王将2 メガ盛7000
  1. TOP
  2. 役モノの歩き方
  3. 王将2 メガ盛7000


ついにオリンピックも終盤に差し掛かってきました(このコラムが更新される日はもう閉会しちゃってますね)。連日の熱戦のおかげで徹底的に寝不足にさせられてきたわけですが、いざ終わるとなるとなんだかんだで寂しい気持ちになってしまいます。

それにしても、大会前の予想を大幅に上回る41個ものメダル獲得ということで、今大会は日本勢の活躍がめざましかった! そして本当にたくさんの元気と勇気をもらいました! メダルに絡めなかった選手の活躍からも多くの感動を受けました!

もちろん、4年という歳月をかけて準備してきたわけですから、悔しい思いをした選手は言葉では言い表せない思いがあるでしょう。しかし選手たちの競技にかける思い、熱い気持ち、取り組む姿勢などを見ていると、大事なのは結果じゃないよなと感じます。本当に選手の皆さまお疲れ様でした! と同時に、2020年の東京オリンピックでは今大会を上回るさらなる飛躍を期待しています。


さてさて、今週からまた餃子の王将の実戦、考察を再開していこうと思います。こちらは餃子の王将考察の金メダルを目指すとしますかね! 今回は餃子の王将2シリーズ最後のスペックである『メガ盛7000』です。


●スペック
大当たり確率…1/32.0
1回の大当たり出玉…平均7320個
おかわり期待度…11.9%
※出玉は今回の実戦値

メガ盛7000は2R当たりの63回セットで1回分の大当たり。前回の特盛5000は58回1セットだからあまり変わらないと思うかもしれませんが、メガ盛はアタッカーのカウント数が3個から4個に変更されているので、出玉が約7000発へとパワーアップ。一撃7000発なんて夢のあるスペックですよね!


それでは早速、実戦へ。

メガ盛は王将2シリーズの中では特盛5000と並び非常に設置が多く、設置店を探すこと自体は簡単。しかし、問題は釘調整です。大当たり確率がこれまでの中で一番低い1/32なので、しっかり回ってくれないとかなり厳しい展開になるに違いありません。設置店が少ないスペックを打つ場合は釘に関係なく打たざるをえませんでしたが、メガ盛についてはホール選択の幅が広がったのは助かりましたね。

そして、このコラムを通じて色んなホールを見ていく中で目をつけていた店舗がありました。その店舗が推している機種というのが…



ビックドリームと餃子の王将!

瞬発力かつ大量出玉がウリのこの2機種をひと島にまとめているんですよね。これはきっと力を入れているに違いありません。夕方には仕事帰りの一撃を狙う会社員の方でごった返していましたし、きっとイケるはず!


ということで実戦開始!


(C)(株)王将フードサービス

役モノ入り口(上ヘソ)付近の釘はこんな感じ。

実戦結果ですが、上ヘソ入賞個数は1162個で、そのうちSPルートを通過した個数は104個。11.2個に1個の割合(9.0%)ということで、これまでで一番高いSP振り分けとなりました。今回、上ヘソ入賞個数が1番多い実戦となりましたが、やはりここへの入賞率が高いとSP期待度も高まるということが言えると思います。



(C)(株)王将フードサービス

若干ながら上ヘソの左の釘が上がっているのが不安要素でしたが、上ヘソの開きは十分。さらには上ヘソ手前のこぼしポイントが無調整、かつ「ここを狙え」と書いてある面の釘(上ヘソ手前の面)が明らかに広いです。これを見た時に『勝負になる!』と確信しましたね。


次に、ノーマルルートに向かった玉が左の役モノを突破する個数、割合です。

ノーマルルートに向かった玉は1058個、そのうち左の役モノを突破した数は211個。割合としては5.01個に1個(19.9%)となりました。

ミニ500は17.9%、おかわり777では19.1%、大盛3000が18.2%、特盛5000は19.3%で今回が19.9%と、ミニ500以外はそれほど大きな差は出ませんでした。サンプルが少ないので断定的なことは言えませんが、左役モノは釘に左右されないことを考えると、多少なりともネカセの影響はあると考えても良いのではないでしょうか?


そして左役モノに関してはもう一つ気になる点があります。左役モノ内に玉が2個滞留した状態で玉がぶつかりながら円柱の穴に向かった方が良いのか、1つの玉がゆらゆらと滞留していた方が役モノを突破しやすいかということについてです。

左役モノ内に2個の玉が滞留する割合は上ヘソ入賞率によって大きく変わってくるのですが、今回は上ヘソの形が良かったので2個滞留した玉を数えてみました。ノーマルルートに進んだ1058個のうち2個滞留数は142個。そのうち玉突きを起こして左役モノを通過したのは12個です。

見逃してしまったものもあるので正確ではありませんし、1個滞留より2個滞留の方が少ないのでサンプルとしても弱いです。しかし、2個滞留の場合で玉突きを起こした場合はやはり左役モノ内で玉がぶれやすく、通過数は少ないなと感じました。

それでも基本的に打ちっぱなしで良いと思いますが、左役モノに玉が進んだら数秒打ち出しを止めても良いのかもしれません。


続いて回転体について見てみましょう。ノーマルルートとSPルートの合算で見ると、1162個のうち315個、到達率は1/3.69(27.1%)ということになります。

スタート入賞個数は83個。3.8個に1個の入賞ということで、理論値(到達率1/4)の78.8個を上回る優秀な結果。ルート別に見ると、ノーマルルート経由が50個、SPルート経由が33個となっています。


というわけで、ここまでの結果をまとめておきます。

●上ヘソ入賞個数
合算…1162個
├ノーマルルート…1058個(91.0%)
└SPルート…104個(9.0%)

●回転体到達個数
合算…315個(27.1%)
├ノーマルルートから…211個(19.9%)
└SPルートから…104個(100%)

●回転体→スタート入賞個数
理論値…78.8個(25.0%)
今回の実戦…83個(26.3%)


次に出玉面についてみていきましょう。

今回の実戦では大当たりを7回引いて51240個獲得しましたので、1回の平均出玉は平均7320個。表記出玉より300玉も多く獲得できました。




(C)(株)王将フードサービス

出玉を多く取れた要因は、スルー・アタッカー釘がプラス調整になっていたというのが全てですね。以前打ったマイナス調整の台と比べてみると…


(C)(株)王将フードサービス

明らかに今回の実戦台がプラスなことがわかります。スルーに関してもスルーが途切れるということは一度もありませんでした。

このプラス調整を最大限活かすべく止め打ちを行なった結果、1回あたりの出玉が300玉近い上乗せになったんです。等価だと1200円の上乗せ、更には大当たりを7回引いているので、実に8400円ものプラスですよ! こう考えると馬鹿になりませんよね。


では最後にボーダーを見ていきましょう。

1回の大当たり出玉は7320個ですが、おかわり(期待度11.9%)を考慮すると1回あたりの期待獲得数は8311個となります。そしてこの出玉を打ち込むまでに大当たり分母である32回の抽選を受けることができればOKなので…

8311÷32=259.7

つまり、259.7個あたり1回のスタートがボーダーということなので、これを千円あたり(250個)のスタートに換算すると…0.96回となりました!

回転体到達個数で見ると、回転体からのスタート入賞率を理論値の1/4で考えると3.85個(0.96×4)。今回の実戦値で換算すると3.65個ですが、前回同様、ここは1/4で考えておいたほうが良いでしょう。

ということで、上ヘソから左役モノ突破までの実戦値をもとにした250個あたりの上ヘソ入賞個数の目安は14.2個となりました! 出玉が多かったため、前回予想していた数値よりもかなり低く出ていますね。

ただし、以前から書いてますが、SPルートからの入賞個数を含めてしまうと参考にならないかもしれないので、今回もノーマルルートのみを参考にした数字を出してみます。

上ヘソ入賞…1162個
左役モノ突破率…19.9%

回転体到達ボーダーが3.85個で役モノ突破率が19.9%ということで、19.3回がボーダーということになります。もちろんSPにまったく行かないということはありえないので、現実的にはここまで厳しくなることはないです。あとはSPルートの上振れのぶんだけプラスになるという風に参考にして下さい。

●250個あたりの上ヘソボーダー(大当たり出玉7320個)
TOTAL…14.2個
ノーマルルートのみを参考…19.3個


ただし今回は出玉が多く甘めに出てしまっているので、出玉が7000個だった場合の数値も出しておきましょう。おかわり込みの期待獲得出玉が7947.9個に変わりまして、これで32回のスタートが取れれば良いので…

7947.9÷32=248.4

248.4玉で1回転すればOK。これを250玉で換算すると1.01回転となります。これを上記同様に、4.03個(回転体到達)に役モノ到達率(27.1%)を掛け合わせると14.9回となります。また全て左ルートに移行するものとして考えると、突破率が19.9%なので20.2回。

●250個あたりの上ヘソ入ボーダー(大当たり出玉7000個)
TOTAL…14.9個
ノーマルルートのみを参考…20.2個

7320個と比べて約1回多くヘソに入賞させる必要があるという結果になりました。


では今回の結果と比較してみましょう。総獲得出玉が51240個で現金投資玉数が375個。流した玉が35038個だったので総打ち込み玉数は16577個(51240+375-35038=16577)ということになります。

そして役モノ入賞個数が全部で1162個なので、250個あたりの役モノ入賞個数は17.5個という結果になりました。全てを左ルートで考えるボーダーよりは下回っていますが、SPルートを含めたものよりは上回っていますので、等価であれば勝負できる台だったと言えると思います。


さてさて、5週に渡ってお送りしてきましたが、餃子の王将2で勝つポイント&ボーダーラインの高低を左右するポイントとして…

[1]上ヘソに2個連続で入りやすいストロークを見つける

[2]左役モノでの通過率、回転体の通過率が高い台を選ぶ

[3]無駄玉を減らす。止め打ち、捻り打ちで出玉を増やしてボーダーラインを下げる

この3つが挙げられると思います。是非参考にしていただけると嬉しいです。

来週からは餃子の王将3を考察していきますよ!


では今週の王将ライフを。

今回はオリジナルメニューではなく、僕個人のおすすめメニューです。

それは…じゃじゃん!



醤油焼きそばです!

個人的に飲んだ後に〆として食すことが多いですね。王将の焼きそばの好きなところは絶妙な麺の太さ! 個人的に太麺が好きということもあるのですが、王将の焼きそばに使う醤油は普通の醤油よりベトっとしているので(もちろん良い意味で!)、太麺の方が絡まりやすく味がしっかりしている印象があり大好きです。

ちなみに、ソースも美味しいんですけど若干値段が上がるので貧乏性の僕には醤油で十分です(笑)。是非ご賞味を。

ではでは。