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- 打チ人知ラズ。(わし)
1月22日の稼働日記
所用のために出足が遅れてしまったが、この日は16時過ぎから打てる台が確保できた。大相撲一月場所開催中につき早々に帰宅してテレビ観戦したいというのが偽らざる気持ちであるが、昨年来パチンコ収支が上がっておらず、背に腹は代えられないという現状がある。そこで、「1円でも期待値を上積みできれば」という思いで、手数料無料分の貯玉1000玉くらいは打とうとマイホールへ出向いた次第だ。
実戦プランは「貯玉の範囲内で持ち玉遊技に持ち込める台を打つこと」と単純明快。換金差額のあるホールで、しかもそれが夕方からの実戦となれば、投資金額をギリギリまで抑えることは勝利を目指す上で絶対に欠かせない。
また、こんな時は結果を気にしてはいけない。大事なのはプラス収支の台で期待値を積むことだけ。勝ち額がたったの500円に終わったとしても、それは「今日」の話に過ぎないので、無駄足だったと嘆く必要はない。
1年間という長めのスパンで収支を考えているわしにとっては、目先の結果など瑣末なことである。故に勝てばラッキーという単純な話にもならない。そういう意味で最も避けたいのが、ダメ台での無駄引き。回らない台で台移動ができなくなった中での爆裂などは最悪の展開の一つと言えるだろう。もちろんそんな台などすぐにヤメれば良いのだが…。
読者の中には、500円勝ちでは割り切れないという方もいるだろう。せっかく打ったからには中途半端な勝ちではつまらないという気持ちも良く分かるし、お金という大事なものを失うリスクを抱えているのに、チョイ勝ちを良しとすることを割に合わないと感じても致し方ない。
しかしである。冷静に計算すれば、台のデキが相当なものでもない限り、夕方からという短時間実戦では大した収支にならない。そこを冷静に見つめ、日頃の稼働の「足し」程度に考えておくのが良いだろう。甘い台を打てれば御の字、優秀台を見つけられなければ深追いせず他日を期すこと。これは夕方から打つ場合のわしなりの「法度」であるが、勝ちを目指す仕事帰りパチンカー諸兄にも重要な考えとなるだろう。
そんなわけで、「貯玉の範囲内で持ち玉遊技に持ち込める台を打つ」というプランの下、この日はまっすぐ甘デジコーナーへ向かった次第だ。
夕方(開店から7時間前後)まで時間が経過していれば、羽根デジの優秀台であれば結果が伴ってきても良い時間帯となっている。例えば、甘海(沖海3)なら30回前後の大当たりを獲得して5000個前後の玉を確保している台を優秀台と判断して良いだろう。わし自身が甘海を終日実戦して普通に勝利した時、時間帯と台のスペックを考えあわせれば、こんな感じの出玉になっているからだ。
そのような思惑でシマを一巡すると、ちょうど夕方の人が入れ替わるタイミングと重なり、46回の大当たりを獲得している甘海を確保することができた。
ちなみに、昨年は本来であれば稼ぎ頭となるべきマックスタイプ(本来わしはマックス好き)に恵まれなかったために甘海を打つ機会が多かった。その経験から甘海の1日(13時間)の大当たり限界値は90回前後だと思っている。ということは…この時間で46回も当たっていることから考えると、このペースであれば限界値に近いところまで大当たりの上積みが狙えるのではないか…という助平心に血が騒いだ。
ただし、データランプを確認してみたところ、総回転数が2000回前後とやや少ないところが気にかかった。この時間ならわしであればもう少し回せている気がするのだが…。もしST5回転での大当たりが多ければ総回転数は少なくなるし、時短中や初当たりが多かった場合は総回転数が多くなる。また単純に回らない台で当たりまくっただけであれば総回転数は少ないだろう。
いずれにせよ選択肢は少ないし、沸き起こったこの助平心には勝てず打ってみることにした。
さて、ただ打つだけではちともの足りない。冬ソナの時にも書いたが、リーチを見切って通常時の打ち込みを極限まで減らすというセコ技を駆使することにしよう。
本来ならリーチ前予告が最も見切りやすい「マリンモード」を選択したいが、ガゼが多すぎて結果的に時間効率か悪くなるのが難点。そこで、予告は最も見切りにくいが、最終的な時間効率が最も良くなる「海モード」を選択して打ち始めた。
そう。「どんな状況下であっても最善を尽くす」ことを、我が法度に書き加えておこうか。
まぁ…その想いや虚しく空まわり、泡からのSPリーチを何回か見ただけで大当たりは獲得できなかった。1000玉で回せたのは82回(推定回転率は千円あたり約20回)で、打った感触からこれ以上の上積みは見込めそうになかった。
残り時間や、打った台の釘から他台の回転率を推測してみても、激甘台に辿り着くのはほとんど不可能に近いと判断し、約15分の実戦を終了した。
狙いは悪くなかったと思うが、台の選択肢があまりに少なかったのが敗因だろう。まあ、「1円でも期待値の上積み」という目標は見事完遂したから、大満足の結果だったと胸を張りたい。さしあたって、鶴竜の取組に間に合うよう家路を急いだのだった。
追記
一月場所中日に天皇皇后両陛下が国技館にご来館された際、土俵周りの控え力士や勝負審判、そして観客が総立ちで貴賓席に到着された両陛下を出迎えた。千秋楽の国歌斉唱の際にも館内の全員がその場で総立ちになるが、今回の総立ちは全員が貴賓席の方を向いていたから、土俵周り全体が見廻たせるアングルのテレビ中継は「人々の顔だらけ」という圧巻の映像となった。
そんな天覧相撲で、横綱・鶴竜は本来の持ち味を発揮して勝利した。両陛下も鶴竜らしい横綱相撲を堪能されたことだろう。きっと、相撲好きと言われる愛子さまに鶴竜の素晴らしさをお伝えになられているのではないだろうか。
また十四日目に組まれた逸ノ城と照ノ富士春雄の一番は、右四つがっぷりの体勢のまま、見応え充分の「水入り」となる大相撲になった。今回は負けてしまったが、春雄が次の大関の座を射止めるだろうという見立ては全く変わらない。
さらに角番大関・豪栄道が、五勝七敗からの三連勝で角番を脱出する様は、晩年の魁皇と千代大海を思い出した。豪栄道には試練だったと思うが、彼には春雄を始めとする若手の壁になってもらわねば困る。今後、名大関を目指して精進してほしい。
オマケに今場所の懸賞の多さにはビックリした。世の中、景気はバツグンのようだが、わしには全く関係ないようだ。