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- 打チ人知ラズ。(わし)
怠惰のあと
昨年は満足な収支を残せないことが悩みのタネとなったが、今年はそこに加えてバイトの勤務体系やプライベートの些細な分野にまで悩みが拡大する始末で、いわゆる「尻に火がついた」状況になっている。
パチンコの収支についてはわし自身のやる気次第で改善の余地は大きく残されているが、他の件については自分ではどうしようもない大きなウネリに襲われている。つまり、考えるまでもないのだが、それらは成り行きに身を委ねるしかない。想像したくはないが、万が一全てが上手くいかなくなった暁には黙って消え去ろうと決めている。日経平均が2万円を超えたなどと景気が盛り上がっている中で冒頭からこんな先暗い話で申し訳ないのだが…。
そんな日常が堪らなく嫌になり、今回のGWは、昭和の日から12日間を"完オフ"とした。この期間は全ての日常を忘れ去り、腹が減れば飯を食い、眠くなれば寝るという、ストレスフリーの非日常を過ごしていたわけだ。わしは元来怠惰な人間であるため、何もせずにグダグダ過ごすのは得意である。
しかしこのような怠惰な12日間でも、自分なりのルールというか、生活リズムみたいなものができてくるから不思議だ。そしてそんな生活の中にも幸せの種は転がっているものなのだ。懐かしい旧友と再会を果たしたり、半年ぶりに行った馴染みの飯屋のおばちゃんに「元気だったか?」と声を掛けてもらったり。
わしは不惑寸前の中年男ということもあり、若かりし頃に誰もが抱く野心の類などは既に失っており、この先の人生において薔薇色の希望など抱いていない。しかしこのようなさりげない出来事はとても嬉しく思えるし、こういう日常こそ求めるべき幸せなのではないかとも思うのだ。結局は、非日常ですら日常として無事に過ごせれば良いのだが、"わしも年をとったな"とひしひしと感じる瞬間でもある。
要するに、この12日間は完全にパチンコと無縁の生活を送っていた。読者の中には12日間もパチンコを打たない生活は想像がつかないという人がいるかもしれないが、わしにとってパチンコを打たない生活は、疲れきった身も心も頭もリフレッシュさせる意味でウエルカムな状況となる。
そうは言っても、GW前は「Sweetまゆゆ」にゾッコンの日々だったから、まゆゆと切り離されるのは悲しいところでもある。なんせこの台はよく当たることによって「バラの儀式」以上に台のエンタメ性のポテンシャルが引き出されていると思っている。その面白さに、ついつい打ってしまう状況が続いていたのだ。
余談ながら、Sweetまゆゆでは、バラの儀式公演の中で最も好きな楽曲である「失恋同盟」が1番の繰り返しに編集されている点が超絶淋しい。
なぜならば、松井氏(本当は心から「れなひょん」と呼びたいのだが、変な照れのためにそう呼べない…)が口を尖らせて「性格~」と歌う超絶かわいいシーンが2番であり、結果としてその最重要シーンがカットされてしまっているからだ。この松井氏カットの一件は大いに頭を抱える事態に発展している。
それはともかく、かつての長期休暇期間中はパチンコを打ちたくて仕方ない気分になることもあった。それは「牙狼RED REQUIEM」(2代目牙狼)の頃で、この台は単発大当たり後の回転数の浅い台を狙い打てば実に勝ちやすかったからだ。
この時は正直「休んでる場合じゃないだろ!?」と何度も自問したが、結局丸ごと休暇とせざるを得なかった。それは1年も前から長期休暇のスケジュールを組んでいたためで、もし予定をご破算にすれば膨大なキャンセル料という出費を強いられる。それはあまりに無駄であった。
ということで、今年のGWはパチンコに触っていないため特にネタもなく、話は以上である。さしあたって今週から日常のリスタートとなるのだが、12日間の怠惰の裏返しとして、自力でどうにかできる分野の「尻に火がついた」状況を打ち破るキッカケをSweetまゆゆで得たい。このように決意を新たにしている次第だ。
追記
五月場所で14勝以上すれば関脇・照ノ富士春雄に大関昇進の可能性があるそうだ。わしは春雄の大器ぶりは早くから見抜いていたが、現状で横綱・大関陣が6人もいる状況だ。しかも同部屋の日馬富士や安美錦などの有力力士との対戦がない点を考慮すればもう少し昇進基準を高くしても良い気がしている。
そう遠くない将来に春雄が角界を背負って立つ人材になるのは確定的だろうし、かつて大関獲りで豪栄道や琴光喜が味わった「産みの苦しみ」みたいなものを修行の意味で課してもいいのではないか? とにかく、春雄には今まで以上に攻めの相撲を身に付けてもらい、将来的には部屋の兄弟子である日馬富士以上の横綱になってほしいのだ。
そんな春雄の壁になるべき存在として、大関・豪栄道に期待している。豪栄道という大関は、どう贔屓目に見ても八勝七敗ばかりの成績が目に付いてしまい、器用貧乏の典型のようでじっれったい。彼は"なんとなく場所を務めている時"に一番結果を残せるようだ。今回は地元の大阪場所のようなプレッシャーもなく、気楽にやれば地力通りの成績を残せるかもしれない。さすれば優勝の芽も出てくるだろう。
そして春雄のライバルと言えば、逸ノ城をおいて他にないだろう。彼はダイエットの失敗ばかりが報道されるが、意外にも適正体重が250キロだったりするのかもしれない。まあ太り過ぎは膝を痛めて力士寿命が短くなってしまうから、師匠や自身の身体と相談して適正体重を見出してほしい。
ちなみに、逸ノ城は既に新三役として新関脇を経験しているが、関脇の地位で負け越して平幕に落ち今場所が三役復帰(小結)の場所になった。この場合でも新小結の扱いになるのは前例があまりないだけに知らなかった。そんな新小結・逸ノ城も春雄レベルで大注目している。
今のところ、春雄にも逸ノ城にも「可愛げ」を感じている。日本の「謙譲の美徳」という素晴らしい文化を、師匠には適切に指導してもらいたい。2人の可愛げが出世と共に消えないことを希望したい。
この美徳を同郷の横綱・鶴竜はよく理解していると思う。出場すれば、結果が求められる鶴竜の二場所連続休場は、とにかく残念だ。