禁断の花園・入り口
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とある日の編集部----。


窪田サキ(以下、窪)「Xさん、お疲れ様です!」

編集X(以下、編)「おお、窪田さん。お疲れ! あのさ~窪田さんって、少し前までホールでバイトしてたよね?」

「えぇ、してましたよ。でも、ホール店員というよりは、コンパニオンみたいな感じでしたけど」

「ほほぅ…。実は新しいコラムの連載を始めたいと思っててねぇ…これを窪田さんにお願いしたいな、と考えているんだ。で、ネタなんだが、ホールで働く女性の裏側を暴露…みたいなコラムを書いてほしいんだけど、どうかな?」

「コラムですか!? やりたい、やりたいです♪ でも…裏側ですか。別に至って普通でしたね。みんな仲良しですし、特に面白いことないですよ。あ、でも男女関係の揉め事みたいなのは、ありましたね」

「おぉ! そういうの! そういうのが知りたいんだ!!」

「え~。それ、Xさんだけですよ?」

「いやいや、そんなことないって! 男っていう生き物は自分の知らない世界…しいて言うならば禁断の花園である女性の世界には常に興味津々だよ。で、どうなんだい! 昼ドラみたいにドロドロした人間関係がそこにはあったよね!!!?」

「ちょっと! 興奮しすぎですよ! しかも、めっちゃツバ飛んでますし(怒)。う~ん、私は…揉め事ってほどではないですけど、『シェアしよう』って言われたことはあります」

「ん!? どういうこと?」

「バイトを始めて間も無い頃、同じバイトをしている先輩から『社員さんやバイトの男の子で誰が1番タイプ?』って聞かれて…」

「ほうほう」

「1番話しやすかったバイトの男の子の名前挙げたら、その男の子は先輩のお気に入りだったみたいで…」

「ふむふむ」

「で、シェアしよって言われたんです」

「うん、やっぱり意味が分からん。なんでそんな流れになるのよ(笑)」

「私もですよ(笑)。とりあえずシェアだから…『共有しよ』ってことだと思いますよ。つまり、独り占めしちゃダメよ、みたいな」

「なるほどね、なんか怖い牽制だな…。でもそういう話イイよ! うん、そうだなぁ~。一応、コラムの流れはホールで働く女性にインタビューして、その裏側を暴露してもらう…っていうのがいいかも。例えば、窪田さんと一緒に働いていたコンパニオンの人たちにインタビュー…とかね」

「え? インタビューするんですか?!」

「そうそう! まぁ、酒でも飲みながら色々話を聞いて、それをコラムにしていこうよ」

「…それって、Xさんが女の子と飲みたいだけですよね?」

「そそそ…そんなことないよ!! 失礼だね~」

「いや、明らかに動揺してるじゃないですか(笑)」

「いやいや、だってお酒が入ったほうが色々と話しやすかったりするじゃん? それにエロ系の話も聞けるかもしれないし…グフフフフ(ニヤリ)」

「(引きながら)そ、そうですね…。じゃあ早速、インタビュー受けてもらえるよう頼んでみますか…」

「おぉ! 仕事がはやいね。ちなみにどんな子? 写真ある?」

「別に顔出しするわけじゃないんですから、写真いらないでしょ!」

「は~い↓」

「…っていうか露骨にテンション下がってません?」

「そう? そんなことないよ~(チッ!)」

「とりあえず最初は、私が働いてたホールで一番長く仕事をしてるM子さんにお願いしようと思います」

「あ~お局さんか~。う~ん」

「いや、やっぱりテンション下がってるでしょ(笑)。それにお局さんなんて言ってないですし。で、インタビューいつにしますか?」

「あぁ。いつでも良いよ。窪田さん達の都合付く日で。俺、行けない可能性もあるけど」

「え、そうなんですか? じゃあ、ちょうどM子さんと〇日に会う約束してたんで、インタビューしてきちゃいますね」

「うーす、おっけ~」

「ちょっとXさん! 急にヤル気無くすのヤメてくださいよー!」

「いやさぁ…。ベテランの人でもいいけど、もっと若い女の子とかいないのかなーと思ってさ。20代前半のピチピチな子とかさぁ…」

「それはXさんの好みでしょ! しかも、エロ系の話が聞きたいって言ったじゃないですか! エロ系のネタは、M子さんが一番持ってますから!」

「へぇー。例えばどんなやつよ?」

「例えば…軽い話だとバイト終わりに私とバイト先の子とM子さんの3人で飲みに行ったんですけど…」

「ほうほう」

「気付いたらM子さん、隣で飲んでた知らない男性の膝の上に座ってたんです」

「ん? どゆこと?」

「いや、私も"どゆこと?"って思いましたよ(笑)。とりあえず、酔っ払って他人の膝の上に座ってイチャイチャしちゃうような人なんで。どエロなんですよ。まぁそんな感じなので、ホール内でも色々やらかしちゃってるんですよ」

「アグレッシブな女だな…酔っ払って他人の膝の上に座っちゃうんでしょ? で、相手の男性はどんな反応をしてたの? 引いてたっしょ」

「いや、めっちゃ喜んでましたよ。まぁ、M子さん少し変わってますけど、美人だし。あとめっちゃ巨乳です」

「なんだと!! 美人で、しかも巨乳だって!? そいつぁ聞き捨てならん!!! インタビュー〇日だっけ!? 俺、行けるわ! むしろ、無理やり予定空けるわ! よし、よろしく!」

「あ、食いついた。ちょっと! 態度が露骨に違いすぎますよ(笑)」

「チッチッチ、窪田さん。美人で巨乳なら話は別だよ」

「へぇ~?」

「M子さん、俺の膝の上にも座ってくれるかなぁ…グフフ。おっぱいがいっぱい、目の前にイッパイオッパイ…うふふ」

「え?」

「いや、なんでもない。独り言だよ、忘れてくれたまえ(キリッ)」

「さっき、めっちゃゲスいこと言ってましたよね?」

「言ってない。じゃあ、〇日に!」

「あ、はい(笑)。じゃ、よろしくです♪」


というワケで次回は、私の先輩、M子さんにインタビューしてきます! 長年働いたホール内で、沢山の恋愛をしてきたM子さん。色々と面白い話が聞けそうです。

そして、お酒を飲みながらのインタビュー…酔っ払ったM子さんはどのような行動をするのか!? 果たして編集Xさんは望み通り、膝の上に座ってもらえるのか!?

次回の更新は10/14(金)です。お楽しみに~♪