~。あんまり記憶がないなぁ」

「いやぁ、その人は運がいいですねぇ。これがアメリカだったら銃殺されますよ、最悪なケースだと。うんうん」

「もぉ! Xさん、言いすぎですよ! っていうかM子さん。その場はうまくかわしてアメリカ人と無事別れてバイトくんと付き合ってたのに、今度はホールのお客さんにも手を出してましたよね?」

M「えへへぇ♥」

「『えへへぇ♥』じゃないですって! バイトくん、傷付いて仕事を辞めちゃったじゃないですか!」

M「だってぇ…。M子、ウサギちゃんなんだもん♥」

「ウサギちゃん! それはわたくしめも存じておりますよ! "ウサギのように、寂しいと死んじゃう"ってことですよね」

M「そぉなのぉ。だから、仕方ないのぉ! ていうかぁ、そもそもM子の気持ちを掴んでおけない男が悪いのよぉ! より魅力的な人を求めるのは仕方ないことじゃな~い?」

「そうかもしれないですけど…。せめて前の彼氏と別れてから次の人と付き合うっていう順序だけは守った方が良いですよ!」

M「もぉ~、サキちゃんのケチぃ~。真面目すぎる女はモテないぞぉ~?」

「そぉだぞぉ~! モテないぞぉ~?」

「ちょっと、Xさん! ふざけないでください!」

「すまん、すまん(笑)。でも、M子さんみたいなアグレッシブな女性が職場にいたら、毎日楽しいだろうなぁ…。あんなことや、こんなこと…ぐへへへ」

M「わぁ♥ やっぱりXさん、M子と気が合うぅ♪ セクシーで男らしいし…。M子、Xさんのこと好きになっちゃうかもぉ♥」

「おぉぉ! ちょっと、窪田さん! そろそろお手洗いに行きたくなってきたんじゃないかい(ニヤニヤ)?」

「はぁ…、わかりました! インタビューもできましたし、もう私は帰りますよ。あとはお好きにどうぞ」

「そうか、そうか! おつかれさま! フフフ…M子さん、やっと2人っきりになれますな(キラーン)」

M「え? サキちゃん帰っちゃうのぉ? じゃあM子も、そろそろ帰ろうかなぁ」

「え!? 帰っちゃうんですかい!?」

M「だってぇ、もうすぐダーリン帰ってきちゃうしぃ♥」

「ダーリン!?」

「あ、M子さん結婚してるんですよ」

「おいおいおいおい、ちょっと待ってくれよ! 窪田さん、そんな話聞いてないって!」

M「そぉなのぉ。Xさん、ごめんねぇ~。ごちそうさまでしたぁ♥ ばいばぁ~い♥」

「ということなので、Xさん。支払いよろしくでーす♪」

「…お、お会計お願いしまーす…」


こんな感じで、M子さんへのインタビューは終了しました。久しぶりに会ったM子さんは相変わらずアグレッシブで、色々と勉強に(?)なりましたよ(笑)。


【次回予告】
インタビュー第2回は、バイト先のコンパニオンの中でも、特に男性ウケの良いT美ちゃんにお願いする予定です!

ハーフっぽい顔立ちに巻き髪ロングヘアー、身長は150cmと小柄なT美ちゃん。彼女からも、色々と面白い話が聞けそうですよ。お楽しみに〜♪