ニューガンダムへの期待感
  1. TOP
  2. 打チ人知ラズ。(わし)
  3. ニューガンダムへの期待感


わしが子供の頃からアニメ版の機動戦士ガンダムを繰り返し視聴してきたこと、また一昨年に登場したガンダムのパチンコをかなり打ち込んできたことについては何度も書いてきた。つまるところ、今週から導入されているガンダムの新作、「フィーバー機動戦士ガンダムV作戦発動」が楽しみで仕方ないというだけの話ではあるのだが。

さて、スペック的には大きく生まれ変わったニューガンダムだが、リーチアクションや各種激アツ予告など一連の流れは前作をほぼ踏襲していると思って良い。故に前作を知る人は違和感なく入り込めるだろうし、前作が好きだった人にとっては期待通りの仕上がりとなっていると思う。

そして今作も専用枠を伴っての登場となっており、この新枠からして胸が高まるものとなっている。しかも今回は連邦軍をイメージした白、さらにジオン軍の赤という2パターンを投入するという豪華仕様。どちらを導入するかは設置店の希望次第だろうが、個人的にアムロよりシャアの方が好みだから、是非とも赤枠で打ってみたい。

ちなみにわしのシャア贔屓はアニメ版での2人の初登場時のイメージが大きく影響している。シャアは最初から格好良かったのだが、主人公たるアムロはシャツにパンツ一丁で機械イジリをしており、どうも冴えないように感じた。フラウ・ボウに「お行儀悪いのね」とパンの食べ方を注意される始末だし…。

まぁこのイケてないアムロがニュータイプとして覚醒していくことがストーリーの核なのだし、しかも最終的にシャア以上のニュータイプに成長するのだから大層立派なものだ。そういう素晴らしい部分から目を逸らして過去のことだけとやかく言うのは卑怯であろうか。


そんなわしの好みは置いておくとして、今作は盤面上に「シャアザク」が鎮座していることから分かるように、見た目からしてシャアを全面に押し出そうという意図が感じられ好感が持てる。

また今作ではG-RUSH中の演出にジオン軍モードの選択が可能となっているのも素晴らしい。これでシャアの気持ちでガンダムと対峙できるというわけだ。

ちなみに今作の役モノは、液晶前面で組み合わさるガンダムだけでなく、液晶上部に据えられたシャアザクも牙狼ばりにズドンと落下して顔役モノを形成する。その際は「シャア専用MSリーチ」へ発展するぞ。


余談ながら、わしがいくらシャアが良いといってもブライトには敵わない。前作のST中の演出はブライトの指示が起点になっていた点も考慮して、過去のコラムでさりげなく「次回作はブライトを主役に据えてみても面白いのでは?」と提起したことがあった。しかし結果はモビルスーツ同士の戦いがメイン演出となったため、ブライト推しのわしにとっては残念な演出構成となっている。まぁ至極当然の流れではあるのだが…それでもやはり、打つ際にはブライトの一挙手一投足に注目することになるだろう。


ところで、通常時の主要リーチアクションの期待度については、対シャアだと、ザク<ズゴック<ゲルググの順にチャンスとなっていくのは前作と同様。それに対し、モビルスーツとモビルアーマーリーチでは「ブラウ・ブロ」リーチが追加されている。これはMS/MAリーチの中ではビグ・ザムと共に大当たりが期待できる激アツ演出だ。

もちろんこのリーチがチャンスだという意味でもアツいのだが、わしの期待感をMAXまで高めてくれるのは、アニメ版でのブラウ・ブロ絡みのエピソードが非常に気に入っているからだ。

なんといっても、結い上げた髪にメガネが特徴的なブラウ・ブロ開発者であるシムス中尉が良い。極度に地味な印象の持ち主で、さらに軍服を着ているために見た目に全く華がないのだが…なぜかこれが異様に萌えるのだ。

またララァ少尉との初対面時、華がある(!?)普段着姿が気に入らなかったのか、軍服の用意はないのかとシャアを問いただすシーンが絶妙だ。のちにキシリアからも軍服を着ていない件の指摘を受けるから、シムス中尉の諫言は嫉妬ではなく正論を言ったまでだったのだろう。

そんなシムス中尉の登場をパチンコ版でも期待したが、ブラウ・ブロリーチを数回見た限りにおいて確認ができなかった。アニメ版と同様にシムス中尉の「来ます。大尉」のセリフからリーチ演出を始めてほしかったが、この意見はマニアックすぎるのかもしれない。


完全にわしの趣味ではあるが、このブラウ・ブロリーチの流れをセリフの抜粋と共に紹介しておこう。

----------

「紫の残影」と表示とともにブラウ・ブロが紹介される。ブラウ・ブロが放ったビーム攻撃がガンキャノンの足に命中し、カイ・シデン君が「うわーーっ!」と悲鳴を上げる。

アムロとガンダムが映し出される。

アムロ「下がれ! この敵はいつものとは違う!」

ブラウ・ブロが攻撃を開始。

シャリア・ブル「オールレンジ攻撃を喰らえ!」

ガンダムが攻撃を回避。

アムロ「なんだ!? 敵は1機のはずだ!?」

アムロがガンダムを操縦するものの…

アムロ「くっ! ガンダムの反応が鈍い」

しかしブラウ・ブロの攻撃は全てガンダムに回避される。

シャリア・ブル「反対からの攻撃も読んだ!」

さらにブラウ・ブロが必殺のオールレンジ攻撃を繰り出す。

シャリア・ブル「これならどうだ」

ここでボタン演出が発生。

アムロ「やってやる、やってやるぞ」

ここでガンダム役モノが完成するとガンダムの勝利。

爆発寸前のブラウ・ブロ機内に画面が切り替わり…

シャリア・ブル「これが真のニュータイプの力なのか!?」

アムロ「しかし、ガンダムに無理をさせすぎた」

----------

と、このような流れとなる(ハズレは未確認)。この展開はアニメ版を忠実に再現しており、シムス中尉は出ないながらも大満足できるリーチ演出となっている。このアムロとシャリア・ブルというニュータイプ同士が激突するアツさが文字原稿では伝わりにくかったかもしれない。そこは是非実機で体験してもらいたい。

さしあたって、わしはガンダムマニアとして期待通りの完成度となった「ニューガンダム」を思う存分堪能したい。