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- 打チ人知ラズ。(わし)
10月27日の稼働日記
相変わらず開拓の旅(ホール廻り)を続けている。田舎方面の探索を進めていけば、親切にも、難所的な上り坂などがわしに肉体的な限界を痛感させてくれるわけだが、それ以上にやはり見廻り効率が悪かった。そこで今回は、駐輪場がタダ(無料)であり確保も容易な点がメリットに感じた、街中の「かつてのマイホール候補」にツラを出してきた次第。
この店のハウスルールは、
・3円交換
・再プレーNG
・台移動OK
・出玉共有は夫婦&カップルに限りOK
…である。一見すると縛りが緩いようにも思えるが、勝ち額を積み上げる重要な要素である再プレー、これがピン打ちの場合はNGというのは極めて厳しい。これは完全なるおひとりさま差別ではなかろうか!? 差別というか、カップルへの特権付与ということかもしれないが。
まぁそれでも釘でサービスしてくれているのならすんなり引き下がるのだが、現実世界では不条理というものはまかり通るものである。なにせこのホールは稼働状況が抜群に良い地域屈指の人気店であり、カタログに載せたくなるほどに典型的な殿様商売で驀進中なのだ。だからこそこれまでは避けてきたのだ…。
ではなぜそんなところに来てしまったのか? まぁそれくらい追い詰められているということは偽らざる真実なのだが、冷静に考えてみれば人気店であることに違いはない。簡潔に言えば、人気店に優秀台アリ…というショボイ連想を背負って来ただけのことだが、これにはそれなりの真実が含まれているとも思う。
まぁそんなフレッシュな視点を採り入れたわけだが、いきなりの寝坊…で11時に入店。まぁ悔やんでもどうしもうもないので、ひとまずホールを一巡してザックリと全体をチェックしてみた。
本日はホールの偵察が主題だから、シマの配置から看板台を看破し(看板台は人の出入りが多い出入口に近い)、釘読み&データ読みから稼働の良さそうな台の判別(稼働の良い台は総回転数が伸びている)、トイレの清掃具合(仮にマイホールとなれば使用頻度が飛躍的に上がる。これは何気にバカにできない)などを子細に点検していく。
その結果、開拓の本命台である「バラの儀式」の風車の向きが、台毎にバラバラだということが判明。調整者の意図が全く理解できないレベルのカオスっぷりに唖然とした。
このデタラメ調整ぶりの真意は不明ながら、セオリー通り「風車は左」(厳密には左下7時半の方向)で台を選択してみる。基本的に風車が左の台はヘソ方向に玉が流れやすいからだ。
が、ふと違和感を覚えた。カネをサンドに挿す前に、風車上の左右の一番下の寄り釘に目が留まったのだ。良く見ると、内側の釘(向かって右側)が2本分ほど下げられていた。これが単に下げられているだけならスルーできたが、目を奪われるほどの極悪調整だったのだ。
これでは寄り釘から落下してくる玉が風車の左半分(外側)に向かって流れてしまう、つまり玉はヘソ方向には向かわずに風車の振り分けで容赦なく死に玉となってしまうだろう。このザマでは風車が左の台を選んでいてもマイナス効果の方がデカいと判断し、極悪寄り釘にビビリまくって速攻で離席。
ヘソのサイズには大差がないように思えたから、風車と寄り釘のバランスからヘソ方向に玉が流れやすそうな台を選び仕切り直し。あとは腹を決めて打ち出すだけだ。
ところで、最近困っていることがある。昔は問題なかったのだが、ご存知のように現在は固定ハンドルが禁止されている。それは時代の流れで仕方がないのだが、ハンドルを固定できないということは、良いストロークポジションを見つけたらそこで自力で維持しなければならないということだ。
短時間打つだけなら良いが、わしのように長時間握りっぱなしになると、非常に疲れる。疲れるというか、ストロークを維持しようと緊張し、余計な力が入ってしまうのだ。まだ若い時であればそれでも良かったのだが、今ではこの疲れが肩凝りなど別の部分への延焼を巻き起こしてしまうのだ。歳はとりたくないものである…。
ちなみにこのホールは固定ハンドルに対しては非常に厳しい。プロであればストロークの安定を求め、店から注意されるまでは知らぬ顔でハンドル固定をする者も多いのが実情なのだが、このホールはなかなかチェックが厳しいためプロには敬遠されがちである。そういう意味では競争が少なくて良いかもしれないが。
さて、この日の試し打ちだが、33回転で「NMBてっぺんチャレンジ」が炸裂し、順調に持ち玉を増やす展開になっている。着席した段階でわしの推しメンである「ゆきりん」が選択されていたため、きたりえさんに推し変せずにそのまま「ゆきりん推し」で打ったのが良かったのかもしれない。さすがは愛しの「ゆきりん」で、推し指しまくりの好展開だ。
それはともかく、どうやら今日の台は若干弱め打ちの方が回転率を期待できそうな感触があるのだが、いかんせんストロークが安定しない。しかもリーチ回数やリーチ演出時間の長さがアダとなり、ストップボタンで打ち出しを止めていると腕が痺れてきてしまう。結果として手を離してハンドルを戻す回数が時間の経過と共に増えてくる。当たり前だが、ハンドルから手を離す度にベストストロークに合わせ直さなければならない。これは文字で書いている以上に耐え難い苦痛となっていく。
そんなわけで、最近はハンドルを握る支点になる右肩の違和感に悩まされ続けている。わしは液晶演出に力むことなどほとんどないのだが、ストロークの安定には、やはり渾身の力を込めてしまう。
これは修正しようもないのだが、最近はこのストロークの安定を大幅に欠いているため、回転率を自力で落としているように思う。まだまだ修練が足りないと反省しきりではあるが…それにしても右肩が重くて辛すぎる。
結局21時過ぎまで打ってトータル37回の大当たりを獲得して快勝したのだが、出玉込みの回転率はパッとしなかった。ストロークが良い状態で安定している時は充分に23回以上のペースは見込めたが(上記のデタラメ寄り釘調整には騙されなかった)、油断して液晶内の「ゆきりん」に見とれている時に激しく回転率を落としてしまった。
しかしやはり一番の原因は右肩の違和感で、ハンドル捌きにおいてベストパフォーマンスが発揮できなかったのが最大の原因だろう。回転ムラとストロークのムラが複合しているため正確な回転率の把握は難しいが、まさしく「ウデ」が左右した結果と言えそうだ。
この日は、帰宅するなり疲れからか身体の節々が痛んで寝付きが悪くなり、翌日はド寝坊をしてしまった。改めて、回復力の弱くなったオッサンに成り果てたと泣けてきた。
さしあたって、わしの開拓の旅はまだまだ続きそうな雲行きだ。