どうもどうも。Q太です。
このコラムで王将を打つのも9回目になるわけですが、これまで実戦してきてずっと思っていたことがあります。
それは、センスが良い! ということ。
例えば"おかわりタイム"。大当たり後に残った電チュー保留を消化するだけなのに、これをおかわりと見立てるあたり…豊丸さんのネーミングセンスが光りまくっています。
他にも、王将3の店長役モノに将子ちゃん役モノ。それぞれ包丁とフライパン、そしてコンロを役モノにするという王将ならではの発想。
もう、天才かと。開発に携わっている方は天才かと。餃子の王将の世界観をそのまま表現した演出や役モノなど、随所に王将愛を感じますよね。僕もこんな豊かな発想力を身に付けたいものです…。
それでは、今回も王将3を実戦します。スペックは凄盛2000。
●スペック
大当たり確率…1/13.8
大当たり1回の出玉…平均1891.8個
おかわり期待度…26.0%
初当たり時の期待獲得出玉…2556.0個
スタート入賞ボーダー…1.35個
※大当たり出玉は今回の実戦値
※初当たり時の期待獲得出玉&スタート入賞ボーダーは実戦での大当たり出玉を元に算出
王将2には存在しなかったスペック"凄盛"。もはや量の表現ではありません。『凄い』です。ネーミングセンスを感じますね。
大当たりは25回1セットで、実戦では平均1891.8個獲得しました。これを元に初当たり時の期待獲得玉数を出すと2556.0個。一般的なデジパチだとライトミドルタイプぐらいの感覚かな。スタート入賞ボーダーは13.5個と、おすすめ600の2.16個と比べてかなり下がってます。
スタート入賞ボーダーは期待獲得玉数の2556個から出しました。2556個で13.8回以上回ればプラスが見込めるので、これを250個あたりに換算します。倍率は2556/250=10.224。13.8をこの10.224で割ると1.35個。これがスタート入賞ボーダーですね。
さて、凄盛2000は前回のおすすめ600との変更点がいくつかあります。
まずは大当たり振り分け。おすすめ600は大当たりラウンドに振り分けがありましたが、凄盛2000は大当たりラウンド振り分けがなく、1回の図柄揃いに対する出玉が大きくブレることはありません。
当然、賞球も変化します。おすすめ600では上ヘソに入賞して、かつスタートに入賞しなかった場合、スタート左のポケットに入賞すると5個、スタート右のポケットなら12個の賞球がありました。しかし今回の凄盛では賞球が少なくなって、左ポケットが3個、右ポケットが4個になっています。
上下アタッカーの賞球は、おすすめ600の上下共通7個から、上アタッカー12個、下アタッカー15個に変更されています。
次にコンロの回転方向。おすすめ600は内回りにコンロが回転していましたが、凄盛2000は外回り。この違いがどう影響するのか詳細は後で書きますが、影響するのはスタートへの寄りでしょうね。意味なく変えるとも思えないし…。
最後に、ノーマルルートの店長役モノ。

(C)(株)王将フードサービス
包丁ですね。
前回のおすすめ600では一定の間隔で包丁が動いていたけど、凄盛は一定ではなくばらつきがありました(1秒にも満たない差ですが)。一緒に設置してあった大盛5000と特盛7000の包丁を見ても一定間隔っぽかったので、凄盛2000だけの仕様なのかなと考えています。
もし凄盛2000を打たれたことがあって同じ様な疑問をもたれた方は、感想を頂けると嬉しいです。僕も、念のため他の店舗でも確認してみようと思います。台の動作不良ではない…よね?
それでは実戦です!
凄盛2000は、王将3の中でも設置店舗数、台数共に圧倒的に少ないスペック。Q太調べで全国219店舗しかなく(おすすめ600は893店舗)、東京には21店舗のみ。こんな台数じゃプラス調整の店舗は見つけられないだろうと思いつつも、ダメもとでパチンコ激戦区に行ってきました。
上ヘソの写真です。

(C)(株)王将フードサービス
そして、前回のヘソがこんな感じです。

(C)(株)王将フードサービス
前回のヘソの幅と比べると圧倒的に狭くなってますね。王将3はヘソまでの道が短く、どちらかというと寄り釘の方が大事だと思うのですが、それにしても狭すぎる気がします。
ちなみに寄り釘はこんな感じですね。

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それでは、役モノ内の実戦サンプルについて。まずは上ヘソ入賞時のルート振り分けです。
今回は上ヘソに706個入り、そのうち17個がSPルートを通過しました。41.5個に1個の割合(2.4%)です。前回のおすすめ600では33.8個に1個の割合(2.9%)で入ったのですが、やっぱりというか、ヘソが狭いのでSP入賞率はだいぶ下がってしまいました。
次にノーマルルート。ノーマルルートに向かった玉は689個で、そのうち包丁を突破した数は58個。突破率は8.4%、11.88個に1個の割合です。そして包丁を突破した58個のうち、スタートに入賞した玉は26個。割合は44.8%。2.23個に1個の割合です。
包丁を突破しなかった玉もコンロ役モノに巻き込まれてスタートに入賞する可能性がありますが、今回は9個入りました(70.1個に1個の割合)。前回はノーマルルート&包丁をクリアしなかった969個のうち26個(37.3個に1個)がコンロ経由でスタートに入ったので、入賞率は劇的に下がっています。
これはコンロの回転方向が変わったことが原因ではないかと思います。コンロからスタートに入る時って、手前に落ちてくる玉がコンロの突起にぶつかってクイっと右に軌道を変えることが多いんですよ。
内回りだとコンロの内側が手前から奥に向かって回転している…つまり奥から手前に落ちてくる玉の進行方向と逆です。玉と突起の接触時に干渉する力も大きいので、玉の軌道が変わりやすかったのだと思います。
しかし外回りだと、玉の進行方向と突起の回転方向は同じ。こうなると接触しても軌道を変えるのは難しくなるのではないかと予想しています。
この予想が当たっているかどうかはわかりませんが、スタート入賞ボーダーが大幅に下がったぶん入賞率が抑えられているんですかね。
次に、SPルートを通過した玉ついて。SPルートを通過した玉は17個で、そのうちフライパンに乗った玉は12個。残りの5個はVIPルート経由でスタートに入賞しました。そしてフライパンに乗った12個のうち、スタートに入賞したのは半分の6個。
このSPルートのシーソー役モノも、おすすめ600と比べて揺れの速度が速く感じました。とはいえ、揺れ全体の中で手前(VIPルート側)に傾いている割合が同じなら気にすることはないので最初の変更点の中には入れませんでしたが、実戦でのVIPルート割合にも僅かな差が見られました。
SPルートを通過した玉に対するVIPルートの割合は、前回は33個のうち12個(2.75個に1個)。そして今回は17個のうち5個(3.40個に1個)。微差ではありますが、1回転が重い機種でほぼスタート入賞が約束されるVIPルートが与える影響は大きいので、次回以降の実戦でも気にして見てみようと思います。
ノーマルルートとSPルートの合算で見ると、706個のうち70個がフライパンに乗りました。到達率は9.9%、10.1個のうち1個が到着したことになります。
そしてフライパンからスタートに入った玉は32個なので、2.19個に1個入賞しています。サンプルが十分とは言えませんが、ここの数値は前回も今回も安定してますね。
このフライパン役モノでも気になるありました。それはフライパン内での玉の滞留時間とスタート入賞率の関係。
フライパンに到達した玉が間髪入れずに穴に入ってしまうと勢いが残っているので軌道がブレやすく、反対にフライパン内での滞留時間が長いと玉がまっすぐな軌道を描きやすかったです。
単純に考えて、フライパンが真ん中にいる時間が一番長い場合は玉の滞留時間が長い(軌道がまっすぐ)ほうがスタート入賞率が高く、真ん中以外にいる時間が長い場合は玉の滞留時間が短い(軌道がブレる)ほうがスタート入賞率が高くなると思うんですが…。
フライパンは真ん中と両端でそれぞれ一瞬停止(停止時間は同じ)して、それ以外は動き続けるので、真ん中とそれ以外で考えると後者の割合のほうが大きいと思うんですよ。
だから軌道がブレたほうがイレギュラー入賞が多い…と思うんですが、実戦ではフライパンの滞留時間が短い玉が全くスタートに入賞しなかったんです。逆にまっすぐ進む玉がよくスタートに入りました。
まあブレるといってもスタートとは逆方向もありますし、そのあたりは一概にどっちとは言えませんね。ここも今後の実戦で気にしながら見ていこうと思います。
今回の実戦のまとめとしては
●役モノ入賞個数
合算…706個
├ノーマルルート…689個(97.6%)
└SPルート…17個(2.4%)
●フライパン到達個数
合算…70個(9.9%)
├ノーマルルートから…58個(8.4%)
└SPルートから…12個(70.6%)
●フライパン→スタート入賞個数
合算…32個(45.7%)
├ノーマルルートから…26個(44.8%)
└SPルートから…6個(50.0%)
●その他スタート入賞個数
合算…14個
├コンロから…9個
└VIPルートから…5個
となりました。
ちなみに大当たりは11回で20810個獲得したので、1回あたりの平均出玉は1891.8個です。2000個よりもだいぶ少ない結果になりましたが…

(C)(株)王将フードサービス
その原因は、おそらくスルー。
スルー前の逆三角形の釘を見てください。よく見るとスルー側の開き幅が狭いことが分かると思います。大当たり中は頻繁に電チュー開放が途切れましたしね…。
なので今回のボーダーは少しカラめの数値だと思ってください。とはいえ、傾向としてスルーなどは削られて当たり前なところもありますので、これはこれでリアルな数値になるのかな。
ではこれまで通り、そのまま250個あたりの入賞個数に換算した数値と、全てノーマルルートを通過したと仮定した数値の2つを見てみましょう。
●250個あたりの上ヘソボーダー
そのまま出した場合…20.72個
全てノーマルルートと仮定した場合…26.57個
そのまま出した場合は、スタート入賞個数46個に対して上ヘソ入賞個数は706個。割合としては15.34個に1個、つまり15.34倍なので、スタート入賞ボーダーの1.35個を15.34で掛けます。
次に、下の全てノーマルルートと仮定した場合。これはSPルートを通過した12個がノーマルルートになるので、ノーマルルートが70個と想定。そのうち15.34個に1個がスタートに入賞するとして計算すると、見込めるスタート入賞個数は35.86個。こうなると19.69個に1個がスタートに入賞することになるので、1.35×19.69=26.57個となります。
賞球数など玉持ちに大きな差があるので単純比較は出来ませんが、おすすめ600と比べると上ヘソボーダーがだいぶ下がりましたね。大当たり出玉にもよるけど、打っている台の出玉が今回の1891.8個を割ることなく26.57個を超えるようならプラスだと思って間違いないでしょう。
さて、今回の実戦台はこのボーダーを超えることができたのか。
…と言いたいところですが全然回らなかったので、絶対にプラスじゃないというのはボーダーを出す前の実戦中にわかっていましたけどね。出すだけ出してみましょう。
投資が625個、大当たりで獲得した出玉の合計が20810個、そして流した玉が10062個なので、打ち込み玉数は11373個。そして上ヘソに入ったのは706個。
ということは、250個あたりに換算すると15.52個となります。
ボーダーを超えないというのはわかっていましたが、まさか10個以上も下回っているとは…厳しすぎるよ。
まぁ今回は展開がよかったのでプラス収支になりました。本当によかった! でも期待値的には大幅なマイナスなので、真似して続行しないように注意しましょう。
それに、ここからはさらに確率の低い大盛とメガ盛が待っていますからね。今回みたいな台しか見つけることができなければ…なんて考えるだけで怖すぎます。もっと貪欲に上ヘソ入賞個数の多い台を選ばなくては! と反省した1日でした。
また、今回の凄盛では包丁の間隔、シーソー役モノの速度、フライパンでの玉の滞留時間など、多くの疑問が残る実戦でした。
次回以降の大盛5000とメガ盛7000の実戦では、この疑問に答えを出すべくしっかりと観察しつつ、また新たな発見などあれば書いていこうと思います。
最後に、今週の王将ライフ!
今回は…ジャジャン!

久々の丼モノ! チュードン(中華丼)です!
今回は新大久保店に行ってきました。日本一のコリアンタウンだから韓国料理を意識したオリジナルメニューなんかがあるんじゃないかな!? あったらいいな! という気持ちで訪れたのですが…
オリジナルメニューがひとつもないっ! という事態に陥ったので、定番メニューのチュードンになりました。まあ、これも鉄板ですね。
チュードンの好きなところは、ズバリ白菜とキクラゲ。餡が絶妙に絡んだシャキシャキの2つの食材がチュードンの魅力の全てだと思っています。
是非、ヨクヤキ餃子と一緒にどうぞ!