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- 打チ人知ラズ。(わし)
がんばれみいちゃん
インターネットの発達は世間にまき散らす情報量を加速度的に増加させたが、その内容は事件や事故の類から有名人のゴシップ騒動、そして生活を便利にしたりなどの重要なものから取るに足らないものまで様々である。しかもそれらは全てが真実というわけではなく、根も葉もない噂から悪意のあるデマまで何でもありのカオス空間である。
しかし我々はそんな玉石混交の中から必要な情報を取捨選択して日々の生活に生かしているわけだ。わしに関して言えば、非常に有益な情報の1つとして天気予報が挙げられる。しかしそれは誰にとっても重要というわけではないようなのだ…。
私の友人に、雨が降ったら通りすがりの百均で傘を買うことをモットーにしている変な奴がいる。彼は高い降水確率が発表されている日であっても、家を出る時に雨が降っていなければ傘を持つことはない。
当然、外出時に雨が降ればひとたまりもない。いかに東京が便利な都市空間を形成していても、あらゆる地域で雨を凌ぎつつ移動できるわけではないからだ。つまり彼は、雨が降り出して百均に駆け込むまでにズブ濡れになり、懲りずにそれを繰り返す。
そんな時わしは、"備え"という概念について説明するのだが、彼はそのアドバイスを純潔の乙女がごとく頑なに拒否する。追っかけ、詭弁にしか聞こえない「天気予報はアテにならない」と言い募るばかりである。
対照的にわしは日々の天気予報に細心の注意を払っている。それはマイホールに向かう時を含め外を出歩く機会が多いからで、特にこの時期は雨具の準備が欠かせない。彼のような無様な濡れ姿は決して晒したくないのである。
またネット経由という意味では、5月28日の衆議院平和安全特別委員会で安倍首相が辻元議員に対して「早く質問しろよ!」とヤジを飛ばしたというニュースも得た。わしの生活行動からするに、ネット世界の方からわしに接触してこなければこんなことを知ることはなかったであろう。すぐに忘れ去られるネタではあるが、思わぬ出会いがもたらされるという意味ではやはり、カオスな世界にも存在価値はあるのだと思う。
そんな情報過多の中、去る6月6日に「第7回AKB48選抜総選挙」が行なわれた。これこそ関心のない人にとってはすぐに忘れてしまう情報かもしれないが、中継を見ていない人でも結果だけはぼんやりと耳に(目に?)入ってしまったのではないだろうか。
多くの人にとっては雑談のネタ程度のものであろうが、総選挙の結果が「次回作のパチンコに演出として盛り込まれるのでは?」と思っているため、わしにとってこれは超絶重要情報と言えるのだ。そこで今回は、チームサプライズメンバーを中心に第7回の総選挙を振り返ってみたい。
17位~32位のアンダーガールズに、みいちゃん(峯岸みなみ)と高城亜樹氏がランクインした(高城氏はジャカルタで総選挙を実施すれば…と思わずにはいられないが)。またAKB48での活動歴が10年になるわしの推しメンみいちゃんは、今回は16位以上を目標にしていたらしいが19位という結果になった。
この結果を受け、「こんな私を今でも応援してくれているメンタルが強く心の広いファンのみなさんの手だけは離さないように頑張っていきます」とコメントを出している。これは、短いながらもさりげなくファンを持ち上げているところに「トークの達人」ぶりを感じさせ、したたかな一面も垣間見える(見せる)会心のコメントと言えるだろう。
みいちゃんはかつて、"追放やむなし"とまで言われたゴシップ騒動を巻き起こしたが、そのケジメのつけ方は研究生への降格処分と丸坊主になって再起を図ることだった。男でも断髪は嫌なもので、この仕打ちをそこら辺の運動部に所属する男子学生が喰らえば並の部員は退部していくだろう。仮にわしも同じ立場に立たったなら、徹底抗戦の意志を鮮明にし、「丸坊主は体罰だ!」とシュプレヒコールを繰り返すに違いない。まぁ結局は断髪を避けて即退部するのがオチであろうが。
しかし彼女はそれを平然と受け入れ、しかも35506票を獲得して19位までのし上がって来たのだから素晴らしいではないか。こんな芸当は誰にでもできるものではないし、みいちゃんがとんでもなく強いメンタルを持っている証左だろう。そのくせにファン向けにメンタルという言葉を使うあたりが超絶したたかだと思っている。改めてみいちゃんはとてつもない"タマ"だと思わざるを得ないのだ。
余談ながら、このサクセスストーリーでパチンコ台の主役候補に躍り出る…なんてことは無理筋ではないのでは? とも思う。スキャンダルに見舞われてもキッチリした善後策で対応し、禊を済ませたみいちゃんのますますの活躍に期待したい。
そして1位から16位までの選抜メンバーに指原氏、ゆきりん、まゆゆ、高橋氏、山本氏、島崎氏、横山氏、きたりえさん、渡辺美優紀氏の9名ものチームサプライズメンバーが入っている。さすがに本来とは違う土俵のパチンコにも選ばれるメンバーだけに、地力の差を発揮した結果と言えるのかもしれない。
周知のように1位には指原氏が返り咲き、2位には神7の常連ながらまたもや1位獲得がならなかったゆきりん、3位には選抜総選挙史上初の連覇を狙っていたまゆゆという結果だった。
現総監督として選挙に臨んだ高橋氏の4位という結果発表の際、あっちゃん(前田敦子)が花束を渡すサプライズがあったが、1期生同士が交わす熱い抱擁は涙を誘わずにはいられなかった。ちなみに、みいちゃんも1期生だから早く同期に追いついてもらいたい。
続いて11位になった北原里英さん(きたりえさん)についてだが、わしが普段接している情報網にはなかなか引っかからない。昨年ゆきりんと共に新潟の姉妹グループに移籍したということ以外で新たな知見を得ていないのだが、それは取りも直さずスキャンダラスな面がないということであり、『報せがないのが良い知らせ』ということになるのかもしれない。
もちろんわしが敢えて検索して調べていないだけで、彼女なりの話題は数多く提供しているはずだ。そしてファンはそれらをしっかりとキャッチして堅く支持を続けているのだと思うのだが、先日、そのポテンシャルを見抜いていたんだなぁ…というか案外先見性があるなと思わされることがあった。
2011年に平次が投げる銭を模した秀逸なギミックを擁して「CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ」が登場した。これを先ごろ3年ぶりに打ってみたのだが、銭ギミック下の盤面にチームZメンバー3人の笑顔がデザインされていた。ゆうこは平次と双璧をなす主役だからすぐに分かったが、あとの2人は申し訳ないが、「どこかで見た顔だけど誰?」という感じだった。
しかしよく見ると、あとの2人は目がクリクリっとした超絶カワイイきたりえさんと松井氏だったのだ。決して口には出さないが、最近では松井氏のことを密かに「れなひょん」と慕っていながら、数年前の表情を見抜けない大失態を演じてしまった。これは2人が今よりふっくらしていたように見えたのが原因だろう。
それはともかく、盤面に笑顔を配置することはメーカーとしても2人に対する期待は大きかったはずであるし、現状としてここまでの人気を維持&拡大してきたという意味ではその選球眼はなかなかのものであったと思う。
ところで、選抜メンバーの8位に、重力シンパシー公演を最後にチームサプライズから卒業していた宮澤佐江氏がランクインしている。実は宮澤氏も銭形に登場するチームZの主要メンバーで、ST中の会いたかったモードで使用されていた「会いたかった~お江戸ver.~」のMVで大活躍していたのが懐かしい。また、当たれば16R確定のチャンスアップ紫保留の吹き出しを担当していて、セリフは平次のパクリで「神妙にしろぃ!」だったような記憶がある。
宮澤氏は、わしの時代の言葉で言うところの「ボーイッシュ」な雰囲気を持つ魅力的な女性だ。その魅力が最大限に発揮されたのが、重力シンパシー公演「涙に沈む太陽」においてだろう。
この楽曲はゆきりんがセンターで篠田氏と宮澤氏が脇をガッチリ固める豪華メンバーであった。このMVに、飛んでくる杖をキャッチするシーンがあるのだが、その杖のキャッチに失敗するシーンを収めたメイキング映像で照れ笑いを連発している姿がとても良かった。
そういう意味では旧メンバーのあっちゃんも含め、忘れられない存在と言える。次回作では、バラの儀式に搭載されていた「あんにんコーナー」のようなレア演出で2人を復活させてもらいたいものだ。コレがわしのささやかな希望である。
追記
事の是非を論じるつもりは毛頭ないが、ゆきりんが"時の人"になっている。この件で時代を感じるのは、スマホの普及により言い逃れできないような物証がいくつも出てきていることだ。これでは週刊誌側も二の矢を持っていると考えたほうがいいのかもしれない。
このスキャンダルの落とし所がオンナの見せ所だという見立ては全く変わっていない。ゆきりんにはピンチをチャンスに変えてほしい。そう、みいちゃんのように…。