名も知らぬ電役機があったから
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※2016年夏の特別企画「人生最大の大勝負」というテーマで書いています


人生の大勝負といえば、ここぞの転職とか大きな投資とか、きっとそれなりの決断を必要とするものになるんでしょう。また進学や就職活動なんていうのも、大勝負とまではいかないまでも、"中"勝負くらいにはなるのかな。

ただ筆者の場合、そういう事柄についてまともな決断をしてきた記憶がないというのが正直なところ。


例えば進学。これは、ただ単に中学を卒業したらすぐに家を出たいというだけの理由で全寮制の学校という選択肢が残ったにすぎず。就職先についても似たり寄ったり。上京したいという理由から手っ取り早く決まりそうなものを選んだわけです。そしてその会社を3年ほどで辞めたのは、バンドをやりたいからという、なんともモラトリアムで短絡的な考えからでありました。


それでも強いて挙げるとすれば、もう人生の半分くらいの時間を占めているライター稼業に身を置いたということは大勝負になるんでしょうか。

とはいえそれも、「オラ、絶対ライターになる!」なんていう熱意のかけらもなく、バンド活動に行き詰まった時、たまたま学生時代からずっぽりとハマっていたパチンコ・パチスロ関連の会社の求人になんとなく応募したことがそもそもの始まりであります。

そこでただのファンから業界へ一歩踏み込むことになり、さらに某雑誌へと潜り込んで編集の仕事を覚えたことでライター稼業に。そしていつしかフリーとなり、パチンコ・パチンコを中心としつつ、たまに全く関係ない雑誌の仕事もこなしつつ今に至るという感じでしょうか。

そう考えると、パチンコ・パチスロを覚えてしまったことが大きな転機とも言えるわけで、つまり初めてホールに入って打った台が「人生の大勝負」になるんでしょうね。


全寮制の学校というのは良くも悪くも先輩の影響が強いもので、興味のあるなしに関わらず、先輩の通った道が自分の進む道になりやすいわけです。そしてそんな環境下、半ば強引に連れられていったのがパチンコホール。もちろんその時が初めてでした。

もう35年位前、機種名は全く覚えていませんが(当時は機種名で呼ぶなんていうことも珍しかったですし)、Vゾーンに入れば羽根が18回開放するというだけのゲーム性。継続という概念すらない、いわゆる電役機だったという記憶があります。そこでビギナーズラックのおかげか、僅かながらもプラスになってしまったことがその後の人生を決定付けたと。

ちなみにパチスロの初勝負は、アメリカーナXXだったとこちらは機種名を覚えています(なぜならパチンコと違って、パネルに大きく書いてあったから)。これも見事なビギナーズラックで勝利してしまい、その後の学生生活は、バイト代が入ったらホールへ行くの繰り返しに。


でもそのおかげで今の仕事に就いていると考えれば、連れて行ってくれた先輩には感謝しなければなりません。まあライターになって本当に良かったのかは…始めて20年以上経った今でもまだ分かりませんけど。

ただそのおかげで筆者とは別の新たな人生が始まったと考えれば、少なくとも悪くはなかったのではないかなと思います。


さて、最後にお知らせをば。筆者は毎週木曜日にパチパチ大喜利というコラムを更新しております。これは読者様の投稿で成り立ってまして、次回の募集ネタは、

・CRポケモンGOってどんな機種?
・なぞかけ。夏休みとかけまして…?
・こんな群予告はいやだ!

…の3つとなっています。是非ともみなさまの投稿をお待ちしております!

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